観劇三昧:waqu:iraz『わたしたちのからだは星でできている』(有料)
2017/2/13
宇宙の始まりと、私たち人類の体はつながっているということを色んな手法で見せる表現。
しっかりした物語があるわけではないので、演劇というよりは、パフォーマンスとか、アート作品と思ったほうが適当。
打楽器とダンスのパートは、未開の部族の宴会感が強くて高揚する。
最後が盆踊りっぽくなっていたけど、あれはあれで好き。
ビッグバンから人類の繁栄までのスケールの大きな話を80分足らずでこなす。
スケールが大きくなればなるほど、表現が抽象的になるのは避けられない。
授業パート以外の言葉はほとんど詩のようになってくるし、役者さんの動きも、具体的な意図は減って、舞踏に近づいていく。
こういう表現は誰でも思いつくけど、肉体の表現レベルが普通くらいだと、途端に安っぽくなる。
宇宙全史なんて、演劇の神様が作ったって完璧なものは無理。
汚い言葉だけど、役者さんの肉体でどこまでハッタリを効かせられるかがこういう表現の勝負の分かれ目なんだと思う。
================メモ================
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上演時間 01:19:24
公演時期:2016/07/15
作者:高木充子(劇団桃唄309)
演出:小林真梨恵(waqu:iraz)
団体名は「ワクイラズ」と読む。(劇団HPより)
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