Elevenses Laboratory

爬虫類・蟲系ぺっとぶろぐ

最近のバーミー

2007-03-19 | クモガタ類
 書きたい事はいっぱいあるんだけど、最近ちょっと立て込んでて書く時間が無い…。とりあえず、今週の木曜日が過ぎればちょっとは更新頻度が上がると思う。





 最近のchilobracys burmensis
このプラケに移してすぐにシェルターの中を掘って、そのまま入り口を糸で塞いでずっと引きこもってたのだが、今日になってようやく外に出てきたようだ。
てっきりこのまま脱皮でもするのかと思ったのだが、巣穴の中に抜け殻は見当たらない。どうやら、ただ誰とも会いたくなかっただけのようだ。まぁ、誰だってそんな気分になる時はあるからな。私にもちょっとわかるぞ。

 引きこもりから抜け出して、早速フタコを捕食した御様子。
水は飲んでいるのかよく分からないが…きっと大丈夫だろう!





 それにしても、コイツは見れば見るほどベトナミーズタイガーに似ている。私としては、コイツはchilobracys属であるという結論が出たつもりでいるのだが、この腹部の模様や背甲の雰囲気を見ると、やはり未だに心配になってしまう。
まぁ…H.longipesも以前から結構欲しかったから、もうどっちでもいいや。

 本種は半地中・半樹上という感じで巣を作ると予想していたのだが、思ったより地中寄りな様だ。一度だけプラケの隅の壁に糸を張ったのだが、一日で飽きて取り壊してしまった。今ではシェルター内に掘った縦穴から外を眺めるのみで、上方に巣を発展させるような気配は全く感じさせない。
今度ケースの中を掃除する際に、シェルターの前に木板でも立ててみようかと思っている。




輝けぼくらのローズヘアー

2007-03-14 | クモガタ類

 チリコモのケージお引越し。ついでに、少しだけ部屋で遊ばせてみる。
一緒に写っているのはベルギーのビール。やたら甘くて参った…。





 栓抜きとして使ったワインオープナーにとまらせてみた。
ウイングレバー式のオープナーって、宇宙人みたいでかっこいいと思う。

勿論チリコモさんもカッコイイぞ!





 フラッシュ焚かないと途端に地味にw
カメラを構える姿がモニターに写っている…(;´д`)



 不定期な絶食期間がある事で知られている本種。ウチの個体も例外ではない様で、もう半年くらいは絶食している。タランチュラなんてメシ時くらいしか動かないモンなので、もはやコイツは単なるオブジェ。こんな時くらいは、モコモコと歩く様子を観察してみたくなるというものだ。
 しかしまぁ、腹部が凹んでくるような様子も見られないので、ヘビの拒食のようにヤキモキする必要が無いのが救いだろうか。ボールパイソンなんかもそうだが、半年間断食してもお腹が空かないってのは一体どういう構造なのだろう。改めて考えると、本当に不思議な生き物だ…。




蛙が一つ鳴きゃ 雨ざーざー

2007-03-10 | その他ペット
 今月3日の記事ではソウカダがウチのペットで一番安いと書いたが、良く考えたらもっと安かったヤツがいた。まぁ、コイツは先月購入したばかりの新入りなんで、失念するのも致し方無いという所か。





 私は両生類全般に疎いので、アカガエルだのタゴガエルだのはどれも同じに見えてしまうのだが、ショップで並んでいる所を思い返してみると…確かこいつはヤマアカガエルだった気がする。
 何故種名がうろ覚えなのかというと、それはコイツが我が家で与えられた仕事に関係してくる。



 ウチのシシバナの好物はカエルやヤモリなのだが、年中そんな物をあげ続けるのは正直言って難しい。活きヤモリはタイミング次第で手に入る時と入らない時があるし、シシバナベビーの口に入るようなカエルはもっと入手しづらいからだ。出来ればピンクマウスを食べてくれる方が飼育者としても楽なのである。
 しかし、ウチのシシバナさんはピンクマウスが御口に合わない御様子で、余程気の向いた時でなければ食いついてくれない。そこで、このカエルの出番だ。




メメタァ


 ここで気を付けなければならないのは、ピンクマウスの温度。
温かいとカエルが火傷をしてしまう。




ぱくっ♪





 以上がこのカエルの存在意義の全て。


 つまりコイツは単なる「匂い付け要員」であり、購入時に私はとにかく安くて飼いやすいカエルが欲しかっただけで、別に種類は何だってよかったのだw

 まぁ、本当はウキガエルを一匹分けてもらうつもりだったのだが、丁度ショップのストックが切れていたようだ。こんな事なら、以前カリナータの餌用として大量購入したアフリカツメガエルを一匹くらい残しておくべきだったか…。





『抜け殻』  第四夜

2007-03-08 | ペット徒然
 ヘビの抜け殻の写真が幾つか貯まったので、ここらで順次アップしていく。






 まずはボールパイソン。

 抜け殻には個体の模様が一切入らず、強いて特徴を挙げるとするならば、背中にあたる部分が黒ずむというだけ。まぁ、言ってみれば何の変哲もないヘビの抜け殻といった感じだ。
 しかし間近で観察してみると、パイソン特有の肌理細やかなウロコの入り方がよく分かる。写真の抜け殻は、残念ながら水入れに浸かってボロボロに破れてしまっているが、それでも写真右側の尻尾付近を見てもらえれば、小さい菱形のウロコ跡が寸分の狂い無く規則的に並んでいる様子が解って頂けるだろう。まるで、物差しで引いた直線を斜めにクロスさせているようだ。

 我が家のボールパイソンは現在”食わず”の時期に入っているのだが、それでも脱皮はする。脱皮のサイクル自体は遅くなっている気がするのだが、以前脱皮した日はいつだったかなんて憶えていないので、そこらへんはちょっと分からない。







 続いてブラジルレインボーボア。

 このヘビは虹色の輝きといい、模様といい、大変派手な体色をしているのだが、抜け殻の方にはそういった特徴は一切受け継がれない。先ほどのボールパイソン以上に何の変哲も無い抜け殻である。

 ウチのブラ虹は脱皮が上手い。水入れの中に入り、容器の側面に体を擦り付けながら、あっというまに脱ぎ終わってしまう。ブラッド達も似たような脱皮方法をとるのだが、明らかにブラ虹の方が仕事が早い。体長はブラ虹の方が長いという事を考慮すると、やはりコイツは器用なヘビである様だ。餌を呑むのもブラッドより早いし。

 ウチの個体は飼い始めて一年くらい経った頃、アイキャップが残った事が原因で眼が少し凹んでしまった事があった。現在は脱皮を重ね完治し、再び脱皮不全を起こす事は無くなった。思うに、あの時は湿度が足りなかったのだろう。

 脱皮後のブラ虹の体表。
体側部の模様がフクロウの眼のようだ。もしかしたら、この模様は一種の警戒シンボルで、ジャノメチョウの斑紋の様な役割があるのかもしれない。

 余談だが、このヘビの脱皮直後の美しさと触り心地の良さは異常。初めて触った人は、この世にこんなツルツルした生き物がいるのか!!と驚愕する事必至だろう。何だかんだでブラ虹は少々値の張るヘビだが、こうして脱皮直後の個体を目の前にすると、やっぱりコイツは5万円前後の価値があるなぁと痛感する。
 思わず抱きかかえてハンドリングしてみたくなるが、流石にコイツ相手にそんな事は出来ないw
普段はケージ越しに眺めつつ、メンテの際だけ尻尾の方をさり気無く持つのが精一杯だ。まぁ、そんなマゾい付き合い方が出来るのも、荒い個体を楽しむコツなのだろう。







 最後にセイブシシバナヘビ。

 実に見事な一本剥けだ。殆ど崩れる事無く、綺麗にツルッと脱皮してくれた。こういう抜け殻を見ると、飼育者としても気持ちがいい。片付けるのも楽だし。
これは私が個人的に感じている事なのだが、ヘビって成体よりも幼体の方が脱皮が上手い気がする。もちろん、健康な幼体が脱皮する場合に限った事なのだが…。

 このヘビは前者二種とは反対に、体表の模様が抜け殻にも鮮明に残る。太短い形も相俟って、一目でシシバナの物とわかる抜け殻だ。

 顔の部分のアップ。サンドワームの如く豪快に口を開けている。
ヘビの抜け殻は実際の体表とは裏返しになるので、鼻先のツノは内側に凹んでいる。

 正面から見た所。このまま飲み込まれそうな錯覚すら覚える。
こいつに食われていった餌ヤモリ達は、最期にこんな光景を見たのだろうか…などと考えてしまう私。








 ウチの生き物の抜け殻は粗方紹介し終わったので、四回に渡った『抜け殻』シリーズも今回を以って終了。
また気が向いたらムカデとかで書いてみるかもしれないけど、あいつら抜け殻食っちゃうからなぁ…。




またまた新個体

2007-03-05 | クモガタ類
 十日ほど前にタランチュラの新個体を導入した。
その名もchilobracys burmensis。ショップでは『バーミーズアースタイガー』という名前で店頭に並んでいた。





 具体的な生態や飼育法ついては情報が少ないので、ショップの方でもよく分からないとの事だった。見た感じは所謂半地中・半樹上性のアースタイガーっぽい感じ。プラケ内でしっかりと穴を掘り糸を張り巡らせていたので、状態も良さそうだと判断し購入に踏み切ってみた。

 帰宅後、chilobracys burmensisについてググってみたが、イマイチ目ぼしい情報が見当たらない。とりあえず分かった事といえば、海外ではBurmese brown bird eatingなどという名前で売られているっぽい…という事くらいだろうか。
 chilobracys属といえばインディアンバイオレットやタイブラウンのグループだ。ここはひとまず、そういった連中の飼育方法を参考にしつつ、必要に応じて手を加えていく戦法でいこうと思う。





 水を飲ませた後に撮影。
ご覧の通り、性格は非友好的。ただ、どちらかというと、威嚇するより走り回る事の方が多いようだ。
因みに走行スピードは極めて速い。具体的に言うと、チョロQと互角くらい。





 ショップで見かけた時は、「長い歩脚と腹部の虎模様がベトナミーズタイガーみたいで渋い!」という印象を受けたが、いざ自宅でケージから出して観察してみると、予想以上にベトナミーズタイガーに似ている…というか激似だ。



 なんだか心配になってきたので、どうにかコイツがchilobracys属であるという証拠が見つからないかと調べてみた所、某ガイドにて「本属のクモは第4歩脚の毛束が真ん中で分断されているのが特徴」みたいな記述を発見。早速確認してみると、確かに毛束が中央で分かれている!

 どうやらコイツはchilobracys属と考えて間違い無さそうだ。
うん、間違い無いよね?(;´д`)




 他に外見的な特徴としては、膝節に浮かぶ薄茶色のストライプと、眼丘の左右にある赤い突起が挙げられる。特にこの赤い突起は、ちびまる子ちゃんのほっぺみたいに見えて実に面白い。



カメラを向けられ頬を赤らめるバーミーさん。カワイイ…のか?w






 コイツがウチに来て今日で十日目。餌も順調に食べ、コンディションも万全なようなので、ここらで店頭でキープされていた時のプラケからもう少し広いプラケに移してみることにした。


 プラケのサイズは一般的な24cmクラス。ケージの三分の一程までヤシガラを敷き詰め、切断加工したプラスチック製の植木鉢を端に埋めただけのレイアウトを採用した。
本当は45cm級のケースを用い、床材の上にコルクを立てかけるようなレイアウトにしてみたかったのだが、生憎今は適当な資材が切れていた。まぁ、このサイズのプラケでも問題無く飼えるだろうから、暫くはこれで観察を続けてみようと思う。

 あー…、やっぱこのサイズじゃ糸だらけにされるだろうな…。