帰ってきた戯言日記

ぇーっと戯言

じんじん 原由子

2014年06月11日 | 戯言
次期ビートの話がちらほらと出てきてます

私は初代ビートを形もわからない前にお店に予約に行きました。
確かモデルマガジンXとかをみてプリモに駆け込んだ記憶が・・・

当時のプリモのスタッフもまさか発売前、しかも形すらわからない車の予約に来られるとは思ってなかったと思います(笑)
でも本当に素敵な車だった、未だに所有しておきたかった。(買い戻そうと何度も何度も考えるんですけどねぇ)

そして懐古趣味と言われてもかまわないのではっきり言います。



「初代ビートは奇跡の車であって、あのような車は今のホンダに作れない」




それは何故かって?

ビート発売当時は運輸省の反発を避けてミッドシップ・アミューズメントといってスポーツカーだと言わなかったと語られてるけど、
あれたぶん嘘だと思うんです。それはあの時代のホンダのエンジンラインナップで軽にターボは無い
だから仕方が無いのでE型エンジンを弄ってVTECのような感じで売ろうと
ただ軽の自主規制で64PSという上限があるから、「64PSをNAで出せれば宣伝的にOK」みたいな感じでいこうとか
大体そんな感じじゃないかと推測してます。
まぁ営業側はF1のブームでミッドシップの車を安く売ろうという魂胆がみえみえですな(笑)

開発側がトルクフルなエンジンにすることは出来たはず。
が数値上の64PSを選び最大パワーを8100rpmで出し切ると言うある意味、実用性よりエンタメ要素満載にした。
たとえばE07Aより今のバモスのE07Zの方が発生回転数が低いところでさらにトルクのあるエンジンになってるんよね。
(当然技術の進歩はあるけど)

そして実用性というよりは速さを捨てて面白さに走ったと個人的には思ってる。
たぶん開発側はパワー不足を感じていただろうが、あえてこっちを選択したのは素晴らしい事だったと思います。

そしてこの時点でスポーツカーと言いづらくなったのではないかと考えてる。

ビートに乗ってた方なら解ると思いますが、この車は絶対的速さはまったくと言って無い。
むしろ「遅い」部類の車と考えて間違いないです。

当時の特集本なんかではミッドシップなので旋回性能が高いとか(確かに気持ちいい感じで旋回しますが)
下りではよりハイパワーの車を追いまわせるとか、でもそれって軽量で重心の低い車の特徴というか
そこしか褒めるとこがないので無理やり書いてるようなそんな論調でした。

この車の本質は「楽しさ」であることは間違いないのですが
その楽しさが誰にでも味わえる低いスピードという部分がとても大きいのです。
低い着座姿勢とオープン、そして勇ましい音の割に加速性能が微妙という車、それがビートです。

でも私は運転がこんなに楽しい車を他に知りません。
実はビートと同時所有で別のメーカーのスポーツカーを持ってましたが
ある意味スピードのばかばかしさを再認識するぐらい楽しい車でした

MRレイアウトのお陰でオープンなのにそこそこいい剛性感
アシスト無しのステアリングの絶対的なダイレクト&クイック操舵
ブレーキはサーボが弱めで踏力調整がしやすくリアエンジンのお陰で車体全体が沈み込むように制動する
(frontが軽いのでフロントロックしやすい欠点もあるが)

でもふと速度計を見ても40~50kmぐらいの速度しか出ていないことに気付く
こんな感じで低次元のスピードで楽しめるビートの素晴らしさが際立つんですよ

最新の車と比べて受動安全性もたぶん低いだろう、そしてパワステすらないハンドルも重いだろう
MTの楽しさなんて今の若い人たちに伝わるのか?とか
ただそのすべてが旨く合わさりビートという車を作り出したのは間違いなく
あれもこれも便利なものは付けようという現代の安全かつ快適な車作りではもう不可能とも思えるんですよねぇ。

ただ私のこの予想を裏切って素晴らしい車が出てくるかもしれない。
次期ビートに乗ってみて「欲しい」と思えるようなので来るかもしれない。


そのときは是非買わせて頂きます、今度は一生乗るつもりで・・・


じんじん 原由子
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別にホンダ信者じゃないけどこの曲とビートとカブは大好き!!
コメント (3)
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