レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

免許失効夜話(2)

2009年07月26日 | 免許失効夜話
既に自分の口座がある銀行で、新規口座を作るのは今のご時勢かなり警戒される。
というのも振り込め詐欺等銀行口座を悪用するケースが多発しており
必要の無い口座を開くことを銀行側が避けるのだ。
前回にも書いたが、一昔前は新しい口座を開くことなど
なんでもなかった。これは仕事用、これはへそくり用、貯金用など
一人で何口座も持っていたのに。


用件を言うと気難しい顔をした銀行員が「あの失礼ですが、」
なぜ新しい口座を?と問う。
今ある口座だけではなぜいけないのかと
心底訝しそうに問うのだ。
私としては新規口座を開くことなんて結構軽く考えていたので
銀行員のその態度にびびってしまい、此方も訝しい顔で状況を説明する。
定額給付金が欲しいことと、そのためには新姓の口座が必要なこと、
でも旧姓の口座からの引き落としが結構あるので
新姓の口座を作った方が早いかなと思ったことなどを述べる。

しかし今は振り込め詐欺に対応して新しい口座を開きにくくなっている分
口座の名義変更をした後でも
旧姓の振込みや引き落としにちゃんと対応しているのですよ。
そうなのですか、うまくしたもんですね。
などというやり取りを銀行員と私、物凄く難しい顔で話し合い
最終的には双方納得して、口座の名義を新姓に変更するという事で落ち着いた。


ようやく眉間の皺がほぐれた銀行員が
身分証明書として出した私の免許証を見て
再びぎゅうっと眉間に皺を寄せた。
そしてその難しいお顔のまま、私に免許証を返す。

「お客様、期限が切れているようですが…一年ほど」