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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

温故知新音楽劇「シャッポおじさんの写真館」

2012-03-05 21:05:11 | 演劇を見てきた
2012/3/5

ほぼ満席のため、最前列のベンチ席。
登場人物が多くドタバタしている芝居なので、終始目で追いきれない。
なぜか舞台に腰掛ける機会があったんだけど、客席を見ると先週のサッポロショーケースとは対照的に、演劇関係者があまり目につかない(ような気がする)。さすが住民劇。
実際にあった話を脚色してお話を作っているとのこと。
作話上、制約になりかねない部分だけど、実話部分のエピソードをクライマックスに並べることでうまく緊張感を強調していた。条件を活かしている。
どこまで実話なのかは、見た感じの印象なので違うかもしれないけど。
役者さんでは、主役の宮澤りえ蔵さんがとにかくうまい。
特に恋破れた時の動揺ぶりがすごくいい。一緒に失恋した気分になった。
役者さんの中には子供もたくさんいるし、唄うし踊るし、とにかく舞台上がにぎやか。
あの大人数をまとめるのは、大変だったろうなと勝手に作り手側に感情移入してしまった。
コメント (4)
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立川志らく「雨ン中の、らくだ」

2012-03-05 00:24:57 | 読書感想文
2012/3/3

立川談志の弟子、志らくの作品論。
または、高田文夫の紹介で談志に入門してから今現在(2009年)までの思い出話。
その思い出話がいちいち現実離れしていて面白い。軽やかな語り口で志らくの半生を書き連ねている。和風のファンタジー。
才能ある落語家さんの文章らしく、ちょっとした間のはずし方がおもしろい。
特に「失礼の加減」が絶妙。
怒ったほうが損をする感じで持ち上げつつ、失礼なことを書く。
語り口だけでなく、実際の行動もやっていいこととわるいことの区別がつかない。
常識知らずの天才ならでは。
というより、「若き日の天才」に見えるよう自己演出している感じもする。
また、自らの現在とこれからの展望も迷いない文章で書かれている。
五十を越えているいい年した落語家の文章が、未来に対してここまで希望と野望に満ち溢れていていいんだろうかというくらい。すがすがしい。
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