マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

京都大学 カール・ベッカー教授が語る-宗教とは-

2007年06月28日 03時49分10秒 | ★書籍で探訪|他、大学教授や医師等の見解
書籍ではありませんが、東京大学大学院の島園進教授と同様に、京都大学大学院の
カール・ベッカー教授が興味深い講義を立命館大学リレー講座で話している記事が
読売新聞にありましたので、記録として残しておきたいと思います。

記事は長文ですので、スピリチュアルと超常体験の講義内容に絞って載せておきます。

詳しくは、読売新聞(2006年11月22日)をご参照ください。

■実存理解としての宗教
「スピリチュアル」という言葉、言い換えれば「実存」が最近、はやっています。
私はなぜこの身体に、なぜこの家族に生まれたのか。私は何を目指すべきなのか。
人生は何か。これらはすべて自分の存在に関わる実存的な問題です。科学はその答
えをくれません。しかし、人間にとっては、実存的な問いが大事です。伝統的にそ
れに答えていたのが宗教です。

生と死の苦難を知らない若者は、失敗したり、しっ責されたりして落ち込み、絶望
から自殺を図ることもあります。あるいは、葛藤(かっとう)や不満から、逆切れ
して殺人に及ぶケースもあります。このような個々人が克服できない問題の理解や
受容を諸宗教は提唱しています。

仏教では生老病死は「皆苦」と言います。この苦は「苦しい」という意味ではな
く、生きる、老い、死も思うようにいかないという意味です。死別の悲嘆を乗り越
える力は、何らかの哲学、宗教的なものからでないと生まれてきません。その人の
心の中から生きる理由を引き出す。大きな目標に向かって、初めて生きる価値、幸
せがみえてくるのです。自分を超えるような大きな目標を持てば、毎日もつらくあ
りません。

・・・

そう、そうなんですよね。。。
私もカール・ベッカー教授のおっしゃる通り、このブログで取り上げているような
書籍を読んでは「自分自身の心の中から生きる理由」を引き出そうとしているのだ
と思いました。


私が自分自身でも、何でこんな話ばかり書いているのか。。。と思っていたところ
もありました。
もちろん、はじめは
「亡き彼女は、どこへ逝ってしまったのか。」
「亡き彼女にしてあげられることはないのか。」
という気持ちから読み始めたわけですが、段々と悲しみを乗り越えるために変わり、
自分自身を何とか納得させようとして、色々な書籍を読んできたように思います。
そして、今は。。。なにやってんだろ・・・自分は一体まだ何を求めているのだろ
うという、自分自身でも分からないような状態でした。

それが、まさにこのカール・ベッカー教授のおっしゃる「生きる理由を引き出す。」
この一言に繋がる何かを今探し求めていたように思いました。

私が言葉では表現できなかったことでしたので、この講義の記事を読んだ時、ハッ
としました。

・・・

■超常体験としての宗教
我々には説明できない不可思議な体験があります。宗教はそれを理解するための説
明を与えています。例えば、以心伝心、虫の知らせ。お母さんは、赤ちゃんが苦し
い時は離れていても分かります。これは一つの宗教的な次元に触れる超常的な経験
です。

プラシーボ(偽薬)効果をご存じですか。新薬の臨床試験で、新薬、従来の薬、成
分が入っていない偽薬の3つのグループに分けると、面白いことに3、4割の人が
メリケン粉だけの偽薬で治ることがあります。昔は単なる思い込みだと無視されて
いましたが、最近はこれこそ健康の鍵を握っているのではないかと言われていま
す。日本でも昔から、手かざしや気功の治癒的効果が言われています。

死者の気配を感じる人がいます。大事な人が亡くなっても、その人が身近に感じら
れる。これは、どんな人にもある非常に根本的な体験です。体外離脱や臨死体験を
経験する人もいます。これはオカルトでも魔術でもありません。無視せずに理解す
る気持ちが大事です。最近、人間の一番根源的なことを、医学や心理学などで科学
的に研究する動きが盛んになっています。我々の精神と身体にどういうつながりが
あるのかを研究することができます。

最後に、フランスのナポレオンのエピソードを紹介します。知識欲のかたまりだっ
た彼は、科学者のラボアジエが天体について語った時、「天に神様がいると聞く
が、どこにいるのか」と尋ねました。ラボアジエは「我々は宇宙を知り尽くしたの
で、神様という仮説はいらなくなりました」と答えたそうです。

当時の科学者が知り尽くしたなどというのはお笑いぐさです。現在の我々ですら、
宇宙のすべてを理解し尽くしたとは言えません。ラボアジエ以降、彼が知らなかっ
たレントゲン、電波、マイクロ波などがたくさん見つかりました。また、最近の
「気」の研究によって、我々にとって未知のエネルギー、例えば、なぜ以心伝心が
できるのか、なぜメリケン粉で病気が治るのかが解明されるかもしれません。

「なぜ今、宗教か」と聞かれたら、これまで述べてきた価値観や知恵、実存的な意
味、体験などが「宗教」だからであり、今後もそこから学ぶことが多いと思うから
です。

・・・

学者さんが、見えない世界や現象をこのように肯定的にお話している記事を読むと、
どこか希望に似た気持ちが湧いてきます。
それにしても・・・形はいろいろありますが、「宗教」という教えや考えが現代か
ら見ると、根拠のない偶像的なものにも関わらず、神社に行けば手を合わし、お盆
には墓参りなど、亡き先祖などの供養をするといった矛盾が、これだけ科学が発展
した中でも、また科学的に証明されていなくてもそうしていますよね。当たり前の
ように。
矛盾しているが、それでも当たり前。
これほど人類の長い歴史の中で「目に見えて分かるような根拠がなくても、大切に
されてきたもの=宗教の教え」は、考えて見ますと。。。無いですよね。
これこそ、不思議なまでの現実(事実)だと、上記の記事を読んでいて、そう感じ
ました。

みんな、実は潜在意識の中で分かっているということかな。。。だから、見えない
世界のことを信じない!と言っても、お寺参りへ行ったりと、どこかで計り知れな
い世界のことを無意識のうちに受け入れているのではないでしょうか。



なお、これまでとは、カール・ベッカー教授は、上記2つの宗教という考えを含め
て、宗教の7つの側面として、他に、教団としての宗教、社会体系としての宗教、
倫理道徳としての宗教、潜在的な価値観としての宗教、伝統的な知恵としての宗教、
を講義では語っておられます。

この講義内容も、お蔵入りしてしまっては実に惜しいですので紹介しておきます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« げっ歯目 デグー科のデグーを... | トップ | サラリーマンも大変ですけど... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

★書籍で探訪|他、大学教授や医師等の見解」カテゴリの最新記事