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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

木下恵介監督『カルメン故郷に帰る』(1951年)

2021-01-15 00:01:00 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

『カルメン故郷に帰る』デジタルリマスター 予告篇 directed by 本木克英

2021/1/13

初めての木下恵介監督の作品。

東京で踊り子になった娘が里帰りする話。

地元は浅間山のふもと。山が土っぽい色合い。肉感のある馬がたくさん。

ちょっと西部劇の舞台っぽさがあるけど、当時の田舎ってこんな感じだったのかなとも思える。

おそらく本人たちも含め、「芸術」を言い訳に色んなことをごまかそうとしている。

彼女たちは存在しているだけで注目され、たくさんの解釈と熱量を生み出しているという点では、芸術そのものと言えなくもない。

『フラガール』よりも古い時代なので仕方ないとはいえ、そういうタテマエを台無しにする「ハダカ美人の乱舞」という横断幕。ひどい。

ふつう、親子が仲直りとまではいかなくてもちょっとはわかりあうものだけど、本作ではそういうことはない。そんなに甘くはない。

それでも、交流することで、お互いの気持ちや環境がそれぞれにちょっとずつプラスになっているのがおもしろいバランスだった。

コメント (1)
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