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『エンドレス・ラブ』衝突⑮

2020-06-19 06:42:14 | DQXエンドレス・ラブ

『DQXエンドレス・ラブ』①

前回

『エンドレス・ラブ』幻影⑭

<衝突⑮>

「えーと実際は…デヴィッドが朝食を食べた後に…」

「事故をおこしすんだっちゃ」

「こら!静かに。ごめんねー続けて」

「で、・・・」

「アンが書いた小説?」

「う、うん…」

「今日ヒューが、交通事故に遭ったの」

「今日の午後、あのひと、死んだわ。即死ですって!一瞬の出来事だったわ」

「ん!」

「え!」

「デヴィッド!」

「!!」

「くそ!まて!」

バン!

「キャー!!!!!!!!!」

「ヒュー!しっかりして!ねー誰か助けて?なんとかして!!」

「誰か助けてお願い?誰かお願いよ!あなた助けて?」

「・・・・」

「きゃああ!!!!!」

「ううーんう、う、う、うー」

「うーん、う、う、うーあー」

「バーモント行き発射しまーす…」

「う、う、うー」

「サミーなの?」

「どなた?」

「こちら、友人のデヴィッドよ。デヴィッド?こちらはイングリッド、ヒューの友人よ」

「いったい、なにしに来た!」

「滞在中で、寄ってくれたの」

「腑に落ちないね。親父の事故、誰に聞いた?」

「キース、話しがある。親友だったろ?」

「そんなこと、今は関係ないだろ、あとにしてくれないか。だいたいおまえは親父を嫌ってたはずだ!」

「それは違う。君のお父さんは命の恩人だ」

「どうせ目当ては妹だろ?ジェイドは会いたくないそうだ」

「やめて、キース!」

「おまえを憎んでる!だからいいかげん付き纏うのはやめろ!おまえは捨てられたんだ!」

「デヴィッド?シカゴにはもどらないで、ホテルで待ってて。ジェイドには話しておく…」

「急に飛び出すなんて変よ」

「また、その話し!あの人の気性を知ってるでしょう?」

「カッとなったら、赤信号でも飛び出す愚か者よ!ごめん、ちょっと言い過ぎた。でも、これは事実なのよ」

「納得できないわ。わたしは、ほんとの原因を知りたいの」

「またその話?ウンザリよ」

「こめんなさい、あの人と話すとついイライラしちゃって」

「これをジェイドに渡して…」

「いたの?」

「いなかった。どこにもいない…」

「メモには日曜には戻ると書いてあったのよ。心配だわ、トラブルにでも巻き込まれたに違いないわ」

「そうだな…」

「すぐに来るよ。僕に話したことをそのままジェイドにも話すんだ」

「でも確信はないのよ。こんなのイヤ」

「待てよ。つじつまが合うんだ、あいつに決まってる」

「わたしだって真実は知りたいけど、騙すのはイヤなのよ!」

「イングリッド?」

「彼だわ、現場にいた」

「あそこで、あなたに触ったわ」

「ジェイド、偶然だと思うか?」

「いったい何の話なの?」

「奴が町にいて親父が死んだ」

「そうだけど」

「それが偶然だと思うか?」

「ジェイド、この人は事故現場にいたの」

「イングリッドが証人だ!親父はおまえをみつけて、逆上して飛び出した!」

「違うわ!」

「デヴィッド?」

「本当なんだ…」

次回

『エンドレス・ラブ』エンドレス⑯

 

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