対話練習帳

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感情と表現をリンクする

2008-10-14 02:41:11 | Weblog
ちょっと気になる記事を見つけたので、メモしておきます。
Important Clue To Learning Deficit In Children With Autism
おおざっぱにまとめると、こんな内容です。
子供が相手の動作を真似るという作業において、相手のどこを観察しているのか、その視線を追うことができるヘッドギアを被験者に装着してもらい視線の動きを調査した。自閉症スペクトラムと診断されたグループと定型発達と診断されたグループで比較すると、自閉症スペクトラムのグループに属する子は、相手の動作を真似るのが不得手であった。このことは従来より知られていたが、これまでその原因は注意力不足であるという仮説が立てられていた。しかし、視線の動きを比較した結果、そのような傾向は認められなかった。両グループの違いとして、自閉症スペクトラムのグループでは、動作そのものを見ている傾向が強いのに対して、定型発達グループでは、相手の表情にも視線が向けられることが観察された。つまり、定型発達者が動作を真似るときには、動作そのものだけでなく、その動作を行う動機となる感情もしくはその動作を行うことで得られる感情を、相手の表情から情報として受け取って、動作と感情をリンクさせているのではないかということが推測される。ここから、(幼少期の)学習過程では、行為と感情をリンクさせる作業が重要なのではないかという結論を導いた。

記事の書かれ方が、あくまでも定型発達者のレスポンスが正しいという前提であることに引っかかりを覚えますが、興味深い調査結果だと感じました。

学習するということについて、引き続き漠然と考え続けています。そちらはまだまとまりません。私にとって人生の命題でもあるので、まとまらないなりに、折々の思考の到達点を記録する為に、整理をつけて表現していきたいと思っています。

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