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歳月の梯子 アン・タイラー

2009年02月16日 | 読書記録
子どもがある程度成長した中年の女性が、夏に家族や親族と一緒に海辺にバカンスにやって来る。

彼女は「なんとなく」家族から離れてひとりになり、偶然居合わせた知り合いに車にのせてもらい、知らない町で下ろしてもらう。

そして、しばらく家族のもとから姿を消す。



アン・タイラーの本を読むのはこれで3冊目ですが、これが一番良かった。


はじめはこの主人公、ちょっとやりすぎなんじゃないの、と思ったけど、所々理解できる、というか共感出来る部分もあった。

結末は、まあ、あれなんだけど(あれって言われても困るよね)現実の家庭生活ではねー、どうかしらねー、…妥協も時には、いや大いに必要なんじゃないかしら…。

それでもゆずれないものもあるわけで、そういう時だけビシッとバシッとドッカーンと、母親の雷を落として家族を意のままに……。



…意のままになったら楽なんだけど、まぁ、そういうわけにも行かないわけで・・・。

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