松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

今日から和ろうそく職人実演

2008-07-19 22:23:20 | 復活奮闘日記
今日から八女で開催している「櫨の灯り展」で
和ろうそく職人の実演が始まりました。

職人は滋賀県から来た「大與」の大西さん。
次々と素手で櫨蝋を芯に塗りつけていく様子を目の前で見るのは、やはり迫力があります。
せっせと手を動かしながら、物珍しげに眺めるお客さまと対話しています。
実演を見にくるお客さまは、もともと和ろうそくに興味を持っている方が多いので
積極的に質問していました。


一番質問が多かったのは
「自分の知っている和ろうそくは、こんな燃え方はしない。
 もっと煙がたくさん出るんだけど?」というもの。
大西さんの答えは
「それは混ぜもんでっしゃろ。
 櫨以外のもんがろうそくの中に入ってると煙が出ますよ。パラフィンとか。」
何百回となく繰り返される同じ質問に、大西さんも粘り強く答えているのでした。

一方、もう一人の職人さんも来てくれました。
筑後市で灯芯草を作っている井口さんです。
ちょうど大豆の収穫が終わったとのことで、時間ができたので駆けつけてくれています。
以前、正徳さんちで芯引きの稽古をしたことがあり、それから少しずつ芯引きの練習を重ねてきました。
今回は灯芯草のPRも兼ねての実演です。

灯芯草から中の髄を引き出す作業は、もう国内ではほとんど見ることが出来ません。
ゆっくりと白い髄が出てくる様子を、みなさん興味深く眺めておられました。


今回は残念ながら正徳さんが腰を痛めたため、芯巻きの実演ができなくなってしまいましたが、
お二人のおかげで、「櫨の灯り展」も活気が出てきました。

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