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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団米騒動『朝を待っている』

2019-03-10 00:55:16 | 演劇を見てきた

2019/3/8

おもちゃたちがおもちゃ箱の中で昔のように持ち主と一緒に遊びたいともがき続ける話。

お人形さん、ぬいぐるみ、おさるさんのシンバル人形、ロボット、かえる。

この中だと、ホントはぬいぐるみの寿命が一番長いような気がする。捨てるハードルが一番高い。

逆に、シンバル人形はおもちゃとしては大御所もいいところ。よく生き残ってた。

無機物たちの話なんだけど、基本若者が演じているので、生命力がキラキラしている。

なので、どちらかというと、不可逆な時間の流れに抗うおもちゃの悲哀というより、受け入れがたい現実に直面し、それでも自分自身の価値を信じようとする若者たちの話に見える。

演劇ではおなじみの待ち人が来ない話と言ってもいいのかもしれない。来ないどころかおもちゃたちが望むあの日の持ち主は存在しない。

最後の美術はステキだけど、スターウォーズで言うところのローグワンなんだと思う。たぶん朝もそう。

コメント
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