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ディアデム の検索結果 約 10,500 件中 1 - 10 件目 (0.11 秒)
ふむ…なるほどね。
今日はロイヤルディアデムスネークを紹介します。
このヘビがビジュアルガイドに載っているのを見たときは、なんだか妙に嬉しくなってしまった。何せ私は、国内でこの種を飼っているという話をあまり聞いたことが無い。欧米ではCB化も進んでいるようだが、日本ではまだまだマイナーなのだろう。
あまり評判の良くないビジュアルガイド「世界のヘビ図鑑」だが、このヘビの紹介を1ページ割いて載せた功績を考慮して、私は本書を『及第点』と評価したいw
とりあえず文章だけでも改訂すれば、あの本もだいぶマシになるはずなんだ…。
それとヒロクチミズヘビの写真。おでこが痛々しいぜ…。私はこのヘビも飼っているので、これにはかなり残念な思いをした。
話は戻ってロイヤルディアデム
本種はインドやその周辺国に生息しており、乾燥した環境を好む。よって、飼育下においても湿度を確保する必要は無い。環境は新聞紙・シェルター・水入れが揃っていれば問題無く、餌はマウスが適している。要はコーンなんかと同じですな。
ウチのヘビは変り種が多いので、こういうヘビは地味に助かる。これぞ理想のペットスネーク!といった飼育感覚だ。
唯一、給餌と排泄のサイクルが短い事が欠点といえば欠点だが、これも食欲旺盛で結構な事だと思う。魚喰いの類の給餌頻度と比べたら可愛いモンだし。
このヘビの魅力は多々あれど、中でも特筆すべきはその色彩だろう。全身はオレンジ色で、点々と黒い斑点が疎らに入る。特に首筋の発色は顕著であり、この強烈なオレンジと頭部の黒曜石のようなブラックのコントラストが、見る者に強烈なインパクトを与える。しかも、頭から首筋にかけてはギラギラとした虹色の光沢を帯び、これも実に美しい。
さすがカンムリヘビの最高峰と評されるだけの事はある。他のSpalerosophis属のヘビは茶色い地色に斑紋が入るだけの地味なヘビばかりだが(まぁ、それはそれで渋くてイイけど)、本種だけは一際ド派手なのだ。
ご覧の通り顔も厳つい。個人的には、コイツの面構えはMoreliaにも引けをとらない迫力を秘めていると思う。
ちょっとした毒くらい持っていそうな顔をしているが、勿論実際は無毒である。
ちなみに眉間にある赤い部分は、鱗欠けではなく自前の色彩。コイツはここの鱗だけ赤く出たようだ。
これだけで留まらず、鼻先全体が赤くなっている個体も私は見かけたことがある。更に、全身の赤みや斑紋の密度も個体によってまちまちなようだ。
個体差によるコレクション性の高さも、このヘビの魅力の一つと言えるだろう。
もう一つ欠かせない魅力は、音量大き目の噴気音だろう。
このヘビは体格の割に大きな噴気音を発する。さらに性格も荒いので、人が近くを通りかかっただけでシュ――――――――――ッ!!としてくれるのだ。
これが相当にカッコイイのである。
私はこのヘビのケージの横にマダゴキのケージを置いているので、この一角はやたらとシューシューうるさい。
人の気配がするだけでディアデムがシュー!!
他の個体と体がぶつかり合うだけでマダゴキがシュー!!といった調子。
喧しい事この上無い……だがそれがいい。
また、このヘビは荒い性格をしているが、持ってしまえば咬んでくる事は無い。
まぁ、だからといって大人しくハンドリングさせてくれるわけでもないのだが、咬まれる事が無いというだけでだいぶ扱いやすくなるというのも確かである。
持とうとする段階で咬まれた事は何度かあるが、正直言って大した事は無かった。ブラッドやブラ虹と比べたら、蚊に刺されたようなモンである。
荒さ故に迫力があるが、扱う上での危険は少ない。これもこのヘビの魅力の一つではないだろうか。
ロイヤルディアデムスネークは“高貴なカンムリヘビ”と直訳できるが、これをロイヤルディアデムの部分だけで無理に訳すと“王家の冠”という意味を持つ。
正直に言うと、私は半ばこの英名に惹かれてコイツを購入したw 先日紹介したグロッシースネークと同じである。
このヘビを単にディアデムと呼称すると、他種のカンムリヘビのように思えてしまう。しかし、ロイヤルディアデムは呼び名として長すぎる。
よって私は、普段コイツを“王冠”と呼んでいる。
ロイヤルディアデムスネーク、略して王冠。
名とは体を表す物。この美しいヘビには、それ相応のノーブルな呼称こそ相応しいのだ。
ちなみに本種の和名は“ミケヘビ”。
三毛猫のような色彩をしているのがその名の由来らしい。
私がこの和名を知ったのは、個体購入後の事であった…。
ディアデム の検索結果 約 10,500 件中 1 - 10 件目 (0.11 秒)
ふむ…なるほどね。
今日はロイヤルディアデムスネークを紹介します。
このヘビがビジュアルガイドに載っているのを見たときは、なんだか妙に嬉しくなってしまった。何せ私は、国内でこの種を飼っているという話をあまり聞いたことが無い。欧米ではCB化も進んでいるようだが、日本ではまだまだマイナーなのだろう。
あまり評判の良くないビジュアルガイド「世界のヘビ図鑑」だが、このヘビの紹介を1ページ割いて載せた功績を考慮して、私は本書を『及第点』と評価したいw
とりあえず文章だけでも改訂すれば、あの本もだいぶマシになるはずなんだ…。
それとヒロクチミズヘビの写真。おでこが痛々しいぜ…。私はこのヘビも飼っているので、これにはかなり残念な思いをした。
話は戻ってロイヤルディアデム
本種はインドやその周辺国に生息しており、乾燥した環境を好む。よって、飼育下においても湿度を確保する必要は無い。環境は新聞紙・シェルター・水入れが揃っていれば問題無く、餌はマウスが適している。要はコーンなんかと同じですな。
ウチのヘビは変り種が多いので、こういうヘビは地味に助かる。これぞ理想のペットスネーク!といった飼育感覚だ。
唯一、給餌と排泄のサイクルが短い事が欠点といえば欠点だが、これも食欲旺盛で結構な事だと思う。魚喰いの類の給餌頻度と比べたら可愛いモンだし。
このヘビの魅力は多々あれど、中でも特筆すべきはその色彩だろう。全身はオレンジ色で、点々と黒い斑点が疎らに入る。特に首筋の発色は顕著であり、この強烈なオレンジと頭部の黒曜石のようなブラックのコントラストが、見る者に強烈なインパクトを与える。しかも、頭から首筋にかけてはギラギラとした虹色の光沢を帯び、これも実に美しい。
さすがカンムリヘビの最高峰と評されるだけの事はある。他のSpalerosophis属のヘビは茶色い地色に斑紋が入るだけの地味なヘビばかりだが(まぁ、それはそれで渋くてイイけど)、本種だけは一際ド派手なのだ。
ご覧の通り顔も厳つい。個人的には、コイツの面構えはMoreliaにも引けをとらない迫力を秘めていると思う。
ちょっとした毒くらい持っていそうな顔をしているが、勿論実際は無毒である。
ちなみに眉間にある赤い部分は、鱗欠けではなく自前の色彩。コイツはここの鱗だけ赤く出たようだ。
これだけで留まらず、鼻先全体が赤くなっている個体も私は見かけたことがある。更に、全身の赤みや斑紋の密度も個体によってまちまちなようだ。
個体差によるコレクション性の高さも、このヘビの魅力の一つと言えるだろう。
もう一つ欠かせない魅力は、音量大き目の噴気音だろう。
このヘビは体格の割に大きな噴気音を発する。さらに性格も荒いので、人が近くを通りかかっただけでシュ――――――――――ッ!!としてくれるのだ。
これが相当にカッコイイのである。
私はこのヘビのケージの横にマダゴキのケージを置いているので、この一角はやたらとシューシューうるさい。
人の気配がするだけでディアデムがシュー!!
他の個体と体がぶつかり合うだけでマダゴキがシュー!!といった調子。
喧しい事この上無い……だがそれがいい。
また、このヘビは荒い性格をしているが、持ってしまえば咬んでくる事は無い。
まぁ、だからといって大人しくハンドリングさせてくれるわけでもないのだが、咬まれる事が無いというだけでだいぶ扱いやすくなるというのも確かである。
持とうとする段階で咬まれた事は何度かあるが、正直言って大した事は無かった。ブラッドやブラ虹と比べたら、蚊に刺されたようなモンである。
荒さ故に迫力があるが、扱う上での危険は少ない。これもこのヘビの魅力の一つではないだろうか。
ロイヤルディアデムスネークは“高貴なカンムリヘビ”と直訳できるが、これをロイヤルディアデムの部分だけで無理に訳すと“王家の冠”という意味を持つ。
正直に言うと、私は半ばこの英名に惹かれてコイツを購入したw 先日紹介したグロッシースネークと同じである。
このヘビを単にディアデムと呼称すると、他種のカンムリヘビのように思えてしまう。しかし、ロイヤルディアデムは呼び名として長すぎる。
よって私は、普段コイツを“王冠”と呼んでいる。
ロイヤルディアデムスネーク、略して王冠。
名とは体を表す物。この美しいヘビには、それ相応のノーブルな呼称こそ相応しいのだ。
ちなみに本種の和名は“ミケヘビ”。
三毛猫のような色彩をしているのがその名の由来らしい。
私がこの和名を知ったのは、個体購入後の事であった…。
クロスジソウカダはケージ前で指をトコトコ動かすと、それに反応して追いかけようとしてくる。
まるでヤモリのような仕草だ。実にカワイイじゃないか!
やはりこのヘビは、視覚に頼った狩りをしているようですなぁ。
ソウカダは本来神経質なヘビなのだが、ウチのは妙に人馴れしているので、PCのすぐ横に背の低いスチールラックを設け、その上にケージを置いている。
私は部屋にいるときは大体PCの前に座っているので、たまにこの遊びをしてリフレッシュしているのだw
ちなみに飼育環境は、新聞紙の上にシェルターと大きめの水入れを設置しただけ。
本当は水場を広めにとり、コルクなどで陸地を多少設けるような環境が望ましいのだろうが、ショップではこのセッティングでキープしていたようなので、私もそれに倣っている。
凝った環境で飼ってみたい気持ちもあるが、変に弄って拒食とかされるのもイヤなんで、当分はこれでいくつもりだ。
この記事を書いている最中に撮った写真。
ふとヤツを見たら、ヤツもこっちを見ていました…w
まるでニーチェ『善悪の彼岸』の一節。
ニンジンの千切りとコーンを投下
「メシだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ムシャムシャムシャムシャムシャ…
茹でたブロッコリーも投下
「食わせろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ムシャムシャムシャムシャムシャ…
さらに食パンを投下
「ンめェ――――――――――――!!」
ムシャムシャムシャムシャムシャ…
死んだ魚を投下
「……………」
どうもデュビアは生臭い物を食べない。
そういえば、アフリカツメガエルの死体をあげた時も、殆ど手をつけなかったなぁ。
ちなみに私の経験上、こいつらが最も壮絶な勢いで食べたのは「チートス」。
チートスの周りに所狭しとデュビア達が齧り付き、団子状になってコロコロ転がりだす光景は、見ていて非常に楽しかった。
思うに、こいつらは人間と味覚が近いんじゃないだろうか。
今回のコーンや食パンもそうだが、デュビアはローチの中でも穀類系を特に好んで食べる気がするのだ。
人間とゴキ。例え種族が違っていても、私達と彼らは同じようにチートスを食べ、同じように旨いと感じる事ができる…。
そう考えると、昆虫と理解し合えたような気がして、ちょっとロマンチックじゃないですか?
まぁ…あんな油っこいスナック菓子、一度しかあげた事ないけど。
北米から中米にかけての広大な範囲に、多くの亜種が分布する本種。
でも、その割に国内で飼っているって話はあんまり聞かないんだよなぁ…。
コレクション性も高いし、カワイイ顔してると思うんだけど…何でだろ。
もしかして皆さん、コイツを地味ヘビだと思ってるんじゃあるまいか?
断じてそんな事ないですよ。コイツは絶対キレイなヘビ。
何せ、学名がそれを証明しちゃってます。
というわけで、今日は久々に爬虫類。グロッシースネークを紹介します。
購入時は「グローシースネーク」という名前だったが、グロッシーと呼んだ方が「グロスっぽい」という感じが出ている気がする。よって、このブログでは一貫して「グロッシースネーク」と呼んでいきたいと思う。
このコモンネームの通り、このヘビの体表は艶やかな光沢を帯びている。頭部なんかは本当にグロスを塗ったようにツルツルだ。
艶やかなのは見た目だけではなく、触り心地も抜群。その感触は、虹ボアをも軽く凌駕する質感である。
あ、ここで言う光沢っていうのは、虹ボアやアルバーティスのような虹色の光沢ではないので、その点は間違えないで頂きたい。ギラギラした七色の輝きなどは一切放ちませんよ。
あくまでこのヘビの持ち味は“ツルツル感”なのだ。
更にご覧頂きたいのは、何と言ってもこの模様。黄味を帯びた濃淡の灰色が織り成す斑模様は、サラサナメラに似た不規則な入り方をする。色彩としては地味だが、この繊細な模様が体表の光沢と相俟って、大変上品な雰囲気を醸し出しているのだ。
一方、腹部は真っ白で、模様は一切入らない。ここで特筆しておきたいのは、この腹部はただの白ではなく、ピュアホワイトとも言うべき完全無欠の白さを誇る事だ。
例えるなら…そう、新品の便器の色だろうか。
我ながら変な例えだが、この純白っぷりといい、フッ素加工されてそうなツヤといい、まさに新品の便器のような気持ちのよい美しさをもった腹部なのである。
この目の覚めるような腹部の白と背部の灰色の斑模様が、丁度良いコントラストとなっており、まるで生きた陶磁器のような芸術性すら感じさせてくれる。
グロッシースネークとはそんなヘビなのだ。
褒めすぎかね?w
因みにこのヘビ、学名をArizona elegans(アリゾナの優美)という。
もう…なんというか、たまらないよ!正直言って、この学名に惹かれたというのが購入理由の大半を占めていたりする。
人間なんてホモサピエンスなのに、コイツときたらアリゾナエレガンスですよ?なんかもう、人間より上等な気配すら漂っているではないか。
とにかく、私にとっては「学名がカッコイイ」という点も生物の持つ立派な魅力の一つなのである。キールウミワタリなんかも欲しかったりする今日この頃。
なに名前なんかに踊らされてるんだよ…とお思いの方々もいらっしゃるかもしれないが、名前の印象というのは結構大きな力を持っていると思う。
もし薔薇が“ヘクソカズラ”なんて名前だったら、きっと愛の告白に添えられる事は無いだろうし。
日本語でこのヘビを解説しているサイトが無いようなので、ここで簡単に生態説明をば。
所詮素人が調べた事なので、詳しい人がいましたらツッコミよろ!
本種には8亜種が存在しており、その生息域は森林・水辺の藪・乾燥した砂漠や岩石地帯・牧草地など…実に様々である。
彼らは夜行性で、昼間は地中に潜り眠っている。そして、日が沈むと地中から這い出し、小型哺乳類、鳥類、トカゲ、さらには他のヘビなど、あらゆる餌を捕食するのだ。
この地中性傾向は飼育下でも変わらず、なにかと床材の下に潜りたがる。飼育する際には、ケージ内に潜りやすそうな床材を厚めに敷いておけば、器用に掘り進んで地中で落ち着くだろう。砂だのヤシガラだのはメンテが面倒くさくてイヤという方は、ぶっちゃけ新聞紙にシェルターのコンボでも飼えるので安心して頂きたい。
成体のサイズは亜種にもよるが、大きいものになると1,5mを悠に超える個体もいるらしい。ただし、飼育下ではそれほど巨大化しないので、最大でもせいぜい1m前後と考えて問題無いだろう。実に飼いやすいサイズですな。
性格も大人しいので、飼育向きの良ヘビと言えると思う。オススメ!
ペットとして扱う際に最も注意すべき点は、やや神経質な事だろうか。とはいっても、餌食いは比較的良いヘビなので、馴れている個体であれば拒食などで頭を悩ませる事はないだろう。一番の課題はハンドリングである。
このヘビは、人の手を極端に嫌う傾向にあるのだ。
ちょっと持っただけでやめろぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!とばかりにのた打ち回るので、ケージから出すだけでも細心の配慮をしなければならない。誤って手を滑らせて床に落としたり、暴れた勢いでコキッとイってしまわないかと、私は毎度ヒヤヒヤしている。
流石はアリゾナエレガンス様。下賎な人間めの不浄なる掌は、高貴なる朕の尊き御体を触るるに値せず…という訳だ。名前が上品なだけでなく、性格も気位が高いようである。
以前から、ウチの個体はカリフォルニアグロッシースネーク(A. e. occidentalis)なんじゃないかなぁ…と漠然と思っていたのだが、目の間や後ろに入る黒線が薄い気もするので、もしかしたらデザートグロッシースネーク(A. e. eburnata)かもしれない。
しかし、それだと背中の斑紋の数や形が合わないので、現在はカンザスグロッシースネーク(A. e. elegans)だろうとの予想で落ち着いている。
これ以上詳しく同定を進めるには腹のウロコの数を数えるしかないのだが、この駄々っ子相手にそれをするのは気が引ける。
いつの日か完品に近い抜け殻が採取できたら、暇つぶしに数えてみようか…。
なぜかカメラ目線の多いこのヘビ…。
好奇心が強く、カメラに興味津々な御様子である。
ああ…それにしても可愛い顔してやがるなオマエはッ!!
でも、その割に国内で飼っているって話はあんまり聞かないんだよなぁ…。
コレクション性も高いし、カワイイ顔してると思うんだけど…何でだろ。
もしかして皆さん、コイツを地味ヘビだと思ってるんじゃあるまいか?
断じてそんな事ないですよ。コイツは絶対キレイなヘビ。
何せ、学名がそれを証明しちゃってます。
というわけで、今日は久々に爬虫類。グロッシースネークを紹介します。
購入時は「グローシースネーク」という名前だったが、グロッシーと呼んだ方が「グロスっぽい」という感じが出ている気がする。よって、このブログでは一貫して「グロッシースネーク」と呼んでいきたいと思う。
このコモンネームの通り、このヘビの体表は艶やかな光沢を帯びている。頭部なんかは本当にグロスを塗ったようにツルツルだ。
艶やかなのは見た目だけではなく、触り心地も抜群。その感触は、虹ボアをも軽く凌駕する質感である。
あ、ここで言う光沢っていうのは、虹ボアやアルバーティスのような虹色の光沢ではないので、その点は間違えないで頂きたい。ギラギラした七色の輝きなどは一切放ちませんよ。
あくまでこのヘビの持ち味は“ツルツル感”なのだ。
更にご覧頂きたいのは、何と言ってもこの模様。黄味を帯びた濃淡の灰色が織り成す斑模様は、サラサナメラに似た不規則な入り方をする。色彩としては地味だが、この繊細な模様が体表の光沢と相俟って、大変上品な雰囲気を醸し出しているのだ。
一方、腹部は真っ白で、模様は一切入らない。ここで特筆しておきたいのは、この腹部はただの白ではなく、ピュアホワイトとも言うべき完全無欠の白さを誇る事だ。
例えるなら…そう、新品の便器の色だろうか。
我ながら変な例えだが、この純白っぷりといい、フッ素加工されてそうなツヤといい、まさに新品の便器のような気持ちのよい美しさをもった腹部なのである。
この目の覚めるような腹部の白と背部の灰色の斑模様が、丁度良いコントラストとなっており、まるで生きた陶磁器のような芸術性すら感じさせてくれる。
グロッシースネークとはそんなヘビなのだ。
褒めすぎかね?w
因みにこのヘビ、学名をArizona elegans(アリゾナの優美)という。
もう…なんというか、たまらないよ!正直言って、この学名に惹かれたというのが購入理由の大半を占めていたりする。
人間なんてホモサピエンスなのに、コイツときたらアリゾナエレガンスですよ?なんかもう、人間より上等な気配すら漂っているではないか。
とにかく、私にとっては「学名がカッコイイ」という点も生物の持つ立派な魅力の一つなのである。キールウミワタリなんかも欲しかったりする今日この頃。
なに名前なんかに踊らされてるんだよ…とお思いの方々もいらっしゃるかもしれないが、名前の印象というのは結構大きな力を持っていると思う。
もし薔薇が“ヘクソカズラ”なんて名前だったら、きっと愛の告白に添えられる事は無いだろうし。
まるでサーキットコースのようなポーズを見せるアリゾナエレガンス様
日本語でこのヘビを解説しているサイトが無いようなので、ここで簡単に生態説明をば。
所詮素人が調べた事なので、詳しい人がいましたらツッコミよろ!
本種には8亜種が存在しており、その生息域は森林・水辺の藪・乾燥した砂漠や岩石地帯・牧草地など…実に様々である。
彼らは夜行性で、昼間は地中に潜り眠っている。そして、日が沈むと地中から這い出し、小型哺乳類、鳥類、トカゲ、さらには他のヘビなど、あらゆる餌を捕食するのだ。
この地中性傾向は飼育下でも変わらず、なにかと床材の下に潜りたがる。飼育する際には、ケージ内に潜りやすそうな床材を厚めに敷いておけば、器用に掘り進んで地中で落ち着くだろう。砂だのヤシガラだのはメンテが面倒くさくてイヤという方は、ぶっちゃけ新聞紙にシェルターのコンボでも飼えるので安心して頂きたい。
成体のサイズは亜種にもよるが、大きいものになると1,5mを悠に超える個体もいるらしい。ただし、飼育下ではそれほど巨大化しないので、最大でもせいぜい1m前後と考えて問題無いだろう。実に飼いやすいサイズですな。
性格も大人しいので、飼育向きの良ヘビと言えると思う。オススメ!
ペットとして扱う際に最も注意すべき点は、やや神経質な事だろうか。とはいっても、餌食いは比較的良いヘビなので、馴れている個体であれば拒食などで頭を悩ませる事はないだろう。一番の課題はハンドリングである。
このヘビは、人の手を極端に嫌う傾向にあるのだ。
ちょっと持っただけでやめろぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!とばかりにのた打ち回るので、ケージから出すだけでも細心の配慮をしなければならない。誤って手を滑らせて床に落としたり、暴れた勢いでコキッとイってしまわないかと、私は毎度ヒヤヒヤしている。
流石はアリゾナエレガンス様。下賎な人間めの不浄なる掌は、高貴なる朕の尊き御体を触るるに値せず…という訳だ。名前が上品なだけでなく、性格も気位が高いようである。
以前から、ウチの個体はカリフォルニアグロッシースネーク(A. e. occidentalis)なんじゃないかなぁ…と漠然と思っていたのだが、目の間や後ろに入る黒線が薄い気もするので、もしかしたらデザートグロッシースネーク(A. e. eburnata)かもしれない。
しかし、それだと背中の斑紋の数や形が合わないので、現在はカンザスグロッシースネーク(A. e. elegans)だろうとの予想で落ち着いている。
これ以上詳しく同定を進めるには腹のウロコの数を数えるしかないのだが、この駄々っ子相手にそれをするのは気が引ける。
いつの日か完品に近い抜け殻が採取できたら、暇つぶしに数えてみようか…。
なぜかカメラ目線の多いこのヘビ…。
好奇心が強く、カメラに興味津々な御様子である。
ああ…それにしても可愛い顔してやがるなオマエはッ!!