松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

「ゆがけ」を装着

2007-11-09 22:49:32 | 和弓と櫨
弓道では、左手に弓を持ち、右手に弦をかけますが、
矢をつがえて素手では引きません。
防具である「ゆがけ」を右手に装着します。
上の画像は、最も一般的な「三つがけ」で、親指と人差し指と中指の三本をいれます。
薬指まで入れる「四つがけ」もありますが、強い弓を引くのに良いそうです。

鹿の皮で作られているそうで、親指部分は木が入っており、中で親指を曲げることはできません。
親指部分の付け根に「弦枕(つるまくら)」という弦を引っかける所があります。
親指と人差し指の股には、筈(はず)を抑えるひねり皮がくっついて補強されています。

このゆがけは、格別高価なものではありませんが、
それでも時代を経るごとに改良されてきた技術が込められています。
弓と矢とゆがけ。
この三つが弓道に不可欠ですが、最もお金をかけるものは「ゆがけ」と言う人もいるくらいで
自分の手に合ったゆがけをはめることが、射の出来を左右するのだとか。

私はしばらくこれでゴム弓を引いて馴染ませることになりました。
でも、どうも他人の手首みたいなヘンな感じです。
もし自分がサイボーグになったら、こんな感じかも、なんて思ってしまいました。

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