2017/3/24
架空の街「ヒラカタ」で、友達どうしの男二人、ある交通事故、女性と鳥を飼う老人、それぞれの断片を並べた話。
大阪府で初めて「非核平和宣言」をした枚方市がモデルと思われる。
確かに足音でリズムを取る表現や、飛行機が旋回するような表現が戦争を連想させる。
ただ、戦争を描いた話というよりも、戦争風の表現形式を使って個人的な何かを表現しているような印象。
または、表現したい何かというよりも、新しい表現方法を模索する作品なのかもしれない。
一人三役で痴呆のすすんだおばあさんを演じていたのが、困った感も三倍になって面白い仕掛けだった。
ところで、役者には協調性が求められる役割と、独創性が求められる役割がある。
前者は職人的、後者は芸術家的な要素が求められる。同じ役者でもかなり違う。
野球だと投手と野手くらいの差があって、考えると深まりそう。
================メモ===============
公演時期:2004/12/09
地域:関西
作・演出:ごまのはえ
出演者:
信夫:安田一平
勝頼:筒井彰浩
コスギ:窪木亨(電視游戲科学舘)
コロス:
大木湖南
朝倉詩
石本径代*
犬飼勝哉*
澤井喜美子*
宮崎彩*
村上慎太郎(電視游戲科学舘)*
中村健司(劇団そとばこまち)*
サカナ:高原綾子
イトクズ:板橋薔薇之介
朗読:
日詰千栄*
門脇俊輔
*客演
※第12回OMS戯曲賞特別賞受賞作