Elevenses Laboratory

爬虫類・蟲系ぺっとぶろぐ

今月の脱皮タラ最終報告

2007-09-30 | クモガタ類
9月の定例報告、はっじめるよ~♪








まずはストリアータ。

私は畏怖の念を込めて、コイツをスト様と呼んでいる。だって走り回りっぷりに容赦が無いんだもの。もうそこそこの大きさになったと言うのにさ…。

それはそうと、どうでしょう!この模様のメリハリ!
コイツの成長具合は現在サブアダルトといったところなのだが、背甲などは既に成体にも負けないくらいハッキリした模様が浮き出ている。あまりのカッコよさに、コイツだけ三枚も写真を載せちゃいましたよ。



う~む、これは間違いなくメスだな。丹念に選んでおいてよかった。私のサーチスキルも向上したということか。







オルナータ。

購入したのが一ヶ月ちょっと前なのだが、その頃より倍は大きくなっていると思う。つくづくスゲェ生き物だなぁ。
現在の体長は25ミリほど。正直、今が一番イヤな時期だ。パワーフィーディングかけてさっさと大きくしてしまおう…。







最後にフォルモーサ。

コイツが脱皮したのは正確には8月の末なのだが、ポエキロが続くこの流れに乗って紹介してしまう。

現在の大きさは、スト様よりも脱皮一回分小さいくらい。それでも、今年のビッグボルケーノで買った当初はマメツブのようなサイズだったので、やはり成長速度は並大抵のものではないよ。
体色も段々と様になるものになってきた。特に背甲の黒い模様は面積が広く、サレムらしさが見て取れるようになった。もう一度脱皮すれば、この模様にも成体らしいメリハリが出てくるだろう。

本種は数あるポエキロの中でも、個人的に最もカッコイイと思っている種なので、この子には是非メスになって頂きたいと切に願っている。








…とまぁ、今月はこんなところだった。ポエキロばっかりなのはしょうがないですよ。だって、飼ってるクモの半分がポエキロなんだもの。
あ~、次に買うポエキロは何にしようかね~。




ムカデで一考

2007-09-25 | 多足類
ムカデを飼う上で最も難しい点は、湿度保持と衛生管理を両立させる事だと考えている。

ムカデという生き物はどいつもこいつも多湿な環境を好むが、大型になるとピンクマウスのようなダニ沸出率の高い餌を好んで食べる。その反面、ムカデ自身はダニに対して非常に弱く、一度ダニに食われたら、脱皮前でもない限り遠からず逝ってしまう。
では、ダニが付いたらカブクワ用のブラシで落としてやればいいのかというとそういう訳にもいかず、高い運動性と強力な毒牙を持つこの虫にブラッシングを施すのは不可能に近い。ゴム手袋などを用いて無理矢理押さえる事もできるだろうが、そんな事をすれば柔軟なムカデの身体にダメージを与えかねないだろう。
ダニ取り用の炭を床材に混ぜるという手段もあるが、これも完璧と言えるものではないと感じている。確かに炭を用いれば体表に付着したダニは殲滅できるが、体節の間にこびり付いたダニはその限りではないのだ。体節の間にダニが大量に詰まった個体は食欲を失っていくので、この場合も時間を経て結局死んでしまう可能性が高い。
つまり、一度ダニが発生してしまったら、ムカデ自身が脱皮する以外に完全なる駆逐法は無いのだ。


…で、今回私がこんな事を書きつらねた理由だが、上の写真(因みにベトナミーズレッドレッグ)を見てほしい。少々解りづらいかもしれないが、胴節の第一節と第二節の後ろに、白いダニが付着してしまっているのだ。活性炭入りの床材で飼っていても、ちょっと目を離した隙にこのザマだ。まったく夏場は油断できない。
実は、この第一節から第二節あたりのダニは最も手ごわい。ムカデの化粧行動が行き届かない箇所だからだ。さらに、ムカデは頭部が弱点なので、万が一このままダニが頭まで登ってくると状況は最悪である。

幸いにもこの程度ならムカデもすぐには状態を崩さないだろうから、衛生面に気を配りつつ脱皮を待てば問題無いだろう。だが、保温した多湿環境でムカデを飼う限り、このような事態に陥る可能性は常に付き纏う。ムカデ飼育とは、ダニとの戦いなのだ。




ムカデ飼育はヤスデ飼育と比較される機会が多く、その際の総評は「ヤスデよりムカデの方が飼育難度は低い」といったものが多い。確かに、一般的に比較すれば、ムカデはヤスデより遥かに長期飼育が楽だ。しかし、だからといってムカデの長期飼育=簡単というわけではないなぁ…と、私は常々感じている。


タランチュラは飼った事あるけどムカデはない、という人は結構居るのではないかと思うが、そういう方はちょっと心に留めておいてほしい。ムカデはタランチュラと比べて、咬傷や脱走に対してより一層の配慮が必要になるのは言うまでもないが、それに加えて奴等は若干デリケートな生き物なんですぜ。





樹上の虹

2007-09-24 | ボア・パイソン
ケージを掃除する為に、一旦浴室に放たれたブラ虹さん。相変わらずのギラギラぶりなので、思わず撮影してみた。
やっぱフラッシュを焚くと映えるなぁ、コイツは。






某巫女が言うには、虹は龍の姿が空に映ったものらしい。それならば、全身に虹の輝きを纏ったこのヘビは、さしずめ龍に最も近いヘビと言えるのかもしれない…なんつて。

何にせよ、ヘビと言う生き物の生態が神秘に満ちていることは事実だ。






御尊顔のアップ。
こんなに純真で可愛らしい瞳をもちつつ、私のことを餌か何かだと思っているところが本当に怖いw
しかも咬まれたら洒落にならんくらい痛いからなぁ…。そういえば、咬まれた際に牙が折れて、私の指の中に残ってしまった事もあった。半年ほどしても咬まれた箇所が完治せず、プックリと腫れて痛みを伴ってきたので、ツメで腫瘍を搾り出したらプツッという音とともに牙が飛び出して(以下略)






最後に、ハンドリング出来た頃の貴重な写真。
ぶっちゃけこの頃から咬まれる事はあったんだけど…さすがに今はもう無理だな。「あいてて!咬まれちゃいまったw」じゃ済まないもの。





生来、鼻フック

2007-09-20 | ナミヘビ科
の貢献もあり、シシバナはここ半年間でピンクマウスを積極的に食うようになってくれた。

もっと正確に言うと、これで大抵のものは食うようになってくれた。現在はピンクLとヒナウズラを毎週交互にあげている。




正直なところ、栄養バランス云々よりも、餌ヤモリの消費源が一つ減ってくれたのが嬉しい。最近はなんか感覚が麻痺してきて、「ヤモリ=餌」みたいに考えちゃってるからな…。その手の歪んだ観念は、マウスやラットだけで十分なんですよ。

まぁ何にせよ、再びマウス離れを引き起こさないためにも、この個体にヤモリやカエルを与える事は二度と無いだろう。




…無いはずだ。うん。





翠玉の晩餐

2007-09-16 | ナミヘビ科
タイリクスジオ、ごはんを食べる。
現在の階級はピンクLクラス。








JRSでこの個体を購入してから大体40日程度が経過した。当初は環境の変化からか吐き戻す事が度々あったのだが、給餌頻度を調節しつづける事で現在は快方へと向かっているようだ。食欲自体は旺盛なので、単に慣れの問題だと信じたい…。








それにしても、このヘビは妙に写真写りがいいなぁ。オリーブグリーンのウロコと、スレイトグレーの地肌が織り成すコントラストが実に美麗じゃないか。一緒に買った文子さんのほうは動きまくってまともな写真を撮らせてくれないので、この写りの良さは非常に有り難い。
まぁ、写真写りだけじゃなく、コイツは実際キレイなんですけどねっ!