「気象病」という病があるそうです。耳新しい言葉ですが、よく調べると何の事は無い昔から年配の方が口にする症状の事でした。天気が悪くなると古傷が痛んだりする症状です。
アメリカ大リーグで活躍する斎藤隆投手、彼は数年前に横浜ベイスターズを自由契約になり単身渡米して予想外の活躍をし現在に至っています。その斎藤投手は横浜時代に肘の手術をし、退団する頃には肘や肩の痛みで苦労したそうです。
それがアメリカに渡り暖かく乾燥した気候のロスアンゼルスに居を構えるようになり身体の痛みが嘘のように消えたそうです。その事が現在までの活躍に繋がっていると本人が語っていました。
気候が人の身体に与える影響は私たちが思う以上に大きいようです。北陸地方も入梅しました。どうも身体が重く気持ちも沈みがちになる季節です。出かけるのも億劫になります。
この理由はホルモンか酵素が天気次第で分泌され人の身体や心に影響してるからと思っていました。想像ですが、大昔まだ人間が衣類をまとわず武器も持たない頃から始まってるんではないでしょうか。
雨が降り天気の悪い日は視界も狭くなり物音も聞こえにくい。そんな時には人間を捕食する獰猛な獣に襲われやすくなり生命の危険が増大する。それを防ぐ為に自然と身に付けた能力がこれではないかと思っています。天気の悪い日には外に出ず洞窟などの自分の巣に居る方が安全なんです。
梅雨時になるとそんな空想する私ですが下のような記事を見つけました。そして更に我意を強くしました。エキサイトビットの田幸和歌子さんの記事です。
夫婦げんかも古傷も頭痛も、梅雨の季節のせい? | ![]() ![]() |
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「台風が来る前や、前線の通過などのときに体調を崩す人がいますが、このように気象の変化によって病状が悪化したりする病気をさして『気象病』と呼びます。気圧や湿度などの変化が起こることで、様々な不快症状につながるんです」
と言うのは、都内の内科医。
気象情報のサイトなどでは、近年、「気象病」について解説しているところも多く、この季節には「夫婦げんかが増える」などとも言われているのだとか。
はっきりしない不快症状が多いだけに、「気のせい?」とも思いがちだが、実はかなり敏感に察知する人が多いという。
「この時期、いろんな病院をまわっても診断がつかず、症状が改善しないというお客さんが、整体に来ることが多いんですよ」
渋谷区の整体店「シエスタ」店長で整体師の海野真紀さんも言う。
「『古傷が痛むから明日は雨が降りそう』などと、天気予報よりよく当たるお客さんがいます。飛行機に乗ったときなど、気圧の影響で体がむくむことが多いですが、実は高い場所に行かなくても天気による気圧の変化を体は敏感に感じとるものなんですよ」
体が膨張し、高山病などに近い症状になるのだそうだが、なぜかというと……。
「気圧が低くなると、痛みを感じさせる『ヒスタミン』という物質が体から分泌されるということがわかってきています。これが古傷などの痛みにつながるようで、『天気痛』と呼ばれているんですよ」
また、湿度が高いと体調を崩しがちで、梅雨には「湿度」と「気圧」の両方の要素があるため、様々な症状が起こるのだとか。ちなみに、「気圧が低くなる冬に、傷の痛みなどが少ないのは、湿度が低いから」
と海野さんは説明する。
ところで、そもそも「古傷」っていつできた傷のことを言うんだろうか。
『広辞苑 第四版』によると、「年を経たきず。ふるくなったきず」などとあるのみで、その定義は書かれていないけど……。
「古傷の定義は、特にありません。子どもの頃の骨折などを呼ぶ人もいれば、3カ月前の傷でもそう呼ぶ人もいます。個人差がありますし……。ただし、基本的には、季節の変わり目に痛みが出るもので、日常生活で支障のない傷が『古傷』。日常生活で支障がある場合は、普通の傷ですから」(同)
ではなぜ、かつては平気だった傷が10年ぐらいの時を経て痛み始めるのか。
「おそらく長年ケガした部分をカバーして歩いたりすることで、筋肉のつきかたに偏りが出たり、体のゆがみにつながるからでは?」
対処法は……。
「まず不調の原因が天気であると知ること。知っておくだけで、少し気持ちが楽になります。また、ゆっくりお風呂に入って体をあたためることも良いと思います」
まだまだ続く梅雨。不調がある方は、どうぞご参考に。
(田幸和歌子)