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忘れないために。

小説版「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

2007年06月11日 00時02分09秒 | 読書、書評
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

集英社

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 これは買い。買っておけ。
国民的マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を日本の小説家が書いたらどうなるか?という企画物。
7名の作家が描いているのだが、メンバーが凄い。
大沢在昌
石田衣良
今野敏
柴田よしき
京極夏彦
逢坂剛
東野圭吾

圧巻である。それもそのはず日本推理作家協会のコラボレート作品なのである。
とはいってもあの「両さん」だから参加したのだろう。
この小説版「こち亀」では色々な「両さん」が登場する。
石田衣良版ではマコトの依頼人として登場。
いつもの「池袋シリーズ」の展開なのだが、ここでの両さんはすげ~格好いい!
そんな感じで各々の作風が影響して面白い。
逢坂剛版はちょっとブラックな両さんで、東野圭吾版はマンガの「あり得ない」両さん。
個人的に好きなのは今野敏「キングタイガー」。
定年を迎え葛飾区に戻った警視庁の元警視。
退官後、小学生の頃ハマったプラモデルづくりを再開。
近所の模型店に行くと店頭に素晴らしい戦車の模型が飾ってあった。
店主曰く、「派出所のお巡りさん」が作ったそうだ。
名前は「両さん」というそうだ……

粋で、尋常に厚く、ガサツだけど格好良くて……皆が知っている両津勘吉がそこにあった。
評価5★★★★★(5段階)

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