心に花の咲くblog

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CとAな日々~in my life with C&A:第20回

2009-09-26 06:00:00 |  CとAな日々~in my life with CHAGE&ASKA
2008/10/18
第20回:over the 30th


「英語を書けること、話せること、読めることを目的にしないでほしい」

それは英語の先生からの生徒への奇妙な要求だった。
先生は続けた。
「英語をツールとしてなにか新しいことをしてほしい。英語ができる人は星の数ほどいる。英語を使ってもっと可能性を探してほしい」

目的を目的として終わらせない。目的を手段に変えることができた時、新しくまったく違う目的が生まれるのかもしれない。

90年代までのCHAGE and ASKAは歌うことが目的だったと思います。
ライブもエンターテイメントであふれていた。
いまのCHAGE and ASKAは歌うことは手段であり目的ではなくなってきているなと思うのです。それはひとえにASKAの影響かもしれません。
ひとつの頂点を極めたものが次のステップアップをめざし新しいステージへ向かうというごく自然な行為なのでしょう。
それに伴い楽曲の持つ個性も変わるし質感も変わる。ライブであれば演出も選曲も変わる。

その変化を前向きにとらえるか否かは人それぞれだと思います。
音楽を音楽として楽しむエンターテイメントを追求した形を好み、その先にある音楽を手段として環境保全や地球温暖化防止などをかかげた現在のスタイルを受け入れられた人。一方でそんな現在のスタイルを好まない人もいる。
どちらがよりファンかという話ではなく、これは単純に好みの問題。音楽を音楽だけとして楽しむのもひとつのスタンス。そこに固執しないのもまたスタンス。
どちらが良いか悪いかではない。

今年の二人のソロ活動を見ているとCHAGEは前者に、ASKAは後者に軸足を置きつつあるように思えます。
そして、来年のCHAGE and ASKAとしての活動はないようです(いまのところ)。
しかし、違う道に見えても彼らの根底にあるのは音楽というひとつの世界。
近づきながらも融合はしなかった二人のアーティスト。
そのつま先の向かう方向にほんの少しだけ角度がついただけ。
その瞬間がたまたま30年という節目の年の1年前にやってきただけ。
いまはソロという形式のライブを存分に楽しめば良いのだと思います。
30周年という年を超えたどこかで、ふたりが”アンパサンド”という記号をまた必要とする時まで。


【あとがき】
またふたりに戻るまでファンは黙って成り行きを見ていればいいのかな。
そんなように最近思ったのでそのまま書き綴ってみました。
今回はソロが続く事にたいして、またCHAGE and ASKAに戻るからという名言が出ていません。
本文では「ほんの少し」と書きましたが、実はその「少し」が大きな少しなのかもしれません。
とはいえ、30年連れ添った夫婦が突然、別居をはじめた。
その理由が周囲からは上辺しか分からないのと同様、真意は分からないものでしょう。
30年という事で内々では盛り上がりつつソロ活動を見守りましょう。



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