エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

長さは重要!

2005年12月30日 | エロ系

 先日知り合いのお宅でそこのご夫婦と談笑していたら突然ご主人が言葉にならない奇声を発しました。そして彼の指差す方を見ると小さなネズミがトロトロと鈍く歩いていました。私はすぐに新聞で叩くように指示しましたが、心優しい方なもんでなかなか命中せず一騒ぎになりました。小さなイエネズミだから軽く叩けば脳震盪を起こし気絶したところを新聞紙でくるんでやれば処理できます。

 翌日我が家のネズミ捕りにも一匹掛っていました。どうも最近の寒気のせいで人家に侵入する輩が増えたようですね。その次の日もまた掛ってましたからこりゃ何匹が侵入したか分かりません。早速に新たに罠をしかけたのは言うまでもありません。

 古世界の住人川崎さんが書くブログに動物の発情期に関する記事があります。それによると発情期を持たない動物は人間とネズミ類とウサギ類だけらしい。後の二つは弱い被捕食者だから一年中繁殖しなければ子孫を残せないそうです。それにしても鼠算とはよく言ったもんです。

 人間は繁殖のためのセックスから解放された唯一の動物と言われています。元々発情期とは子育てし易い時期に向けて種仕込みする時期です。気候や食べ物などの条件が良好な季節に子育て出来るようになってるんですね。我々はもう自然の循環から離れて久しいのでしょう。

 セックスの体位で正上位は人間だけのものらしい。僅かにチンパンジーの中にたまに正上位をとる場合があるそうです。これも互いの顔を見ながら交尾するスタイルでセックスの目的が繁殖から離れた表れです。互いの姿を見ながらのセックスは愛の交歓には不可欠らしい。中にはバック専門の方もおられるようですが・・・

 私の大好きな恐竜の交尾の仕方には専門家にも意見が分かれてるようです。あの巨体と特徴的な体形から諸説があるらしい。先日読んだ本「痛快!恐竜学」平山廉 著に面白い事が書いてありました。恐竜の場合体重と、その種類によっては背中のディスプレイの為に後背位は無理がある。また股関節も前後には自由度が大きいけれど左右の開きは限度があるそうです。

 著者の平山氏の専門は爬虫類のカメ類の系統進化です。そしてカメの中には異様に長いペニスを持つ種類がいるそうです。それは自分の顔に届くくらい。その種類の交尾は二匹が並列に寄り添い交尾するそうです。氏はその事から恐竜の交尾もこんなスタイルを想像されています。確かにこれならお互いの体に負担はかかりません。

 骨は化石に残りますがペニスは残らないからどんな形状で長さかなんて分かりません。爬虫類のカメを参考に想像するのも良い考えかたですね。それにしても顔に届く程のペニスはすごいです!

        (イラストは「古世界の住人」から)


冬の一夜

2005年12月29日 | 家族

 昨夜11時頃に家内と二人で夜の散歩を楽しんできました。田舎町のことそんな深夜に出会う人も無くなかなか素敵なデートになりました。

 気温はマイナス4度、体を動かしていないと耐えられません。ただ無風で雪も止んでいたのでそれはなんとも幻想的な光景でした。あまりに気温が低いもんだから降り積もった雪から蒸気のような靄が発生して街中が霧に包まれていました。所々にある街灯がムードを盛り上げてくれます。

 すれ違う人のいない街を歩いてると「カラーンカラーン」と鐘の音が聞こえてきました。年末恒例の消防団による年末警戒です。そう言えば若い頃は自分もやってたなあと思いながら彼らに軽く会釈をしました。最近のご時世ですから不審者と思われるのも嫌だから。

 時間も日付が変わる頃まだ開いてる飲み屋を見つけお邪魔しました。マスターがストーブに抱きつくように寂しそうに待っています。家内と二人だけの忘年会と洒落込みました。私たちだけが客だからマスターもなかなか帰してくれません。それでも楽しい時を過ごさせてもらいました。

 一年に何回も無い幻想的な光景と静かながら落ち着いた忘年会ができて心に残る一夜でした。これも雪深い田舎町に暮らす特権かなと一人得心しています。


一人で出来た?

2005年12月28日 | その他

 当ブログでは会社を退職した時の心情や心構えのことをよく書いています。勿論自分が経験者だからその辺りの事情が分かるからですが。今日は会社勤めと個人業について考えてみます。

 当たり前ですがそこには優劣なんかはありません。ただ適性はあるかもしれません。個人でできる事と法人(一人の法人もありますが)のそれでは自ずと違いがあります。つまり一人でするのと大勢でするのでは量的な差がありますね。

 新入社員の頃は上司の手足となり動くだけで仕事の全体像は見えにくい。それが部下を持ちより大きな責任のあるポストに就くと広い視野で仕事を見られます。当然面白くなりますね。何より自分一人じゃ成し得ない大きな仕事ができます。また自分の考えを部下に理解してもらうことでより広く自分を体現できます。そしてその達成感も格別のものがあります。

 個人の場合は周りに気遣いはないぶん気楽ではありますが大勢での連帯感や喜びの分かち合いはありません。しかしその結果は全て自分次第なので非常に分かりやすい。良くも悪くも誰のせいでもありません。だからそれなりの緊張感があります。私は現在は個人業ですがどちらかと言えば大勢で成し遂げる仕事の方が好きですね。

 これはスポーツなんかにも当てはまります。陸上は個人競技が基本で、ひたすら個人の記録の向上に邁進すれば良い。野球などの団体競技は自分一人の頑張りだけでは結果はついてきません。この違いが仕事の面でも適性として現れるように思われます。

 仕事でもスポーツでもそうですが上手くいってる時は簡単に思えていたことが一つ曲がり始めると深刻な事態になります。今までやっていたことが歯車が狂いだして出来なくなるんです。こんな時の修正は仲間がいた方が楽なようです。自分一人では分かってるようで見えていない事が多いですね。


愛でるのも罪 ?

2005年12月25日 | 男女もの

 他人を傷つけたり殺したり、あるいはその財産に損害を与えるのは確かに罪でしょう。それは昔から天下公認の罰を受けなければなりません。しかし今の私達はもっと複雑な世界を生きているようです。好きな異性を見つめる事すら罪に問われます。

61歳ストーカー、一目惚れ相手は三沢あけみ似
1日46回“通う”

三沢あけみ
 一目ぼれした美容室経営の女性(44)を執拗(しつよう)に見つめ続けたとして、大阪府警西成署は14日までに、ストーカー規制法違反(見張り行為)の疑いで大阪市西成区天下茶屋の無職の男(61)を逮捕した。女性は人気演歌歌手似の美人だったといい、容疑者は店の前を自転車で1日に最多で26回も通り、ガラス窓越しに女性を見ていた。

 調べでは、容疑者は11月26日から今月6日の間、計46回にわたり、美容室のガラス窓越しに女性を見つめた疑い。

 美容室は容疑者が以前住んでいたアパートの1階で、行為が始まったのは昨年12月ごろ。今年10月2日には、容疑者が自宅から包丁を持ち出したため、女性が110番通報。同署に銃刀法違反の現行犯逮捕され、10万円の罰金刑と、ストーカー規制法の警告を受けていた。

 しかし、11月22日の転居後も女性を見つめ続けたため、同署は美容室にビデオカメラを設置し、行動を確認。映像を検証し、ストーカー規制法違反に当たるか、警察庁と慎重に協議した結果、「執拗に見つめる行為」が同法の「見張り行為」に該当すると判断した。

 同署関係者は「女性は演歌歌手の三沢あけみさん=写真=似の艶っぽい美人。それにしても一目ぼれはともかく、行為は悪質」と話している。

ZAKZAK 2005/12/14

 この61歳の爺さんの気持ちも分かります。愛は法律を超えます!


イブの夜を過ごす

2005年12月25日 | 家族

 さていつ頃からイブの夜には恋人たちのスペシャルナイトになったんだろう?20年前にはもうそんなムードになってたかなぁ・・・日本独特の行事でしょう。高度成長の時代はサラリーマン達が夜のネオン街を彷徨するのが恒例でした。「サザエさん」でもマスオが例の三角帽子を被って酔っ払っていました。

 子供の頃はやはり食い気ですね。丸いあのケーキが食べたかった。しかし残念な事に母親は小さなショートケーキを家族の人数分を買う事に決めていて、我々の要求はなかなか通らなかった。理由はもう分からないんだけど、おそらくはその方が分けやすかったからと思います。なんせ喰い意地の張った男児が三人もいたから、丸いケーキのどの部分を切り取るかで喧嘩になる事は容易に想像ついたはずです。

 しかし母親も子供達の要求に折れてやっとお許しが出た時は喜び勇んで兄弟三人がケーキ屋に走りました。昭和40年頃だったと思います。まだバタークリームだったけど我が家にやってきた丸いケーキに皆満足していました。

 せいぜいそんな思い出くらいしかクリスマスにはありません。勿論サンタのプレゼントなんかは別の話、また折をみて書きましょう。学生時代も特に行事なんか無かったし、勤めだしてからもそれらしい事はしていません。飲み屋に行くのは普段からの生活でしたから。だからクリスマス・イブの狂騒には未だに乗り切れません。

 あの星飛雄馬さえクリスマスパーティを企画したくらいなのにね。残念ながら招待した客は誰も来ず最後はテーブルをひっくり返して一人泣きます。やはりあの父の子です。気に入らないとなんでもひっくり返します。

 昨夜はTVの女子フィギュアスケートを観戦し「ローマの休日」の途中で二階に上がり寝てしまいました。翌朝の除雪が早いからです。なんとも静かで落ち着いた老夫婦のイブの夜でした・・・

 


訂正です

2005年12月24日 | TVタレント等

 昨日の記事が間違いだらけでしたので訂正します。まずアトムを演じていたのは女優ではなく子供劇団の少年でした。瀬川雅人君と言います。てっ言うか私より明らかに年長の方です。昭和34年にあの体格ですから。それにしても男に色気を感じてたんですね。45年ぶりの後悔でした。

 コスチュームもワンピースではなく皮のジャンパーに短パンでした。何故こんな勘違いをしたのか考えたら少し分かりました。「キャプテンウルトラ」小林念持が演じた気色悪い宇宙人と記憶がダブったようです。はた迷惑な奴ですね。

 しかしあのガンダムスタイルは正しく、当初は放映されていました。しかし評判が悪く途中からジャンパーに変更されたらしい。首にはマフラーもしていました。当時のヒーローの必須アイテムですね。「まぼろし探偵」「少年ジェット」もしていましたから。

    


マイナーな鉄腕アトムのこと

2005年12月23日 | TVタレント等

 「鉄腕アトム」は知らない人がいないくらいのメジャーなアニメです。原作手塚治虫の漫画がアニメ放映された時は私たち小学生はもう大感激して見たもんです。しかしその何年も前に実写版も放映されていました。

 まだ当時はアニメで製作するより実写の方が安上がりで作り易かったんですね。これには二つのヴァージョンがありました。主人公のコスチュームがそれぞれ違いました。一つはプラスティックの筒を手足に嵌めて頭には例の角みたいな物を被ります。まるでガンダムの着包みみたいなもんでした。丸い顔をした俳優さんが演じていました。

 もう一つのヴァージョンがお気に入りでした。頭の被り物は同様なんですが体には皮製品ぽっいつなぎのワンピースでした。腕と足はそのまんまがにょっきり出ています。女性のワンピースの水着を想像してもらえばいいです。勿論タイツは穿いていましたが演じてるのは女優さんでした。

 メイクが派手で付け睫毛が長くとても色っぽく感じました。おそらくはあれが原体験になって飲み屋の厚化粧のネェーちゃんが好きになったんだろうと思います。それにしても細い手足が弱々しくとても「鉄腕」には見えませんでした。悪党と戦うときは必ず「エイ!ヤッ!」の掛け声で肩の方から体当たりを食らわせます。そんな攻撃でやられる奴はいないと子供心にも分かりました。

 今思い返してもなかなかのエロキャラでした。ただ残念なことにあのヴァージョンのアトムのビデオは見たことがありません。おそらくは当時のTV業界でも残しておくほどの価値が無いと判断されたんでしょう。アニメのアトムが表通りなら裏通りのアトムですね。うん、そう言えば場末の飲み屋にいてそうな顔のアトムでした。


ご紹介

2005年12月22日 | 友人・知人

 昨年来の流行語でしょう「ブログ」。かつては公開日記なんて呼ばれていました。確かに「鬼嫁日記」みたいなのがあります。けど私風には簡易HPくらいに認識しています。まあ簡易だから制約も多いですし物足らないけど己の技術力の無さが原因だから仕方ない。

 気が向いた時にウッタラコッタラ好きな事を書いてるんだから実に身勝手な遊びです。最初は自分のことしか見てなかったけどそのうち他人の遊びも見てみたくなりました。律儀に毎日しかもかなりねじ込んで書いてる方もおられました。(ねじ込むとは理屈っぽいの意)皆それぞれに楽しんでられます。

 そんなある日偶然に凄まじいブログを見つけました。「疑惑の夫 観察日記」。名前だけでもドキドキしますね。ライターはまだ若い子持ちの奥様です。最初はタイトルに引かれて読んでたんだけどその文章力に魅了されました。私のヘナチョコブログとは大違い!生活の匂いをプンプン感じながらも自己を客体視して笑いの対象にしてる知性を感じています。

 最近は私のブログにもコメントを頂いています。なかなかの女性です。是非皆様にもご紹介します。「疑惑の夫観察日記」http://blog.goo.ne.jp/hokutu-ri/m/200512。ただ残念なことに仕事なんかが忙しそうでたまにしか投稿がありません。

 ブログではハチ子さんと言います。私の義妹となにか似ていて楽しくて強い理知的な大阪の女を感じています。ネットという不思議な世界でしかありえない出会いだろうと思っています。今は彼女のブログを楽しみながらも野次馬的に応援しています。

      (写真は本文とは全く関係ない地方局のアナウンサーです)


愛の流刑地

2005年12月20日 | 男女もの

 年配の方と話してるとよく聞く言葉「年をとると日が過ぎるのが早い」。最近はすっかり実感してます。

 子供の頃の一年は随分とボリュームがあった気がします。それが最近の一年なんてなんて薄っぺらな印象でしょう。しかしこの感覚はなにも私だけのものじゃないようです。お付き合いしてる殆どの方が賛同してくれます。この不思議な感覚をちょっとだけ考えてみます。

 「オールナイト」「徹夜」の違いが分かりますか?若い人たちの使い分けですが、前者は楽しく遊んでる時で後者は仕事などの義務的な感じですね。私等の頃は「徹夜」は遊びでも使える言葉でしたが今は違うようですね。ともかくその違いが時の速さにも差が現れてきています。

 面白くも無い講義を受けてる時の長い時間と、食べてしまいたいほど愛してる異性と二人きりで過ごす時間はどうでしょう?後で時計を見れば同じ時間なのに本当に驚きます。本質的にはこの心理状態の違いなんでしょうけど。愛する人と過ごす時はあまりにも早いのが実感です。(はるか昔の経験談です)

 話を現在に戻します。もし家族が病気や怪我で入院でもしていたらその一日は大変長く感じるでしょう。色々なことが頭に浮かび辛い気持ちを抱えながら暮らさざるをえません。そんな月日は嫌でも長く感じますね。

 心に負担の少ない日々を送ってる時はとりとめもな無く時間が過ぎてゆきます。それは案外に幸せなのかもしれません。子供の頃は些細な事柄が新鮮で驚きの対象です。今から思えば一日一日が重かったように感じます。

 会社勤めをしていた頃は忙しい時期ほど一週間が長かった憶えがあります。そんな時母親に言われた言葉を思い出しました。「充実してる時は一日は短く、一週間は長い」です。つまり「やらなければならない事が多すぎて一日では短すぎ、後で振り返ると七日間でした事があまりに多く感じる」そんな感覚でしょうか。

 こんな生活時間がベストかなと以前は思っていました。しかし最近は振り返った一年が早い事に安堵する気持ちがあります。大きな変化は良い事より凶事の方が確率が高そうだから。人生が守りに入ったとかではありません。おそらくは肉体的な衰えが一番の原因と思います。そんな年齢になってしまったんですね。

 けれども今に至っても、恋人と過ごす時の速さを実感してみたい気持ちは楽しみたいですね。「愛ルケ」もいいかなと思っています・・・

 


夢の続き

2005年12月19日 | 自然

 前回はトワイライト・エクスプレスに乗るお話しをしました。実はもう一つかない難い夢があります。野生のコモドオオトカゲを見てみたいんです。

 コモドドラゴンとも言われ肉食性の大型爬虫類です。生息地はインドネシアのフローレス諸島、その代表がコモド島です。名前の縁の通りコモド島が一番多くいるようです。まあトカゲのくせに泳ぎが達者なもんだから近くの島にも沢山いるらしい。

 かつては恐竜の生き残りなんて言われたらしいですがこれは別系統の爬虫類です。ただ珍しがられて皮目的に大量に殺されて一時は絶滅の危機にありました。ヨーロッパ人は悪い奴等です。

 なんと言ってもその大きな体が魅力です。体長3メートル前後になり気性もなかなか荒い動物です。もっとも人間を襲ったりはせずおもに死肉を食べてるようです。日本で見られるトカゲがそうであるように、普段はノロマなんだけど瞬発力があり無用心に近づくのは危険な行為です。TVでたまに見ると大勢が群をなして暮らしてます。現在は政府の保護下にあって鶏の屍骸などのエサを与えられてますから観光客が安全に観察できるみたいですね。

 「南の島の大トカゲ」、いいですねぇ。しかし私には障害になるものが多い!北海道行きの列車に乗るのさえ難しいと言ってる奴が海外なんてもっての外の状況です。けれどもこれも長年の私の夢の一つなんです。実現できれば最高なんですが、生活のあんばいを見ながらですな・・・


贅沢な旅

2005年12月17日 | その他

 先日来の大雪で北陸本線を走る多数の列車が運休しました。原因は線路上の倒木だったそうです。運休を余儀なくされた特急のなかにトワイライト・エクスプレスがありました。

 JR西日本を代表する寝台特急ですね。ヨーロッパのオリエンタル急行をお手本に企画された長距離寝台専用の特急で、豪華な室内とお好み次第ではコース料理が食べられるゴージャスさが売りです。今や大人気の列車なもんだから予約をとるのは至難の業です。

 元気に体が動けるあいだに是非一度乗ってみたいんです。介添えが必要になってからの旅行はしたくありません。周りの方に迷惑がかかるから。ともかく、一番高い部屋でなくていいから少し高めの部屋をとり食事は専用の食堂車で優雅にいただく。夕方乗車し日本海に沈む夕日を眺めながらの食事はなかなかの味わいと想像しています。

 翌日の朝にはもう津軽海峡を越えて北海道です。気だるさと心残りを感じながら札幌の駅に下車するんだろうと思います。当日の予定なんかはまったく考えられません。この旅の目的は移動手段である列車に乗る事なので後は付け足しみたいなもんです。夜にはカニづくしの料理でも頂きますか。いや、なんならそのままANAで空路帰っても良いかなとも思います。

 一人でするなんて楽しみが半減しますから当然同伴者は家内でしょう。ただこの夢にも沢山の障害があります。経済的なこともありますが何よりは時間です。今の仕事は一年中休みがありません。さすがに今度の正月は元旦だけを休む予定にしていますが。

 それともう一つ、近頃の公共施設は全て禁煙です。それに対応するためにも目下のヘビーな煙草を止める必要があります。来年の税制変更でまたもや値上げされそうなんでここいらで禁煙も止むを得ないかなと思案中です。家族も大歓迎してくれるでしょう。しかしこれが一番難しそうですね。

 今最も贅沢なことは時間を考えない旅行でしょう。その効率を無視した代表がこの列車です。まだ2,3年は無理だろうからじっくりと計画を練っていこう。ついでに禁煙にも努力してみます。2,3年かけてね・・・


大雪です

2005年12月14日 | 地域
 一昨日の夜から降り始めた雪がまだ止みません。一日に何回も除雪をするとさすがに疲れます。こちらでは除雪の事を「雪かき」と言います。水分の多い雪は実に重いものです。12月の半ばの大雪は珍しく地元は大変に迷惑しています。ともかく疲れています。

転職もいいかな?

2005年12月11日 | 友人・知人

 先日、七十才の方とお話しする機会がありました。製造業の会社に長年勤め定年退職し新たに会社を立ち上げました。その会社は同様に退職した人たちを集めて運営しています。その人の集め方が面白いんです。

    ○ 退職後暇で時間を持て余している

    ○ 何か得意なものがある(特殊な技術でなくて良い)

    ○ 現役時の役職に拘らない

 かいつまんで言えばこんな事くらいでした。製造現場で長年培った技術を退職したからと放っておくのも勿体無いし、何より家庭にいても邪魔モノ扱いされるくらいならの気持ちが発想らしい。お話しを伺いながらすごく羨ましく思いました。

 会社の建物や地所は全部リースで無借金経営なもんだから気楽なもんです。元手はそれぞれが退職金の一部、50万か100万づつ持ち寄って始めたそうです。まずは儲からない仕事はしない。納期におわられる受注は断る。こんなポリシーで始めた事業が案外軌道に乗り楽しくやってるそうです。

 定年後2ヶ月ほどは奥さんに弁当を与えられ無理やりに家を出されたそうです。奥さんにすれば今まで家に居なかった者が急に居てもらっても迷惑なんですね。そんなことから思いついた会社です。

 そんな美味しい話も一つだけ禁忌があります。それは三番目の「過去の役職に拘らない」なんです。よくいますね、「俺は部長だった」とか「役員だった」と言う人。そんな方は全部断ってるそうです。会社を辞めたら過去の役職は帳消しになります。それが解らない人とは楽しく仕事が出来ないということなんでしょう。

 これは転職とは異なります。同じ職種の中で異なる会社に勤める形です。転職は今まで積み上げてきたものとは違う価値観で発想しなければなりません。これはもっと大変ですよ。ともかく自分の才能を発揮できる場があるのは本当に嬉しいことです。私も過去二回転職しましたから。この話は後日またやりましょう。


分かります この気持ち

2005年12月09日 | 家族

 人間、周りに人がいない時にはつい独り言が出ます。私も一人で車の運転中なんかはすっかり気をゆるしてしまいベラベラ喋ってます。満員電車も運転室は一人なんだからこの運転手の気持ちは充分理解できます。

運転士が奇声あげ運転、東西線乗客通報

 30日午後9時半ごろ、東京都江戸川区の東京メトロ東西線西葛西駅で、中野発西船橋行き普通電車(10両編成)の先頭車両に乗ってきた客数人がホームに降りて異常通報ボタンを押し、駆けつけた同駅助役に「運転士が奇声をあげている」と訴えた。 Click here to find out more!

 東京メトロによると、同電車の男性運転士(41)は、2駅手前の東陽町駅で乗務に就き、発車直後から運転しながら大声を出していたという。運転士は5駅先の妙典駅まで運転して交代した。運転士は運転歴約20年のベテラン。

(読売新聞より)
 
 私には独り言にも決まり文句があります。これはもう二十年くらいも前から変わりません。それはね・・・
 
         「会社辞めようかなぁ」
 
 色んなことがあり、落ち込んでり反省したりしてる時に我知らず口についてる言葉です。朝起きて顔を洗っていてもトイレで用を足してるときも時と場所を選ばず出てきます。はるか昔の失敗を思い出しても出てきます。その癖は今も変わりません。
 
 ただ周りに人がいないことを確認してれば問題はないんだけど、この癖は容赦してくれません。だから家内なんかはこのフレーズはよく知っています。以前会社を辞めてしばらくしてからこの独り言を家内に聞かれ早速
 
         「辞める会社なんかないやん」
 
とつっこまれました。あれは悔しかった。これは私の意識の底で「人間止めよか」という言葉が摩り替わって出てきたものと思います。人間やめる=死 この構図を無意識に避けてるんではないかな。代替として会社という言葉が入ったと思われます。気持ちがへこんだ時にこれを口にしてガス抜きしてるんでしょう。
 
 私は車に人を乗せるのは嫌いです。あの閉ざされた空間は本当に一人になって自身を省みる貴重な場所ですから。好きな曲を聴きながらブツブツと独り言を言える大事な時間だからです。時には大声を出してストレス発散もしてる有り難い空間なんです。こんな私ですから前述の運転士の気持ちは痛いぐらいに解ります。

裸になる 難しいね

2005年12月08日 | その他

 タイトルと画像からするとかなりエロっぽい記事を想像しますがさにあらず。当ブログは健全を専らとしていますからご期待はハズレです。

 知り合いに県庁のエライサンまでして退職した方がいます。地方では県の職員はなかなかのもんです。我々のような一般人には分かりにくいんですが、許認可が必要な仕事をしている人からすると市町村の上の組織ですから頭が上がりません。寄って来る人は皆平身低頭です。そんな立場にいれば勘違いはするかもね。

 そんな人が退職すると大変です。今まで周りの人間を睥睨していた癖は直りません。本来は自分が頭を下げてお願いする立場になっても出来ません。近くに居る者が助言しても理解できないのかしたくないのか他人には頭を下げられません。たったそれだけの事で事態が悪化してしまう事もあるんです。

 多くの男は会社勤めをして60才で定年を迎えます。役職もそれなりになり社内や出入りの業者からは本当にそれなりの扱いをしてもらえます。まあ当然のことなんですがそんな人が定年退職して以前の肩書きを無くしたときが難しいんです。利口な人なら肩書きと本来の自分との違いを公平に認識していますから問題にはなりません。

 しかしこれを引きずってリタイアする男が現実には多くいます。周りは苦労します。前回のブログにも書きましたがそれが原因で奥さんの病気が始まったり、果ては離婚になってしまいます。

 かつての肩書きを脱ぐことができないんですね。生活してると色んな肩書きがくっついてきます。そんな厄介な鎧を脱ぐと素の自分自身が見えてきます。傍目に見ると簡単なことのように思えますがそれを頼りに何十年生きてきた男からすると結構難しいんです。その鎧が自分の全てであるように思ってしまいます。勿論大きな勘違いなんですが。

 この鎧を案外とあっさり脱いでしまう方もいます。そんな人は間違いなく魅力的な人たちです。共通するのは他人の話を偏見なく素直に聞けることです。話す方も心安く応じられるので思いのたけを話せるんです。人間関係の基本を知ってるから出来る事と思います。

 書きながら思うのはやはり男性より女性の方が裸になれるようです。私の知る限り女性には以前の肩書きに拘る人は少ないようです。まあ勿論まだ日本の現状では女性の管理職は少ないせいもあります。しかしこれに関しては女性よりも男性にこそ脱いで裸になって欲しいと思ってます。