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なぜオミクロンなのか~新型コロナの命名方法

2021年12月07日 | コロナのこと

クルマが修理中で暇なので、掲題について調べてみた。

Q1 なぜコロナなのか?

A. コロナウイルスは、顕微鏡で見ると表面に王冠(コロナ)状の突起があるため、こう呼ばれている。

コロナビールやらコロナ給湯器を始め、製品名・会社名に「コロナ」を冠した事例は多い。「コロナ」を含む会社名は全国に290社ほどあるようだ。命名理由は「王冠」を意味したのだろうが、とんだとばっちりを受けているかもしれない。

 

次に、新型コロナの変異株にはアルファやらデルタといったギリシャ文字名を充てられているのはご存じのとおり。

Q2. しかしなぜギリシャ文字名で呼ばれるのか?

 

A. 変異株は、当初確認された国や地域の名前を用いて呼ばれていたが、WHOは差別や偏見を避けようと2021年5月末以降はギリシャ語のアルファベット(24文字)を1番目の「アルファ」から順に注意指定した変異株の名前にした。

アルファ株 英国、ベータ株 南アフリカ、ガンマ株 ブラジル、デルタ株 インド

デルタ株は直近まで猛威を振るったが、イプシロンからラムダなど8種類の変異株はほとんどが徐々に消滅した。

そして今回南アフリカで発見された新たな変異株「B.1.1.529」については、WHOが順番に従って「Nu(ニュー)」と命名するかと思われたが、「Nuは『new』と混同されやすく、次のクサイは一般的な姓でもあることから使用しなかった」と説明された。クサイはXiであり、中国寄りのWHOは習近平国家主席の姓と似ていることから避けたと憶測されている。やはり臭い。

 

 

で、次のギリシャ文字・オミクロンと命名された。尾身(政府分科会長)クローン(複製)ではないかとの誤解を避けるWHOの配慮は・・勿論されなかった。(笑)

 

 

ではそもそもなぜコロナ名にギリシャ文字なのか。「数学や物理学の基礎と根幹は古代ギリシャの哲学者によって編み出され、ほぼそのまま踏襲・展開されてきた。円周率π、総和Σ etc」。変異株に使われることには「ギリシャ文字は現代の価値から切り離された中立的な記号として定着した。日本でイロハニホヘトがナンバリングに使われるのと同様、特別な理由はない」と推察する。(尚絅学院大学・今井誠二教授)

 

しかし、ここからは私のトンデモ見解だが、未曾有のパンデミックを引き起こしている疫病新型コロナ、次から次と現れるその変異株の命名に順にギリシヤ文字24個を与えることの意味を啓示的に考える人もいるだろうと思う。

聖書に親しんだ教養のある西洋人なら、次の有名な箇所を想起するに違いない。

今いまし、昔いまし、やがてきたるべき者、全能者にして主なる神が仰せになる、

「私はアルファであり、オメガである」。 ヨハネの黙示録1-1

とか

そして、私に仰せられた。

「事は成就した。

私はアルファであり、オメガである。初めであり終わりである」。 ヨハネの黙示録21ー6

 

意味するところは、全能者の神がこの世の始めを造り(創世記)、神がこの世に終わりをもたらす(最後の審判)、ということだ。それだけなら教義・ドグマというだけで面白くもなんともないが、世界の時系列をギリシャ文字の順列に例えたことが目を惹く(少なくとも私の)。人類は新型コロナを克服できないという超悲観主義に立てば、変異株は最後のオメガωになるまで出現し続け、その度に強力になり最後には人類を滅亡させる・・と、想像をたくましくする人もいるだろう。

(オミクロンから最後のオメガまで、まだ9株残っている!)

 

 

おー、こわ。(笑)

ただ、そういう終末論は有史以降何度も喧伝されてきた。

一番直近は、20世紀末のノストラダムスの大予言だろう。そして幸い何事も起きずに忘れられていく。

今回も人類は、新型コロナパンデミックもなんとか克服するであろうと信じたい、容易な道ではないが。そしていつか完全「復活の日」を迎えると。

 

 

 



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