朝青龍とは違ってマトモな白鵬が千代大海の不戦敗に心の整理が出来ずに失敗したからってサンケイの「白鵬“赤っ恥”連覇」という見出しの題名には呆れる!何て、酷い書き方をしたのだろう。
朝青龍とは違ってマトモな白鵬が千代大海の不戦敗に心の整理が出来ずに失敗したからってサンケイの「白鵬“赤っ恥”連覇」という見出しの題名には呆れる!何て、酷い書き方をしたのだろう。
羅剛の許に冴紗のすべてが戻るのはいつの日か。大神殿の最長老と5名の長老どもに宗教的洗脳を施され虹霓教の木偶に堕落した冴紗が《聖虹使》の猿芝居を辞めて、真に羅剛のためだけに生きる人間に戻るのはいつなのでしょうか?
第1巻の『神官は王に愛される』のラストで美優良王女が機転を利かせて煮え切らない冴紗に自分の身代わりに入内をと名前を貸して、最長老の後押しで漸く冴紗が羅剛との婚姻を受諾させたのは名案だと思いました、その時は。しかし、最長老が《侈才邏王妃》美優良と《聖虹使》冴紗の二役をせよと命じられて羅剛と結婚するのを冴紗が受け入れたというのでは最長老が絶対に羅剛との結婚は許さぬと言ったら、冴紗は羅剛の求婚に応じなかったことに気づいて、わたしは木偶に堕落した冴紗の腐り果てた本性に呆れました。
『神官は王を狂わせる』の「Ⅱ 大神殿での冴紗」“痛みのごとき怒りが、ふつふつと湧き起こってきた。羅剛は隣室を指差し、声を荒げた。「なぜ、あのようなまねをさせておるっ!?いつからだっ?」最長老は、長い顎髭を撫でながら飄々と、「――さようでございますな。…たしか、御歳(おんとし)十五のとき、大神殿にあがられてすぐのことと記憶しておりますが」羅剛は老神官の襟元を掴み、羅剛は老神官の襟元を掴み、怒鳴っていた。「貴様らが無理強いしたのかっ!」「いやいや。冴紗さまが、ご自身でおっしゃられたのです。他の神官のように修行をすることがゆるされぬのなら、せめてなにかできることは、と。…私どももまだお早いとは存じましたが、『聖虹使』さまのお役目を、お教えいたしました」怒りで身体が震える。みずからが生きていく日常の知識より先に、過去の聖虹使とやらの書き付けを覚えさせられ、神の御子として演じているのか。はらわたが煮えくりかえりそうであった。「貴様らは、心が痛まぬのか」延々と。途切れることなく、延々と。あのように、すがりつく民たちはつづくのであろう。信仰という名目に隠した、依存と甘えを吐き出すために。水石の透かしごしにちらりと隣室の様子を見、最長老は言った。「他者の痛みをみずからの痛みとして感ずることこそ、虹霓教の教えでございますよ」耐えられなくなった。羅剛は荒々しく踵を返していた。「もうよいわ!じじいの説教など、聞く耳もたぬ!」大神殿から離れても、憤激が治まらぬ。だが、…わかってはいた。いまさらことを荒立てても、もう遅い。冴紗はもう五年近くも、あのような苦行に耐えてきたのだ。「………俺は……」遣る瀬ない想いに胸を焼かれ、呻きを発しかけたが、言葉にならぬ。いま見た光景が、瞼の裏に焼き付いて、離れぬ。” と、4年前のあの日、永均に欺かれて大神殿に冴紗を預けた直後に既に冴紗は己の意志を捨てさせられ最長老の言いなりに猿芝居をする虹霓教の木偶に堕落していた!羅剛だけを恋する冴紗は死んでいた、最長老どもに殺されてしまっていたのです。
そんな羅剛の苦悩と哀しみを察することも出来ずに…《聖虹使》の猿芝居をするために1年の半分を羅剛から平然と遠ざかるのが当然とばかりに、「Ⅷ 帰国。…花の宮にて」で冴紗は呆れたことに羅剛と侈才邏のために役立つ尊い御役目だと最長老に思い込まされた木偶ゆえに、“冴紗は、侈才邏のため、羅剛様の御(おん)ためならば、――なにもつらくはありませぬ。みごと、『聖虹使』のお役目、演じきってみせましょう”と戦を起こし人心を惑わす《聖虹使》が羅剛と侈才邏のためどころか逆に仇を成すだけだと理解できずに残酷な言葉を吐いて羅剛の心を傷つけたのです。「Ⅱ 大神殿での冴紗」で“――苦しみのない人生などない!他者に救いを求めるより先、おのれですべきことがあるであろうに、…あれでは、あまりにも冴紗が憐れではないか!あれはまだ、子供だぞっ?いくら虹の髪や瞳を有していても、他者の苦しみを抱えさせてよい理屈など、通らぬっ!”という怒りと共に叫んだ羅剛の言葉こそ正しいのです!虹霓教は撲滅すべき悪しき存在であるのは明白ですね。今は恋しい冴紗の心に安寧を与えるために受け入れ我慢していますが、やがて、羅剛は冴紗の涙を見ることになっても大神殿を潰し最長老を首魁とする虹霓教の神官どもを皆殺しにし、虹霓教を完全粉砕するために戦を起こすことでしょう。それが冴紗を木偶から人間に戻す唯一の術なのです。