横浜医大(現横浜市立大学医学部)を出られ、開業医をされていた松本武氏が
体験した、臨死体験談を立花隆 著「臨死体験 上 」文芸春秋で紹介されて
います。
松本医師は、
重い結核にかかり、同大学病院で肋骨切除の手術をすることとなったそうです。
この肋骨切除というのは、肋骨を切ることによって、肺に圧迫を加え、結核の病
巣を潰してしまおうという発想で、当時、アメリカから入ってきたばかりの医療
法で、 . . . 本文を読む
①~③までの話を聞きますと、
・臨死体験のとき、天井やベッドの横から自分を見る
・トンネルを抜けるという体験をする者も多い(トンネルの向こうの光は除く)
・お花畑や日本人に多い三途の川が見える
・神的存在(神・キリスト・天使・ブッダ・宇宙的な光の存在等)に会う
・人生の回顧
どれも、医学的に「側頭葉てんかん」という症状と類似しており、また音も
まったくしない暗闇の中で見たり感じたりするといった . . . 本文を読む
カナダのローレンシアン大学の神経学部長、マイケル・バージンガー博士は、
「キリスト教であれ、イスラム教であれ、仏教であれ、あるいは、いわゆる宗教で
はなく、単なる宇宙意識の信奉者であれ、その宗教的体験の中核には神的存在(宇
宙意識を含む)との合一あるいは直接のコミュニケーションという要素があるが、
それはみな側頭葉の神経細胞の非定常放電によってもたらされている」とおっしゃ
っているそうです。
こ . . . 本文を読む
臨死体験と医学、そして魂仮説と脳内現象説を解く鍵について、ワシントン大学の
メルヴィン・モース博士は、①の一事をもって「ほれ見ろ、やっぱり死後の世界が
あるんだと結論づけるのも早計という気がします。」とおっしゃっています。
<ちょっと補足>
臨死の医学的な見方とその限界①で紹介した「トンネル体験」というものの医学的
な見解については、「後頭葉」の視覚神経についての話でしたが、これは人間の体
の機 . . . 本文を読む
1991年3月17日にNHKで「NHKスペシャル 立花隆リポート 臨死体験
~人は死ぬ時 何を見るのか~」という番組の作成のために集められた多くの資料
を載せている立花隆 著「臨死体験 下 」文芸春秋には、医学的な角度から「臨
死」の際に見たという世界を説明している箇所があります。
「魂仮説」か「脳内現象説」か
医学の世界では、臨死体験で見た世界は、側頭葉てんかんと同じ症状である=あの
世の世 . . . 本文を読む
外国人の方の臨死体験談ばかり紹介してきましたが、立花隆 著 「臨死体験 上 」
文芸春秋には、多くの日本人の方の体験談も記されています。
そこで、お一人医師で大学教授であった豊倉氏の臨死体験談を紹介しておきます。
1956年、33歳の夏に、豊倉氏は扁桃腺炎の高熱の中で実験を終えた後、ペニ
シリンの注射をしてもらったら、まもなく気分が悪くなり、みるみるうちに視野が
狭くなって、同時に間断のない閃 . . . 本文を読む
立花隆 著 「臨死体験 上 」文芸春秋には、色々な方の臨死体験が載っています。
ノーザン・ケンタッキー大学芸術学部ハワード・ストーム主任教授は、臨死体験の
研究者ではなく、体験者として詳細な体験談が本書に記されていまして、「こんな
臨死体験もあるんだなぁ」と思いましたので紹介しておきます。
ハワード・ストーム氏は自ら、
「完全な物質主義者で無神論者でした。神とか魂とか、そういうものは一切信じ . . . 本文を読む
立花隆氏は、キルデ医師の臨死体験を聞き、ご本人に、
「その天井から手術を見ているときの見え方なんですが、どんな風に見えるんです
か。我々がいまこうして普通に何かを見ているときの見え方とどこかちがいがあり
ますか。」と問いかけています。
そうそう、そこを聞きたいですよね。
立花隆 著「臨死体験 上 」文芸春秋の書籍も、なかなかツボを心得ています。
キルデ医師は、
「ちがいは全くありません。」
. . . 本文を読む
「NHKの番組の中でもちょっとだけ顔を出して体験を語ってもらっている」と立花
隆氏がおっしゃっています、フィンランドのラウニ・リーナ・ルーカン・キルデ
医学博士という人物(女性)も臨死体験を経験している一人です。
1969年にキルデ医師が医学校を卒業して医者になったばかりの年、急性腹膜炎
で、救急病院に担ぎ込まれ、緊急手術を受けたときのことだそうです。
キルデ医師は、
「そのとき私は、全身麻酔 . . . 本文を読む
コネティカット大学心理学ケネス・リング教授とエモリー大学 心臓学教室 マイ
ケル・B・セイボム教授の調査結果を知って、
「臨死体験の際に体験することは1つではないはず」
「1つの要素体験(たとえば体外離脱や光の存在に会うなど)を深く体験する者
もいる」
「1つ2つ、あるいは複数の要素体験をする者もいる」
その比率はどうなっているのかな?
と思いました。
さすがはNHKスペシャルのために集めら . . . 本文を読む
立花隆 著 「臨死体験 上 」文芸春秋より、
ケネス・リング教授の“Life at Death”という書籍で臨死体験者を
調査した研究報告が世に出されて2年後の1982年に、エモリー大学 心臓学教
室 マイケル・B・セイボム教授は、“Recoillections of Death”という研究書を
出されたそうです。
マイケル・B・セイボム教授は、ムーディの書籍を読んだが、それが現実の話とは
と . . . 本文を読む
コネティカット大学心理学ケネス・リング教授は、故:エマヌエル・スウェーデン
ボルグ氏の体験にも興味を寄せている学者さんですが、立花隆氏の「臨死体験」文
芸春秋にケネス・リング教授の研究内容が記されていましたので紹介いたします。
臨死体験を人類の未来進化と結びつけて考えるのが臨死体験解釈の一つの有力な流
れなんだそうですが、ケネス・リング教授はその代表的論者なのだそうです。
生命そのものの誕生に . . . 本文を読む