秋の七草の一つ「萩」。赤紫の唇形の花が目立つ。古代から日本で愛されてきた花である。「少し日たけぬれば、萩などの、いと重げなるに、露の落つるに枝のうち動きて、人も手ふれぬに、ふとうへざまへあがりたるも、いみじうをかし」と九月の雨の後の萩の花の露を愛でた枕草子の記述もなつかしい。
(2021年春 川崎市)
■秋の花シリーズ(2022年秋)
「タマスダレ」(秋の花 2022-001)
「シュウメイギク」(秋の花 2022-002)
「ホトトギス」(秋の花 2022-003)
「ローズマリー」(秋の花 2022-004)
「パンダスミレ」(秋の花 2022-005)
「サンゴバナ」(秋の花 2022-006)
「ローゼル」(秋の花 2022-007)
■夏の花シリーズ(2022年夏)
「キンシバイ」(初夏の花 2022-01)
「どくだみ」(初夏の花 2022-02)
「アマリリス・アップルブロッサム」(初夏の花 2022-03)
「カラー・ピカソ」(初夏の花 2022-04)
「ペンステモン・ハスカーレッド」(初夏の花 2022-05)
「オルレア」(初夏の花 2022-06)
「 サルビア・ミクロフィラ・ホットリップス」(初夏の花 2022-07)
「アスチルベ」(初夏の花 2022-08)
「ゴデチア」(初夏の花 2022-09)
「ルリマツリ」(初夏の花 2022-10)
「アネモネ・ヴィルジニア」(初夏の花 2022-11)
「ハタザオキキョウ」(初夏の花 2022-12)
「サフィニア」(初夏の花 2022-13)
「エケベリア "七福神"」(初夏の花 2022-14)
「ホタルブクロ」(初夏の花 2022-15)
「ハクチョウソウ」(初夏の花 2022-16)
「マルバシモツケ」(初夏の花 2022-17)
「ブルビネ・フルテスケンス」(初夏の花 2022-18)
「オオヒエンソウ」(初夏の花 2022-19)
「キリンソウ」(初夏の花 2022-20)
「西洋オダマキ”イエロークイーン"」(初夏の花 2022-21)
「シラン」(初夏の花 2022-22)
「ワスレナグサ」(初夏の花 2022-23)
「トキワツユクサ」(初夏の花 2022-24)
「コウホネ」(初夏の花 2022-25)
「トリアシショウマ」(初夏の花 2022-26)
「タチアオイ」(初夏の花 2022-27)
「アルストロメリア・プルケラ」(夏の花 2022-28)
「ストケシア」(夏の花 2022-29)
「オランダハッカ」(夏の花 2022-30)
「ペンタス」(夏の花 2022-31)
「ダイヤモンド・フロスト」(夏の花 2022-32)
「ヒルガオ」(夏の花 2022-33)
「トレニア」(夏の花 2022-34)
「アカリファ」(夏の花 2022-35)
「サニークラウン」(夏の花 2022-36)
「ヒメヒオウギスイセン」(夏の花 2022-37)
「サルビア・ガラニチカ」(夏の花 2022-38)
「カンパニュラ・メディウム」(夏の花 2022-39)
「ルドベキア・ヒルタ」(夏の花 2022-40)
「エキナセア」(夏の花 2022-41)
「アガパンサス」(夏の花 2022-42)
「アカンサス・モリス」(夏の花 2022-43)
「シロタエギク」(夏の花 2022-44)
「ザクロ」(夏の花 2022-45)
「ネジバナ」(夏の花 2022-46)
「ヒルザキツキミソウ」(夏の花 2022-47)
「ハンゲショウ」(夏の花 2022-48)
「メマツヨイグサ」(夏の花 2022-49)
「アベリア」(夏の花 2022-50)
「オニユリ」(夏の花 2022-51)
「コバノランタナ」(夏の花 2022-52)
「ミズキンバイ」(夏の花 2022-53)
「ユウゲショウ」(夏の花 2022-54)
「キキョウソウ」(夏の花 2022-55)
「コメツブツメクサ」(夏の花 2022-56)
「ハマナデシコ」(夏の花 2022-57)
「ハマボウホウ」(夏の花 2022-58)
「ミヤコグサ」(夏の花 2022-59)
「カワラサイコ」(夏の花 2022-60)
「温帯スイレン」(夏の花 2022-61)
「ビヨウヤナギ」(夏の花 2022-62)
「 ムラサキナツフジ」(夏の花 2022-63)
「ノウゼンカズラ」(夏の花 2022-64)
「キクイモモドキ」(夏の花 2022-65)
「天竺斑蓮」(夏の花 2022-66)
「艶陽天」(夏の花 2022-67)
「浄台蓮」(夏の花 2022-68)
「キキョウ」(夏の花 2022-69)
「サルスベリ」(夏の花 2022-70)
「ナツズイセン」(夏の花 2022-71)
「ヤナギハナガサ」(夏の花 2022-72)
「ヒマワリ」(夏の花 2022-73)
「マンデビラ」(夏の花 2022-74)
「タカサゴユリ」(夏の花 2022-75)
「ルドベキア・タカオ」(夏の花 2022-76)
「センニチコウ」(夏の花 2022-77)
「ヘメロカリス」(夏の花 2022-78)
「レンゲショウマ」(夏の花 2022-79)
「ヤブラン」(夏の花 2022-80)
「イワタバコ」(夏の花 2022-81)
「キツネノカミソリ」(夏の花 2022-82)
「タマアジサイ」(夏の花 2022-83)
「フシグロセンノウ」(夏の花 2022-84)
「シュウカイドウ」(夏の花 2022-85)
「カリガネソウ」(夏の花 2022-86)
「ハエドクソウ」(夏の花 2022-87)
「スズムシバナ」(夏の花 2022-88)
「アゲラタム」(夏の花 2022-89)
「ハナトラノオ」(夏の花 2022-90)
「ルリマツリ」(夏の花 2022-91)
「トレニア」(夏の花 2022-92)
「ヘクソカズラ」(夏の花 2022-93)
「ルエリア」(夏の花 2022-94)
「ニチニチソウ」(夏の花 2022-95)
「インパチェンス」(夏の花 2022-96)
「アカリファ」(夏の花 2022-97)
「ペロペロネ」(夏の花 2022-98)
「フヨウ」(夏の花 2022-99)
「キバナコスモス」(夏の花 2022-100)
「マリーゴールド」(夏の花 2022-101)
ハギ(萩)の基本情報
学名:Lespedeza thunbergii
和名:ハギ(萩) その他の名前:ミヤギノハギ(宮城野萩)
科名 / 属名:マメ科 / ハギ属
特徴
秋の七草の一つであるハギは、『万葉集』に最も多く詠まれていることからも、古くから日本人に親しまれてきた植物だといえます。ハギの仲間は種類が多く、なかでも最も広く栽培されるのが、ミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)です。刈り込んでも枝を1m以上伸ばすほど生育おう盛です。枝垂れて、晩夏から秋にかけて、多数の赤紫色の花を咲かせるのが特徴です。自生がないため、人為的に作出されたと考えられ、本州日本海側の多雪地帯に分布するケハギ(L.patens)から選抜されたとも、中国原産であるともいわれますが、その起源は明らかではありません。
ユリやラン、ツツジが、特定の種類の植物名ではなく、共通の特性をもつグループの総称であるように、「ハギ」は、ヤマハギ(L.bicolor)やマルバハギ(L.cyrtobotrya)、ケハギなどの野生種や、その園芸品種の総称として使われています。どれも栽培容易で、秋の風情を楽しむことができます。
基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 日本(園芸起源と推定される)
草丈/樹高 1.5~2m 開花期 7月~9月
花色 赤紫色
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,開花期が長い,初心者向き