「人はなぜ追憶を語るのだろうか。
どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ」
―北杜夫『幽霊』
ノストラダムスの大予言は外れた。
そもそも終末の予言なんてものは日本人のライターが創ったフィクションだったのだから当然だ。
あれから十年、人々は平坦な日常を積み重ね続けている。
だが、終わらないかのように見える日常もまた、なにかフィクションの一種のように思えてならない。
他人の日常は自分の非日常だ。いつ他者が侵入して見知った日常を壊すとも限らない。そもそも時間や空間が次の瞬間消え去る可能性さえゼロではない。
何の根拠も無い今までの繰り返しを信じ、存続させる努力が日常なのだろう。
それは少し辛いことかもしれない。
獲得した居心地のいい場所も必ず失われ、思い出に変わっていく。どんな夢も終わり、新たな物語の間をさまよい続けるほかない。
僕は多分来ないであろうハルマゲドンを空想しつつ、いつか必ず来る日常の終わりに向かって今を生きている。どこへ向かうのか、まだわからない。
【京都橘高校演劇部より】
*************************************
第22回京都府高等学校演劇大会(近畿大会予選)兼第26回京都府高等学校総合文化祭演劇部門 は、
2009年11月1日(日)
京都市呉竹文化センターにて
開催いたします。
京都橘高校による「ぺらぺら神話体系・追憶のハルマゲドン」〔作・田邉佑樹〕は、
16:00~17:00の上演です。
ご来場、お待ちしております。
スケジュール・会場の詳細は、
「第22回京都府高等学校演劇大会(近畿大会予選)ご案内 №2」【2009年10月3日付け記事】をごらんください。
どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ」
―北杜夫『幽霊』
ノストラダムスの大予言は外れた。
そもそも終末の予言なんてものは日本人のライターが創ったフィクションだったのだから当然だ。
あれから十年、人々は平坦な日常を積み重ね続けている。
だが、終わらないかのように見える日常もまた、なにかフィクションの一種のように思えてならない。
他人の日常は自分の非日常だ。いつ他者が侵入して見知った日常を壊すとも限らない。そもそも時間や空間が次の瞬間消え去る可能性さえゼロではない。
何の根拠も無い今までの繰り返しを信じ、存続させる努力が日常なのだろう。
それは少し辛いことかもしれない。
獲得した居心地のいい場所も必ず失われ、思い出に変わっていく。どんな夢も終わり、新たな物語の間をさまよい続けるほかない。
僕は多分来ないであろうハルマゲドンを空想しつつ、いつか必ず来る日常の終わりに向かって今を生きている。どこへ向かうのか、まだわからない。
【京都橘高校演劇部より】
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第22回京都府高等学校演劇大会(近畿大会予選)兼第26回京都府高等学校総合文化祭演劇部門 は、
2009年11月1日(日)
京都市呉竹文化センターにて
開催いたします。
京都橘高校による「ぺらぺら神話体系・追憶のハルマゲドン」〔作・田邉佑樹〕は、
16:00~17:00の上演です。
ご来場、お待ちしております。
スケジュール・会場の詳細は、
「第22回京都府高等学校演劇大会(近畿大会予選)ご案内 №2」【2009年10月3日付け記事】をごらんください。