アシヒダナメクジが逝ってしまった。
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このアシヒダに限らず、私はこういった短命な小動物や虫の類を数多く飼っており、そういった連中の生死を逐一ブログに取り上げるとキリが無いので、ぶっちゃけ記事としては載せないようにしている。実際、去年はタンザニアオオヤスデ、ジャワジャイアントセンチピード、タイワンオオタガメなどが地へと還っていった。
でも、まさかアシヒダさんが逝くとは…。
私がコイツを買ったのは、2006年のレプショーだった。
値段は二千二百円くらいだっただろうか。二日目だったので、少し値引きされていたのを憶えている。
以前からずっと気になっていた生き物だったので、大した労力や金額を払わずに入手出来た事を嬉しく思った。同時に、生息地で害虫扱いされている割には高いんだな…とも思った。
コイツは私にとって日常風景の一部になっていった。
いつの日も変わらず、テレビ前のテーブル上に置かれたプラケの中で、ニンジンや菜っ葉をはむはむと食っていたり、蓋の裏に貼り付いていたりしていた。
コイツはナメクジのくせにグルメだった。
レタスや根菜を好んで食べていたが、そこらへんに自生する雑草などは殆ど口にしなかった。その為、私はコンビニやスーパーでサラダを定期的に買い、その一部をアシヒダに分け与えていた。これはゴキなどに比べたら面倒な事この上無かったが、お陰で一人暮らし男性の食事バランスは大いに改善された。
入手する機会が少ない為、私はアシヒダを一匹しか飼っていなかった。
コイツは常に一人ぼっちだった。
私はレタスを食べるアシヒダを見て、これがいっぱい居たらさぞ微笑ましい事だろうなぁ…と思いを馳せた。
……
私が仕事から帰ったとき、コイツはプラケの底で仰向けになっていた。
身体は丸く縮こまり、少し硬くなっていた。
生き物の死体は、何故こんなにも物悲しいのだろう。
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このアシヒダに限らず、私はこういった短命な小動物や虫の類を数多く飼っており、そういった連中の生死を逐一ブログに取り上げるとキリが無いので、ぶっちゃけ記事としては載せないようにしている。実際、去年はタンザニアオオヤスデ、ジャワジャイアントセンチピード、タイワンオオタガメなどが地へと還っていった。
でも、まさかアシヒダさんが逝くとは…。
私がコイツを買ったのは、2006年のレプショーだった。
値段は二千二百円くらいだっただろうか。二日目だったので、少し値引きされていたのを憶えている。
以前からずっと気になっていた生き物だったので、大した労力や金額を払わずに入手出来た事を嬉しく思った。同時に、生息地で害虫扱いされている割には高いんだな…とも思った。
コイツは私にとって日常風景の一部になっていった。
いつの日も変わらず、テレビ前のテーブル上に置かれたプラケの中で、ニンジンや菜っ葉をはむはむと食っていたり、蓋の裏に貼り付いていたりしていた。
コイツはナメクジのくせにグルメだった。
レタスや根菜を好んで食べていたが、そこらへんに自生する雑草などは殆ど口にしなかった。その為、私はコンビニやスーパーでサラダを定期的に買い、その一部をアシヒダに分け与えていた。これはゴキなどに比べたら面倒な事この上無かったが、お陰で一人暮らし男性の食事バランスは大いに改善された。
入手する機会が少ない為、私はアシヒダを一匹しか飼っていなかった。
コイツは常に一人ぼっちだった。
私はレタスを食べるアシヒダを見て、これがいっぱい居たらさぞ微笑ましい事だろうなぁ…と思いを馳せた。
……
私が仕事から帰ったとき、コイツはプラケの底で仰向けになっていた。
身体は丸く縮こまり、少し硬くなっていた。
生き物の死体は、何故こんなにも物悲しいのだろう。