松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

秋の弓道審査

2009-10-04 23:43:04 | 和弓と櫨
今日は博多の森弓道場での弓道審査。

博多の森は駐車場から弓道場までが遠いので審査や射会での天気が気になるところですが、秋晴れで青空が眩しい一日でした。



直前に教本をおさらいしながら、ヤマをかけようかな~と思いつつ、T先生に伺うことにしました。

「先生、参段はどんな問題が出るんでしょうか?」
「うむぅ。学科の苦手なオレに聞かんでほしいが…、ええっと、会の重要性について。」
「ええっ。そんな難しいことを。それは四段の問題でしょう。」
「う~ん。参段はどんな問題が出るんだっけ。」

会場について、よっぽど聞き込みに回ろうかと思いましたが、参段の問題は弐段と違って範囲も広いのが厄介です。昨年と同じ問題が出るとも限らないし。

しょうがないので「引き分け」に焦点を絞って暗記することにしましたが、時間がまだ余っていたので「基本体型」や「弓の抵抗力」、「三重十文字」を読んでいると、次の文章が目に入ってきました。

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弓道の特長は、きびしい自己統制と情緒の安定を要求されるところにある。いかなる人間行動においてもその原動力となるものは本人の意志の力である。正しい信念に基づき、誠を尽くし、意志力、実行力に徹して心の安定、気力の充実をはかるよう修練しなければならない。
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弓道をすること自体は趣味の範疇に過ぎないわけですが、弓道を学ぶことで日常生活における自分の行動を反省することができます。

最近はあまりに毎日が忙しくなって余裕がないし、かなりストレス気味でしたが、この文章を読んで意味を噛みしめているうちに、自分の心が次第に落ち着いてくるのがわかりました。

10分前になったので学科試験会場に行くと、みんなが教本を読んでいたので私もページを開くと「詰め合い」のページ。ざっと読んでおきました。

で、学科試験での参段受審の問題は「会における詰め合いの重要性について述べなさい。」まんまじゃん。

ちなみに弐段は「射方八節を列記して三番目の節を述べなさい」。そして初段は「執弓について述べなさい。」うむむ。今回の問題はかなり難しかったんじゃないかなぁ。



学科試験が終わったので、弓を数回肩入れして実技試験を待ちます。今日の私の立ちは昨年同様「落ち」。天気もいいし、学科試験も首尾良くいったし、立ちも良いしで、まさしくコンディションは最高。後は一本中れば…。

結果は土足でした。甲矢は9時方向。乙矢は1時方向。あ~あ。

あと一手引けばきっと入ったのに、と思うのは後の祭り。

今回は残念でしたが、もし参段になったら次は着物&襷がけでの審査になりハードルも高くなります。段を上がるごとに難しくなっていくのに、自分にその準備ができているかというと、まだまだ全然できてません。

駆け足でここまでやってきた自分には、もう少し弐段の時間が必要なんだなと思うと、ちょっとほっとしました。

それに一日を弓の事ばかり考えて過ごしたことで癒されたっつーか、なんだかあまりに毎日が追い立てられるような日々だったので、精神的にリフレッシュすることができました。

さあ、次は三月のおひな祭り審査に向けてがんばろうっと!

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