フードコートで
子持ちの友達家族を待っていて
私の隣には歌手のあの人がいる。
私は彼が退屈しないか心配していて
けれども彼は
一般人の生活を覗くことを楽しんでいる。
偉そうなところは全然なくて
普段着っぽい薄手のシャツ越しに
彼の腕が時々、私の腕に触れる。
私は本当はもっと触りたくて
けれども彼は有名人なので躊躇する。
彼は、そんなことは気にしないで、と
私の肩を抱いてフロアに誘い
スローな音楽に合わせて踊り始める。
ここにいることがバレないか心配で
髭を生やしたらいいんじゃないかとか
フロアの端にいたらいいとか
私は気にしながらも
彼の腕の温かさを享受する、
という夢。