相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

美人ホームレス (連載―368)

2022年03月05日 | 経験・体験
お疲れ様、またあした。急きょ妻が店にでることになった。
家路に帰るのだが日比谷公園の地下にある駐車場に車を取りに行くのがお決まりのコースだ。

 JRのガードを越して帝国ホテルと日生劇場との間を過ぎると日比谷公園だ。
深夜1時半になろうかネオンも消え昼間とは違った顔をみせる街。
この前、若者が気持ちよくホテルの花壇で仰向けになって気持ちよく気を失っていた。夏はいいよなあ。

あれー!女性が段ボールハウスを組み立てている。
感心だボランティアでホームレスの方のお手伝いをしていらしてるお一人の女性が目にはいった。

 横目で注視しながら見ていると靴を揃えて段ボールハウスの中に消えた。もしかして、ご夫婦で夫の帰りを待っているのだろう。しかしその気配もなく女性は手枕で横になった。

 なんの因果か知らないが若い女性のホームレスを初めて見た。なんとかならんものか己の微力を悟った。

 彼女を助けられるものでもないし彼女は自ら自分にも世間にも勝つしかないようだ。

男のホームレスは歴史はあるが世間の見方もきびしい。
「五番街へ行ったならば、マリーの家に行き、どんなくらししているのか見て来てほしい
五番街に住んだ頃は長い髪をしてた。可愛いマリー、今はどうか知らせてほしい。マリーという娘は遠い昔にくらし悲しい思いをさせた、それだけが気がかり、五番街は近いけれど、とても遠いところ、悪いけれどそんな思い察してほしい。」
作詞家:阿久 悠さんの詞である。明大時代も悪友だったのだろう。とお察しする。

 現在の若い子たちは底抜けに明るいが一瞬暗い顔をする。それが気がかりだ。

ホームレスの女性は3ヶ月間見守ってきたが、突然、そこから移動したのかお姿が見えなくなった。
 どこかお勤めが決まっていればいいが、身だしなみも崩すことはなく彼女の品を保っていた。
どんな暮らし、しているのか知らせてほしい。
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