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父のこと 11

2015年05月04日 | 父の話
父と母は今から10年前に
別居に踏み切った。
踏み切った、と言っても
母にとっては予定していた事だったが
父にとっては晴天の霹靂だった。


私の父という人は
人の話を聞くようで
全然聞かない事が多々あり、
母はそれまで何度も別居とその理由について
話をしてきた(つもり)が
一個も伝わっておらず
母が引越し準備を始めた時も
パフォーマンスだと思っていたようだ。
引越し当日にそれまで住んでいた家を
同時に出て一週間後には明け渡し、
という、まず聞き逃してはいけない部分を
多分故意に聞き逃して
いざ当日、本当に始まった引越しに怒り狂い
後日祖母(父の母)の家に移って行った。


父が1人で祖母の家に移る、
同居して面倒を見る、
と言い出したのは別居の約2年前。
母にとってはこれが別居の決定打になった。
その計画は父1人がたてた計画で
祖母が拒否して実現せず
うやむやに終わったのだけど
母の中ではそこが色々の終わりで始まりだった。
私が幼い頃から所謂嫁姑の問題があり
何度もその事で母が泣いたり
両親が喧嘩をしているのを目にしてきたから、
そんなことを言い出せばそりゃあ
下手したら離婚にも発展するんじゃない?と
子供の立場からも容易に予測出来たけど
肝心の父は
世の中の嫁姑問題のテンプレートみたいに
母の気持ちを全然理解出来なかった。


まさか
介護が必要な病気の妻が
別居を申し出るなんて。って。

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