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カービン銃の妖精 ダニエル・ペナック

2007年08月31日 | 読書記録
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La fee carabine  Daniel Pennac


バンジャマン・マロセーヌと言う男(職業が「職業的スケープゴート…」??)を主人公としたシリーズものが4作あって、これはその第2作目です。
本当は一作目から読もうと思っていたのですが、図書館にありませんでした。

@人喰い鬼のお愉しみ
@カービン銃の妖精
@散文売りの少女
@ムッシュ・マロセーヌ

2作目からじゃ話の内容が分からないだろう、と思っていましたが読み始めてみたらそうでもありませんでした。

ただ、読み始めて(人間の裏の感情に)あ然、読み進めるともっと(人間の…なんといったらいいのか分からないものに)あ然ぼう然、暴力的な描写にうんざりし…、読み終わったらなんだか疲れてしまったような気分でした。

主人公の職業、家族構成がかなりまともじゃない。
事件が起こり、何人もの人が命を落とすけど、そこに何の哀しみも哀れみも感じられない。

たくさんの人物が登場するし、人間関係もその人それぞれの境遇も複雑だし、よくできてるなぁ…と思ったけれど、…。

この作者、元々はリセ(高校)の国語教師だったらしいけれど、何でこんなに犯罪面のこととか、裏社会の事情に詳しいの…?

「妖精が、男の人をお花に変えちゃったんだよ!!」と無邪気に言う男の子。
→この意味は『老婆が男性の頭を銃で打ち抜いて、脳みそがそこいらじゅうに散らばったこと』


…続きのシリーズを読もうと思ったけど…なんだかなぁ…。気が進まないなぁ…。

…、ただ私が犯罪もののミステリーが苦手なだけでしょう。



読む人が読んだら、すごく面白い本だなーと思うのかも知れませんねぇ。
実際フランスでベストセラーになったらしいですから。

この作者のまったく別の本…バンジャマンシリーズじゃない本…も読みましたが、そちらのほうは読んでみてすごく面白いと思いました。




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