円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

一願積んでは衆生のため

2008年05月13日 | 日記
本日午後8時より、小竹町E照寺さまにて安心論題の学習会。テーマは「正定業義」。

11時過ぎに帰宅後、自室にはいると子どものおもちゃが足の踏み場がないくらいに散乱(泣)。
たぶん長女の仕業であろうが、もう本人はすやすやと夢の中。

やれやれと一つ一つ片付けていきながら、

「焼野のきざす夜の鶴、子ゆえに迷う親心、
親を思わぬ子はあれど、子を思わぬ親はなし。
ましてわれらの親様は、一々誓願為衆生故、
一願積んでは衆生のため、一行はげんでも衆生のため、
衆生故ならこの弥陀は、こおる氷もこおらばこおれ、さかまく浪もたてばたて、
八寒紅蓮の氷の中も、灼熱無間の焔の中も、衆生一人、弥陀一人、
実の子じゃもの親じゃもの、八万由旬燃え上がる、焔の中にとびこんで、
血煙あげて泣くものを、抱いて抱えて摂取して、
蓮華の御座につれあがり、にっこり微笑う顔見るまでは、
退くに退かれぬ親じゃぞよ」

と、口にして、
阿弥陀様のすべてのものをすくいとるお心とご苦労はこんなものの比ではないと、静かな夜にしみじみと感じ入る。