エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

死にたくない

2005年10月23日 | 妄想

 先日爆笑問題が司会するちょっと面白いバラエティ番組がありました。美輪明宏なんかが出演してました。内容は神様がいるのかや死後の世界はどうなのかをパネラーに答えさせたり関連ビデオを流したりのあくまでバラエティです。

 美輪明宏は不思議な人でその真偽は分かりませんが面白い事を言ってました。神様を見たとか死後は生まれ変わるとか言ってましたね。内容はバラエティでしたがテーマは重い番組でした。実のところNHKがやってもいいくらいのものです。

 恐山などの霊場が各地にあります。そこにはやはり死者の霊が集まってくるのか、いやそもそも死ねば霊が残るのか?様々な問いがあります。日本の教育は明治以降科学に偏重したものになりその手の問題には答えられなくなりました。だから我々は神や死後の世界には懐疑的になっています。

 実証主義の本家であるはずのアメリカでは州によっては義務教育の段階で宗教教育をやっています。進化論を否定する教育を公立の学校で行っているんです。これは日本で言えば公立校で特定の宗教を教えているのと同様です。当然ですがアメリカ人は日本人よりも神や霊魂を信じています。

 人は死んだらどうなるのかを明確に答えている宗教団体は日本には少ない。いや新興宗教には多くあるようです。既存の宗派はそれには重点を置いていないからでしょう。真偽はともかく新興宗教に惹かれる人が多い理由はそこにもあると思います。

 友人と話していると死後生まれ変わることを当然の事と言う人がいました。別に深くそう信じてるんではなく輪廻を既定の事実として受け止めてるようです。それもまた幸せなことです。古代インドに始まる思想ですがアジア中心に世界各地に見られる世界観です。仏教が伝来する過程で取り込まれそれが日本にも定着したのかもしれません。

 丹波哲郎なんかが説く世界も面白いですが、じゃそれを信じようとはなりませんね。実は今日のタイトルはあるお坊さんが死ぬ前に書いた言葉です。おそらくは体調もすぐれず死を意識する段階で書かれたと思います。他人に説諭する立場の方が生に拘泥する姿が人間の哀れさを感じさせました。

 私の住む街に公園になってる山があります。そこは霊が沢山集まる場所だそうです。ある霊感の強い人がその山に行くとあまりの霊の多さに気分が悪くなり早々に帰りました。他人を納得させるのは難しいようですが事実としてそんなことはありました。私にもよく分かりませんが死んだ後も何か別な世界があるように思えます。ただその異世界と交渉をもつ方法を知りません・・・