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対象喪失  小此木 啓吾

2007年11月20日 | 読書記録
家族など、自分の大事な人を失ったときに人はどのような反応をするのか。
また、その他受験の失敗、失恋など、失った対象(人間に限らず、抽象的なものでも)に対して、どのような反応を起こすか。

具体的に実例を示して説明している。

また後半は、フロイトの研究や、彼の身に実際にあった事柄などを示し、分析している。

フロイトは精神分析学の創始者(とこの本にあった)、…なので雲の上の人、のような気持ちでいましたが、お父さんの葬式に遅れたとか、その葬式を簡素に済ませようとして身内に反対されたとか、友人の研究したことを、さも自分が研究したかのように発表していたりだとか、そんなエピソードを見ると、フロイトも人間なのねぇ…と、当たり前のことを思いました。
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