もうすぐ11月。
京都の公開が始まる。
5日は所用があるから行けるかな~。
まだまだ公開
都道府県 | 劇場名 | 公開日 | |
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青森 | シネマディクト | 12/3~ | |
青森 | シネマヴィレッジ8・イオン柏 | 2/18~ | |
宮城 | フォーラム仙台 | 11/5~ |
東京 | 新文芸坐 11/27,28 |
埼玉 | シネプレックス新座 10/22~11/4 |
群馬 | プレビ劇場ISESAKI 10/22~11/4 |
長野 | アイシティシネマ 11/12~ |
石川 | イオンシネマ金沢 11/5~ |
京都 | 新京極シネラリーベ 11/5~ |
愛媛 | シネマサンシャイン大街道 10/29~ |
沖縄 | 桜坂劇場 11/19~ |
『レイン・オブ・アサシン』を見てから随分時間が経った。
もう、ネタバレあり
大阪で3回見たが見る度に面白かった。
もともと、物語が達磨大師の異体に武侠界の覇者となる力があり、その上半身と下半身が切り分けられた為、
これを集めるというエッ?って思う話。
それに愛の物語が付いている。
いろいろツボはあったのだけど、やっぱり上手かったのは輪転王=王学折(ワン・シュエチー)さん。
単なる悪役ではなく宦官として生きてきた人生を表現なさっていたと思う。
死ぬ時、有り得ないように曽静に切られた数を数えるところとか、声色を変えた高笑い(本来の声)が耳に残っている。
輪転王=ホイールキングだけあって剣のツカがくるくる回るのも面白かった。
lovelove好きの私は本題の達磨の異体を手に入れる話よりは“石橋となって500年耐える”という愛の物語の方が好きだ。
冒頭の細雨とお坊様のお話。
ミッシェル・ヨー姉さんの曽静(=ケリー・リンの細雨)が扱う辟水剣。
ムチのようにしなり剣の雨が降ったような刺し痕(あと)になる。
剣法としては完璧ではなく暗殺集団“黒石”のホイールキング(=ワン・シュエチー 転輪王)が4手抜いて教えている。
細雨を愛している陸竹(お坊様)の心配もそこにあり、命(生)を懸けて細雨を諭す。
「そなたがその剣を置きこの道を去るなら、そなたが殺す最後の人に喜んでなろう」
私はこの陸竹のとても解釈が難しい反対語の羅列ようなセリフが好きだ。
「生が楽で、死が苦ではない」
「能を無能に隠す」
「愚にして知を磨く」
「濁りに清さを宿す」
「屈は伸なり」
そして「石橋となって500年耐える、風に吹かれても、日に晒されても、雨に打たれても、ただ愛する人が通るのを待つ」
どれだけ細雨は陸竹に愛されていたのだ
最後、曽静(ミッシェル・ヨー)は阿生(チョン・ウソン)を守るために死闘を繰り広げる。
阿生もまた父を殺された宿敵であるはずの妻、曽静を守るために嘘をつく。
LOVELOVEだ~~
“業を乗り越え悟りを開く”その心に泣けた
アメリカ映画に見られる勧善懲悪ではない、この映画の根本に流れる“中庸”さが好きだ。
悪の権化のような暗殺集団も一人一人の人間がしっかり描かれ悲哀がある。
奇術を操る彩劇師(レオン・ダイ)にはお勤めの悲哀みたいなものを感じたし、うどん屋さん(ショーン・ユー)の
家族のため生き延びるにはどうしたらよいかと選択する姿にも心打たれた。
辟水剣
刀は片刃?剣は両刃? 「刀を剣のように使う」ってどのようにするのだろう?とても綺麗な表情
ホイールキング