物欲大王

忘れないために。

石田衣良「娼年」

2006年08月12日 07時29分38秒 | 読書、書評
娼年

集英社

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以下、卑猥な記述が含まれているので、苦手な方はページを閉じて下さい。


 恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブ(本番あり)のオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく……。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描き出す、長編恋愛小説(本書カバー裏面より)。

 途中まで読んで一旦休憩をしたのだが、冷静になって考えてみるとこんな上手い話は無い。
主人公のリョウは昔からモテモテの超イケメン。
クラブには様々な性癖をもった会員がいるが、皆イカせてしまうという
中々のテクニシャンぶりを発揮する。
しまいにはお婆さんの手を握ってイカせちゃうんだもの。
男の願望そのままじゃん。

女性向けに書かれているようで、作品に優しさがあふれている印象はあるが、
正直31歳のおっさんにとってかなり物足りない。
ていうか、順風満帆すぎる。

と思いながらも読書を再開したのだが、あれ?何かおかしい。
真剣に読んでいる自分がいる。
最初の評価は4ぐらいかな?と思っていたが、
しっかりと入り込み、また作品から伝わってくる物も感じ取れたので高評価。
評価★★★★★(5段階)
ところで、「長編恋愛小説」って書いてあるけど、これって純文学ですよね?
どうなんだろう??

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