ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

5月の単衣

2013-06-07 11:37:05 | きものがたり
130521.tue.

5月とはいえ、夏日もあるような陽気が続き、
この時期の単衣着用はすっかり当たり前になりました。
胴抜きでもいいかと思ったけれど、私も単衣で。
着物好きの皆さま、堂々と、袷はもう捨ててますね(笑)

とある企画で、
銀座久兵衛でランチをいただいたあと、
歌舞伎座へ。
杮落し五月大歌舞伎 第2部『伽羅先代萩』、『廓文章』吉田屋を鑑賞。



キモノ作家・斉藤三才の単衣の小紋。
格子の地紋に
海松(みる)、柳茶、渋紙、黄枯茶、薄鈍色で染め分けたよろけ縞。
三才氏は、その独創的な色柄でかつて「三才調の・・・」と
一世を風靡した着物デザイナーの草分け。
いつのまにか息子の上太郎氏の着物とともに、
なぜか私の箪笥に収まっていて(笑)、今回ようやく初おろしです。

国画会々員の山下健作、綾織の名古屋帯。
柳悦博氏に師事し、民芸を基本とした染織作品を制作している山下健氏。

鳥の子色の地に、淡い草色と梔子色で斜めに
まるでぼかしを入れたように織られた、
見た目も透明性が高く、締めても軽やかな帯は
さすが機能美を追求した作家のもの。



帯揚は着物と同系色の綸子。
帯締めも海松、柳茶の丸組。
半襟は白のふくれ織。
長襦袢は滅紫(けしむらさき)の縞。
足袋はベージュ。
草履は黒と茶の市松の鼻緒。



塵除けに滅紫の水紋のような柄の
薄物の長羽織。
これは1枚あると便利です。




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