昨日はテンポイントのことを書いたが、
リンク先のYouTubeの動画は何度見ても泣ける。
テンポイントがずるずると後退していく姿に重なるイントロ、
脚を引きずりながら馬運車に乗り込むシーン、
頑張れテンポイントと書かれた千羽鶴、
そして、母ワカクモの悲しげな表情。
当時を思い出して涙する。
テンポイントは、だから僕にとって別格の存在だが、
それ以外にも思い入れのある馬はたくさんいる。
ミホシンザンはかなり好きだった。
牝馬ならダンスパートナーとエアグルーヴ。
グラスワンダーは好きというよりもその怪物ぶりに畏怖した。
そんな歴史に名を残すGI馬たちにまじって、
しかし、それらと同等に好きだったのがユキノローズだ。
1982年産なのでもう四半世紀以上も前の馬だが、
クラシックにも出たし重賞も勝ったし、何より、
オープンでタフに走り続けたので覚えている人もいると思う。
また、レインボーペガサスのお祖母さんでもある。
応援するようになったきっかけは当時付き合っていた彼女だ。
日曜日の午後は、僕の部屋でよく二人で競馬中継を見た。
というより、僕が見たかったからむりやり付き合わせた。
そんな彼女がある時ふとつぶやいた。
「ユキノローズって名前、かわいいね」
以来、二人でユキノローズを応援するようになった。
ユキノローズはほぼ月一ペースでメインに出走し続けたから、
すなわち月に一回はテレビで見ることができた。
「またダメだったね」
レース後に出る言葉はいつもそれだった。
しかし、どんな形であれ、
彼女が競馬に興味を持ってくれたことが嬉しかった。
今思うとそれは、僕に対する優しさだったのかもしれない。
そしてそれに気づかなかった僕は、ガキだったということだろう。
流行歌を聞くと、それが流行った時代を思い出すという。
確かに歌は時代を映す鏡でもある。
僕の場合、それが馬であることが多い。
ある馬の名前を聞くと、その馬が活躍していた時代を思い出す。
そして、そのとき自分は何を考え何をしていたのかを思い出す。
僕のそばにはいつも競馬があった。
リンク先のYouTubeの動画は何度見ても泣ける。
テンポイントがずるずると後退していく姿に重なるイントロ、
脚を引きずりながら馬運車に乗り込むシーン、
頑張れテンポイントと書かれた千羽鶴、
そして、母ワカクモの悲しげな表情。
当時を思い出して涙する。
テンポイントは、だから僕にとって別格の存在だが、
それ以外にも思い入れのある馬はたくさんいる。
ミホシンザンはかなり好きだった。
牝馬ならダンスパートナーとエアグルーヴ。
グラスワンダーは好きというよりもその怪物ぶりに畏怖した。
そんな歴史に名を残すGI馬たちにまじって、
しかし、それらと同等に好きだったのがユキノローズだ。
1982年産なのでもう四半世紀以上も前の馬だが、
クラシックにも出たし重賞も勝ったし、何より、
オープンでタフに走り続けたので覚えている人もいると思う。
また、レインボーペガサスのお祖母さんでもある。
応援するようになったきっかけは当時付き合っていた彼女だ。
日曜日の午後は、僕の部屋でよく二人で競馬中継を見た。
というより、僕が見たかったからむりやり付き合わせた。
そんな彼女がある時ふとつぶやいた。
「ユキノローズって名前、かわいいね」
以来、二人でユキノローズを応援するようになった。
ユキノローズはほぼ月一ペースでメインに出走し続けたから、
すなわち月に一回はテレビで見ることができた。
「またダメだったね」
レース後に出る言葉はいつもそれだった。
しかし、どんな形であれ、
彼女が競馬に興味を持ってくれたことが嬉しかった。
今思うとそれは、僕に対する優しさだったのかもしれない。
そしてそれに気づかなかった僕は、ガキだったということだろう。
流行歌を聞くと、それが流行った時代を思い出すという。
確かに歌は時代を映す鏡でもある。
僕の場合、それが馬であることが多い。
ある馬の名前を聞くと、その馬が活躍していた時代を思い出す。
そして、そのとき自分は何を考え何をしていたのかを思い出す。
僕のそばにはいつも競馬があった。