『NASAが隕石の中から宇宙生物を発見!!』などと言って一般人にこの蟲の画像を見せたら、状況によっては信じてしまう人も居るのではないだろうか。そうでなくても、この蟲はパンスペルミア説を思わず支持したくなりそうなフォルムをしている。
正直言ってコイツのビジュアルは、「日本には生息していないから、日本人にとっては馴染みが薄い」などと言って片付けられるようなレベルではないと思う。
現に、私はこの生き物を初めて知った時、何よりもまず我が目を疑ったのを憶えている。
そしてその直後、私はこの得体の知れない怪生物を生み出した"進化の妙"に、賛美と感謝のディンドンを高らかに鳴らしたのだった…!
…まぁ、大げさな前置きはこのくらいにして、今日は初のタランチュラ以外のクモガタ類、ウデムシさんを紹介します。
この個体は先月初めに購入したばかり。
当初はまたポエキロでも追加しようと思ってショップに足を運んだのだが、ちょうど比較的状態のいいウデムシがセール品として並んでいたので、ついついこっちを買ってしまった。
残念ながら右の第一脚が折れてしまっているのだが、それを除けば完品と言ってよいクオリティ。この触覚も、脱皮する事があれば元に戻るだろう。
結構大型なのだが、ショップの店長さんによると、コイツは大型種として出回る頻度の高い「タンザニアバンデッド」とはまた別の種であるとの事だった。
長きに渡って明確な飼育法が確立されていないとされてきたウデムシだが、ウチではショップでストックされていた状況を参考にしている。このまま長期飼育が可能かどうかは分からないが、とりあえず現状では問題無く飼えているようだ。
今のところはあまり自主的に餌を捕獲する仕草を見せないので、コオロギなどをピンセットで目の前に近付けてやる事で給餌をしている。一度餌に喰らい付けばそのまま貪欲に餌を啜り続けるのだが、やはりいつかは自分から餌を捕らえる瞬間を目撃してみたいものだ。