レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

フェイクケーキの作り方 5

2008年03月15日 | なんでもレシピ
このクリームは本来お風呂や台所で使うコーキング剤ですが
硬化するときに何やら揮発性の悪い成分が飛び出します。
お勧めする前に、使用方法についてネットで調べてみたのですが
これについて言及しているサイトがありませんでした。
ケミカル臭がするので分かると思いますが
あまり身体に良くない成分です。
換気の良い場所で作業を行ってください。
妊娠中の方は使っちゃダメよ。



このシリコン一本は
ハンズなんかで買うと600円から800円、
良心的な作業用品販売ネットで買うと300円位です。
が、たいていホームセンターの方が圧倒的に安いので
まずお近くのホームセンターを調べてみて下さい。
底値は218円でした。

一緒に写っているコーキングガンが無いと
刃物をもってしか中身を取り出せません。
コーキングガンは安いのだと198円、
500円くらい出せば立派なのが買えますので
セットで買っておきましょう。
1980円とかする物もありますが
それは真面目な目的のためのガンかと思われます。
ふざけた目的なので安いもので十分です。


ガンはハンドルをコシコシ押していくと
中身がもったり出てくる仕掛けです。
難しいことは全くありません。
百円ショップの絞り袋に、同じく百円ショップの
口金をセットし、その中に直接シリコンを入れます。
これは白いクリームで使う場合で
色つきのクリームにしたかったら、紙コップにあけて
色をつけてから絞り袋に入れてください。
あ、紙コップですが!
百円ショップの紙コップは意外にコスト高です。
一個当たりで比べるとホームセンターのほうが
安かったりしますので
まずお近くのホームs(回し者っぽい)




※口金は百円ショップのを、と書きましたが
このケーキに使っている口金は百均のものではありません。
大きくゆったりした派手なクリームは
口金もそれなりの大きさの物を使わないと
作れないんですね。
小さな口金でこれを作ろうとすると、細いクリームが
ぐるぐる重なって、重いばかりで可愛くないです。
これは普通に売っている中で一番大きな口金で作りましたが
業務用のもっと大きなもので作ってみたいなあと
思っております。


今日はちょっと長いですな。



こんな感じで、好きなようにクリームを絞って下さい。
書類を入れるクリアフォルダの上に絞ると
硬化したあと、ぴりぴりと綺麗に取れます。
絞り出したあと二三時間もすると
表面が固まってつい取っちゃいたくなりますが
完全硬化は二日から三日かかります。
換気の良いところで硬化させて下さい。
色を付けていない物なら絞ったあとに
また詰め直す事も出来ますので、気楽に楽しく作って下さい。
もちろん色が付いてても硬化が遅いものなら絞り直せます。
赤い矢印はやり直しがきく事に対する気の緩みです。


シリコンが手に付いたら、ティッシュでふき取って下さい。
水やお湯では取れません。しつこくしつこくふき取ってから
最後に石鹸で洗うと取れます。
口金の後始末も、ティッシュで拭くだけが良いですよ。
でもものすごくティッシュ使いますので、
花粉症のご家族がいる方は要注意です。

(続)

フェイクケーキの作り方 4

2008年02月27日 | なんでもレシピ
チョコレートの色に塗ったものです。
スポンジのてっぺんに白い塗り残しがあるのが
割り箸をさした跡です。
後々クリームで隠れてしまうので気にしなくていいです。


さて、今の段階では
「カップ入りのスポンジ」であり、ケーキとはちょっと違うものを
本物のケーキに近く見せるためにはどうしたらいいでしょう。





ポイントはここです。
「色の付いた生地が焼けてふくらんだ」ケーキを再現するのに
この白い部分、「ふくらんだ生地が届かなかった紙カップ部分」を
白のアクリル絵の具でチョイチョイと描いてやります。
こだわりやのS子ちゃんがこの部分を熱心に描いておりました。
なるほど、この部分があると無いとでは
仕上がりに大きな差が出ます。
忘れずに描きこみましょう。



スポンジ部分が出来たら次はクリームです。



クリームはこれを使います。
プロが選ぶ信頼の品質・セメダインシリコンシーラント。
要するにあれです、よく壁と浴槽の間に挟まっている
白いコーキング剤。
ホームセンターなんかだと一本250円以下で売っています。
色はホワイト。他の色も売っていますが
セメダインの物はあんまりぱっとしない色なのです。
(ごめんセメダイン)
白に水彩絵の具やアクリル絵の具、カラーインクなどで
着色すると色々な色のクリームが出来ます。
後ろに写っている大きなケーキの
色クリームはみんな絵の具を混ぜて作りました。
ただ、まだどういう法則なのかは解明していないのですが
混ぜる色によって劇的に硬化が早いものがあります!
混ぜているうちに手が重くなり、もったりしてきて
搾り出すころには固まっている、なんてこともあります。
あともたもた混ぜていると固まります。
均一に混ぜることにこだわりすぎて
混ぜすぎると固まります。
色は男らしくえいやとぶちこみ、
多少混ざりきっていない部分があっても気にしない。
これがクリーム作りの秘訣です。


フェイクケーキの作り方 3

2008年02月26日 | なんでもレシピ
さて その小分けするカップですが



カップケーキのカップは何でも良いです。
ちゃんとしたカップケーキ用の物を使ってもいいし
マドレーヌ用でもおかず用でも
模様が付いていても良いです。
(後から塗装をするため、よっぽど濃い模様でない限り消えます)
おすすめはダイソーのおかずカップ。(中央のじみなやつ)
白くてカップケーキ用のものに近く、
たくさん入っていて安いです。
カップケーキ用の物は通常のおかずカップに比べて背が高く、
見栄えのいいものが出来ますが
如何せん高いのです。
無駄にオーブンで使えちゃうし。




塗装後の写真しかなくて申し訳ありませんが
これが膨らんだところです。
右側がちゃんと膨らんだもの、
均等に小分け出来なくて量が少なかったものは
左のようになります。
そして注意点、小分けする際に
発泡し始めたものを注ぎ足さないようにしましょう。
明らかに分量が少なかったものに
注ぎ足したくなっちゃうと思いますが
注ぎ足したものは発泡直後、
泡がみるみる壊れていきます。かなりショックです。
反応が始まる前なら注ぎ足しもOKです。
しかし作業をしてみると分かりますが、
反応が始まる前の注ぎ足しって、
相当なスピードを要求されますよ。

また攪拌が適当だと全然膨らみません。
あるいは膨らんだかと思うとみるみるしぼみます。
すみずみまで主剤と硬化剤を混ぜないと
反応も適当になり、泡がきめ細かくありません。
固まった後もふかふかせずべたついたりします。
ここらへん、本当のケーキ作りと似ています。




塗装は水性のスプレーで塗ります。
見えにくいですがカップケーキの真上に削った割り箸を刺し、
さかさまにして塗ります。
(こうすると裏まで塗れるのです)
ピンク・ナチュラル・チョコを作りましたが
どれもなかなか美味しそうではありませんか。
ナチュラルは所々ムラを出すと本物っぽいですよ。
実は最初、発泡ウレタンの主剤に直接色を混ぜ、
カップケーキの生地自体に色をつけて発泡させようと
試みたのですが、何度やっても何で色をつけても
うまく反応しませんでした。
途中までは勢いよく膨らむのですが、
膨らみきったところで今度は勢いよくしぼむのです。
混ぜた塗料が消泡剤になってしまうようです。
余分なものは混ぜず、後から色を付ける方法が
一番良いようでした。


(続)

フェイクケーキの作り方 2

2008年02月23日 | なんでもレシピ

スポンジ部分は↑これ(発泡ウレタンソフトN・日新レジン)です。


東急ハンズで買いました。通常はサーフボードの補強や
建築物の補修、フィギュアなどの作成に使うようです。
これは売っている中では大きいほうのセットなので
4410円と ちょっとお高いですが
このセット(1kg)でカップケーキが
計算上では64個出来ます。
一個に換算すると70円くらい。安いです。





箱をあけるとこんな風になっています。

左側の大きい缶が主剤、右側が硬化剤です。
主剤100に対して硬化剤56の割合で混ぜると
大体10秒くらいで発泡がはじまり、約10倍に膨れます。
発泡がはじまってからは触ることが出来ず、
20秒くらいで固まってしまうので
もたもた作業しているとアウトです。

主剤を100gとすると硬化剤の計算が簡単なのですが
実際作業してみると主剤40g、硬化剤22.4gが
一回の作業として一番丁度いい量でした。
カップケーキにすると四個分に相当します。
これより多いと作業が発泡に間に合わず、
反対にこれより少ないと 
容器に残ってしまう樹脂が多くて勿体無いです。



主剤・硬化剤はそれぞれ別の容器ではかります。(紙コップでOK)
一緒の容器で量ってしまうと、間違いなく作業が間に合いません。
重さは電子秤を使って正確に量ります。
ただ硬化剤に関しては、主剤の容器に移すときに
カップの内側に少し残ってしまうので
2gくらい多目の方が良いようです。



主剤の容器に硬化剤を移しますが
この時 硬化剤をカップからよーくこそいで下さい。
100:56の割合が示している通り
結構シビアな数値を要求されます。
きっちりこそいで大体2gが容器に残るのです。
なるべく急いで硬化剤を入れたら
あとは親の敵のように!割り箸などでかき混ぜます。
そこに一般ケーキ作りのような穏やかさはありません。
息を止め、歯を食いしばり、目を吊り上げて混ぜましょう。
手の残像が残る速さが理想です。


かき混ぜるカップを上から見たところです。
まず①で、容器の壁面に付いている主剤をこそぐように取り、
②で底面の主剤をさらうイメージで
内側に向かって高速で切り込みます。
これを15~20回ほど繰り返すと
全体が白く濁ってきますので、あらかじめ並べておいたケーキ用カップ
4つに等分に入れていきます。


※言い忘れましたが、化学製品です。それなりに有害です。
 換気の良い場所で、手袋をはめて作業を行ってくださいね!

(続)

フェイクケーキの作り方 1

2008年02月20日 | なんでもレシピ
 仕事で使うために随分前から
「フェイクケーキ」を探していたんだけど
色々な所を回っても値段の高い、
ごく限られた種類のものしかなかった。
欲しいのはプラスティッキーなおもちゃっぽいケーキでもなく
食品サンプル的なリアルさのケーキでもなく
ケーキの形をした蝋燭でもない。タオルでもない。
アメリカの漫画に出てくるような
派手で美味しそうなカップケーキ(しかしフェイク)が欲しかった。
でも本当に、どこにも売っていないのだ。
こんなに需要があるというのに。局地的だけど。


職場のSちゃんと雑貨屋をめぐり、それらしい物を見つけては
触ったり匂いをかいだり材質を探ったりしているうちに
何となく作れるんじゃないかなあと思った。
作ることが出来たら、それこそ思い通りのケーキが手に入る。
作ってみないと分からないけど
材料費だけだったら安くもなるんじゃないだろうか。
ウハウハだ。


結果的には大変お手軽で経済的
しかもすてき(手前味噌)なケーキが出来た。
次回材料等をご紹介しますので
皆さんも是非ご家庭で作ってみてください。
かわいいよ!