ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

10周年・ピエモンテの夜

2011-09-19 02:42:15 | 美味いただく
110916.fri.

毎年、私の9.11のお祝いは、ピエモンテで食事をする。
ソムリエの太一クンにドアを開けてもらい、宏一シェフに挨拶。
昨年のクリスマスには厨房に立っておられたお父上のグランドシェフは
最近はすっかり自宅療養とか。
たしか、昨年80歳を越えられたのだったか。
本場イタリアの本格的な料理をいつまでいただけるか、と毎年、
来年も同じであるようにと思いつつ大切な時間を過ごしてきたけれど
華やかなマダムも2年前に亡くなり、自然にこうして変わっていくのだ。
いつまでも同じではいられない。当たり前のことだけど・・・。
老舗トラットリアの味を残しつつ、腕を振るう2代目シェフも
もちろんすばらしい料理人だ。

目の前でスライスしてくれる
本日の前菜の生ハムの大きさにまずビックリ!
下に敷いたレタスが、お皿が隠れてしまう。


「いいスズキが手に入ったんですよ。カルパッチョにしました」
プリップりの肉厚の白身が口の中で弾けます。


恒例・エスカルゴのピエモンテ風。
これなくちゃ、始まらない!


オマール海老の冷たいスープ。
深い海の香りが広がる~。


スズキのソテー、レモンソース。
香ばしい皮とふっくら焼けた白身は程よい塩加減。
細かく切った野菜やオリーブが宝石みたい。


「うーん、うまそう!」
厨房の奥で宏一シェフがうなる。
作り手が言うんだから間違いないでしょう(笑)
メインのサーロインステーキは、
北イタリアのヴァッレ・ダオスタ州のお金持ちが食べるというもの。
肉と焼いたキノコ(ポルチーニ)を、溶かしたチーズで組合せたもの。
どちらも焼いてからそれぞれ冷ましてからでないと
チーズを使えない(くっつかないのだ)そうで、
最高に手間のかかる料理なのだとか。
ピエモンテという店名の由来が、
ピエモンテ州の食材も料理もイタリアで一番豊富で美味しいからと
かつてグランド・シェフから聞いたことがあるが、
そのピエモンテ州の北に位置するヴァッレ・ダオスタ州の肉料理。
脂分をそぎ落としてもこの大きさ。
ポルチーニの香りとチーズの濃厚さと旨みの凝縮されたお肉はもう
なんと言い表したらいいのか・・・。
昨今のグルメレポーターの言葉選びをあれこれ言えませんね。
さすがに食べきれず、お持ち帰りしましたが
翌日になってもメチャメチャ美味しくて感動しました。


そして、さすがにパスタは少なめにしていただく。
アワビのクリームソースがタイアテッレ(平たい麺)によく絡んで美味~。


デザートは
香川の桃を皮ごと裏ごしした果汁のシャーベット。
これがまた、香りもお味もジューシーでふくよかで、
最後の最後にうっとりしてしまうひととき。レモングラスティーが爽やか。
 

スプマンテから始まって、4種類のワインを少しずつ。
料理に合わせてセレクトしてくれるので、本当に贅沢な組み合わせを味わえるのも嬉しい。
   

来年も元気でここに来られますように。
(その前にクリスマス、予約しましたけどね・笑)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おぎくぼ~♪ (撫子)
2011-09-20 12:57:22
ワァ~!美味しそう♬
またまた、荻窪に遠征しなくっちゃ
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お誕生日、おめでとう (アルキメデス)
2011-09-20 17:02:28
お誕生日、おめでとう~
元気で美味しいものを食べられるのが一番だね!
シミジミそう思います。

秋の味覚も楽しんでね~
サンマの塩焼きも美味しいよ~!
返信する
ぜひ~♪ (kikkoro)
2011-09-20 19:17:30
撫子様

ここはぜひ一度!
予約しないといけないんですが、
アットホームで本格的イタリアンがいただけます。
あいさんのご実家の近くですよ~。たぶん
返信する
アリガトゴザイマス♪ (kikkoro)
2011-09-20 19:18:27
アルキメデスさま

生還記念、10歳の誕生日で~す
元気でいられるからこその、美味しい食事。
感謝しなくちゃ

この間、御茶ノ水でランチして秋刀魚定食頼んだら
堂々と二尾ど~んとお皿に乗ってきて
しかも秋刀魚の蒲焼まで小鉢で。
いきなりの秋刀魚攻撃にタジタジでした・・・
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