エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

撃ちたい 切りたい

2005年10月07日 | 妄想

 エアーガンを使用した犯罪が増えています。我が家にも以前ありました。息子が上級生から譲られたものです。コルトのATタイプのやつ。もう十数年前ですか、子供の間では普通に流行っていたようです。弾はBB弾というプラスティックの球です。

 子供の玩具と思い何気なく引き金を引いてしまったことがあります。威力はなかなかのもので、1メートル余りの距離の堅い樹脂を砕きました。当然ながら子供には人に向けては禁止しました。ただ家人のいない所で私は撃ってみました。それは面白いものでした。

 子供の頃銀球鉄砲が流行ってました。樹脂で作られたバネ仕掛けのおもちゃです。弾は土を丸く成型し固めた上に銀色の塗料を塗ったものです。威力はバネ仕掛けでもあり余程の事がない限り怪我はしない代物でした。それでも当時は真剣に撃ち合して、終われば皆で弾拾いをしたものです。

 男は幾つになっても戦争ごっこやチャンバラは好きなものです。代表がブッシュアメリカ大統領ですね。ともかく玩具の拳銃を改良して威力を増したいくらいは考えても不思議ではない。そしてそれが実現すると何かに撃ってみたいと思います。自然な流れです。

 まだ頭に丁髷をのせていた時代、銘刀の名がつく刀を手にした人が辻斬りにはしったなんて話はよく聞きます。他人より優れた武器を持つと一度は試したくなる心は男にはあります。その代表が北のさんですね。

 困った話ですが試してみたくなるんです。女性には理解し難いでしょう。本当に不思議な事ですがこの攻撃性は多くの男に広く共通する傾向です。勿論そうでない人も沢山います。ただ残念ながら世界の男連中には物騒な傾向が共通に流れているように思えます。勿論今回の事件を容認する気はありません。しかし自分にもその危ない血が流れてるのを意識するんですね。


今日は深刻な話題

2005年10月07日 | 社会

 先日7ヶ月も逃避行を続けた公務員を書きましたが、最近は大人の家出が随分増えてるそうです。

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本文です

大人の家出、5年連続7万人超…10年前の3割増

 大人の家出が増加し、2000年から昨年まで5年連続で7万人を上回ったことが、警察庁のまとめでわかった。

 未成年者の家出が微減傾向にあるのとは対照的に、10年前に比べ、約30%も増えている。仕事や家庭の悩みに耐えきれず、今の暮らしから逃れようとする人々。その風潮に、自殺の増加と同じ要因を見る専門家もいる。

 警察庁によると、昨年1年間に全国の警察で捜索願を受理した家出人は9万5989人。1995年(8万30人)に比べて19・9%増加している。このうち20歳以上は、7万4487人で、95年(5万6139人)に比べ32・7%増。また男性の家出は6万1276人を占め、10年前より1万5091人増えた。

 家出人全体の年齢別内訳では、19歳以下が22・4%を占めるものの、20歳代(19・0%)、30歳代(17・3%)も小差で続く。60歳以上も16・5%に上った。家出の理由で最も多いのは「家庭関係」で全体の19・8%。次いで「事業・職業関係」(13・8%)、「疾病関係」(12・4%)となっている。

 成人の家出が増えていることについて、関西学院大の野田正彰教授(精神病理学)は「人生を投げ出すという点で自殺も家出も同じ。不景気でリストラされるなどした中高年の男性で自殺が相次いでいるのと共通している」と指摘する。

2005年9月15日  読売新聞)

 確かに自殺者と合せると10万人の数になります。まあ自殺よりはましな現実逃避ですが残された家族からすれば途方にくれることに違いはありません。生命保険会社が自殺に対する免責期間を延長する方向だそうです。

 若い頃中年の男性を見てると、見栄えは悪いがどの人も自分たちよりしっかりした大人に思えました。それが今自分がその歳になってみると及びもつかないフワフワとした頼りない人間になってます。なんでだろうとやはり考えます。

 充分な年齢に達しながらも幼い心が抜け切らない自分が悪いのか、昔に比べ環境が厳しくなったのかは分かりません。これはあくまで印象ですから確かな事ではありません。時代と共に人が長生きするほどに大人になり難くなってるように思います。肉体的にも精神的にも現代人は若すぎるのかもしれません。

 昔は堅気の大人が肩がぶつかったくらいで喧嘩なんかしなかったもんです。社会に対する責任感や家族に対しての繋がりの強さが違ってきたのは間違いない事実でしょう。今の日本人を見てると自分も含めてちょっと恥ずかしくなりますね・・・