松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

乾太郎窯の窯入れ

2007-11-03 21:07:59 | 復活奮闘日記
今日は乾太郎窯の窯入れを見学に行きました。
窯ははぜ並木からずっと山に入った、まさに山の中にあると聞き、
道筋をうろ覚えのまま進んでいくと、なぜかどんどん違う林道へ。
こんな道をウロウロして迷子になっていました。


乾太郎窯はどこかなぁ~とふと上を見ると、山櫨の紅葉が。


気を取り直して、再び電話で場所を確認して窯の方向へ向かいます。
ようやくたどり着いたら、黒い煙がモクモクと出ている小屋を発見。


薪を使っている窯は、耳納山でも片手で数える程しかありません。
ガスや電気で焼きあげるよりも、長い時間で焼き上げ、灰と釉薬が混じり合うので、
味わい深い陶器ができるそうです。

ただ薪を準備するのが大変なので、乾太郎窯では一年に一度だけの大イベントです。
窯から出る火が小さくなってくると、薪を継ぎ足します。
数分ごとに火を見ていなくちゃいけないので油断ができません。

昨日の昼に火をつけてから3日間、徹夜で焼き上げていきます。


温度計で窯の中の温度を常にチェック。データは次回のために参考にするそうです。



薪を入れるために蓋を開けると、すごい熱気が。
薪を継ぎ足すにつれて、火の勢いもよくなっていきます。


火を消した後、数日間は余熱があるので中には入れません。
私が注文したろうそく立ては、無事に焼けているかなぁと楽しみです。

今回窯入れして出来上がった作品は、11月11日から25日まで、乾太郎窯の自宅で展示されます。
乾太郎氏の奥様手作りの久留米絣の洋服と小物「縫い人うふ布」も同時開催です。

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