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仕事や勉強に行き詰まった時の考え方

2014-12-01 17:18:42 | Weblog
 仕事の終わり方は三つある。仕事が完結するか、行き詰まるか、時間切れになるか。

 もしも、新しいことや難しいことに挑戦しているなら、ほとんどの場合、それは行き詰まって中断してしまうか、時間切れで未完成なままに終わる。当たり前のことだから、今現在、未完成でも能力不足でも落ち込む必要はない。何度でもチャレンジし続けて完結するチャンスに近づいていけばいい。未完成だった作業を完成させるには、同じことを繰り返しては終わりに近づかない。何かを変えて、どう変わるか、試行錯誤してみる。

 仕事の終わり方は、仕事に対して自分に不足しているパーツを反映している。時間切れが多くてしかもいつまでに終われるかも見通しがつかないなら、その作業が、まだ自分の能力に対して大きすぎるというサイン。だから、やるべきことは、作業や課題をもっと小さく分解すること。作業を細かく砕いて小さな課題にアタックする仕組みを持っていると、時間切れになってもまた再チャレンジする時間が作れる。時間の見積もりもあまりずれないので計画に組み込みやすい。小さく分解して細かく処理を進めることで解消を図る。

 もう一方の、行き詰まって足踏み状態になっている場合。これは何をどう考えればよいか見失っている状況。このようなとき、まずむやみに別の作業に浮気しない。どのみち考え続けることでしか壁を突き抜けられないので、簡単に考えるのを諦めないということ。集中するモードに入るのは意外と面倒なもの。別の作業に取り掛かると、前に届いていた場所まで思考をもう一度ゼロから積み上げることになって、その先を考え始めるまでに手間と負担がかさむ。もちろん、考えに行き詰まっている場合、そもそも方向性を見誤っている場合も多い。だから、リセットする意味で、一旦別の作業に移るのが有効な場合もある。ただ、考えるということは本当はとてもシンプルなこと。考えるとは、詰まるところ、具体的にイメージすること。現実や実物が目の前にあるなら、それを観察したり利用するのが仕事になるわけで、それができない事情があるから考えるという仕事になっている。考えるということはそこにないもの、目に見えない部分を想像するということに他ならない。そして想像の方向性は二つしかない。どんどんと細かく、深く、ディテールをリアルにしていく。あるいは、世界を広げて、より大きな視野で全体を見渡してみる。目先のことで行き詰まっているなら、そのどちらかに思考を向けてイメージしてみればいい。方向性は時間軸に対しても同様に働く。細かく想像することは一瞬の中での移り変わりをスローモーションでイメージすることにつながる。広く捉えるということは、過去現在未来に渡って、今挑戦している世界を俯瞰するイメージを描くこと。もし考えに行き詰まって仕事が進まないでいるのなら、それは、あらかじめ用意していた想像力を使い果した状況。なので、やるべきことは想像を追加してやること。どちらか、あるいは両方へ向かって、足りない部分を想像することで、打開を図ってみるといい。

 分解して、想像する。その繰り返しが、さらに小さな作業同士を丁寧に順序良く組み上げて大きな仕事を成し遂げる力になる。