レース鳩日記 勝利の翼

1933年 
ポーのレースで
デュレイ鳩舎の鳩の帰還を見守る愛鳩家達

ドル

2011-02-02 08:56:26 | 日記
今日は穏やかに晴れてます、気温も上がるとか
もう直ぐ春ですが、うちの種鳩達は冬眠中です
早い人はヒナが巣立ったとか(爆)


鳩の眼の色を気にする人が結構いますが
先日北野さんの掲示板に面白い記事が載ってました

眼が綺麗が売り物だと言うオランダのマッヒルブイク鳩舎のことです
マッヒルブイク鳩舎の鳩は金眼のアールデンが人気で
既に30年近く前から日本に沢山輸入されてます、

この鳩舎は金や紫の色素鮮やかな眼を持つ鳩群で、
純のヤン・アールデン系でファンヘールのドルのラインです、
特に金眼が大変人気があり良く売れるので(特に日本?)
眼にこだわって作って行く内に、
以前はレース鳩だったのが観賞用の鳩になってしまったと言う話です

この鳩舎はアールデンの金眼が良く売れるので、
レースで淘汰せずに、そういった金眼の鳩をどんどん繁殖して行くうちに、
眼は凄いが全然飛ばない観賞用のレース鳩になってしまったのでしょうね。
ファンヘールのドルは世界的銘鳩でしたが、
どんな素晴らしい鳩の子孫でもレースで淘汰せずに、ただ眼の色だけで代を落とすと
眼は素晴らしいがレース鳩としては全く価値がない鳩を量産してしまう
と言う教訓です、この教訓は眼色だけでなく羽色や体型にも言えることです。

全く価値がないと言いましたが、
眼の綺麗な鳩を集めるのが趣味の人には価値がある鳩のようです、
だから売れるのです、鳩は個人個人で楽しみ方が違いますから、
レースには興味がなく観賞鳩が好きな人も沢山います




ド・ドル(DOLLE)
H・67―2052951 BC・W ♂ 
マライン・ファンヘール&フェルヴァイス共同鳩舎
ドルを飛ばした当時は共同鳩舎だったようです。



父鳩 H・61―145676 
A・リヒテンベルグ作出鳩でヤン・アールデンのド・38のライン、
つまりその先にはヘット・ウイットペン・ドーファーチェ
そしてシルバー・フォスチェに繋がるラインです。



母鳩 H・63-306428
ヘンク・ファン・アグドマールのヤン・アールデン系

血統的にはファンデ・ウェーゲン鳩舎と近いのですが鳩のタイプは異なるようです。
ファンヘール共同鳩舎の最大の特長はその眼の素晴らしさにあり、
ゴールド・アイやバイオレット・アイが見る人を魅了すると言われてます、
また 刺羽が非常に多いのもこの系統の特長です。

ドルの直系からは沢山の活躍鳩が生まれてます、
例えばカイパー兄弟のベアトリックス(ダックスN総合2位、サンバンサンN総合勝)
の母鳩がファンヘールの作出鳩でドルの孫ですし、
フローインドウェイ兄弟が作出してケース・コックスが飛ばした
ウイットコップ(ポーIN総合優勝)の母方祖父はブラウエ・ドル(ドルの息子)です、
またマラインの死後、妻マルタ・ファンヘールの下で
ダックスN総合2位になったフレックチェもドルの孫であり、
フレックチェの息子にダックスN総合5位のド・ブラウエが生まれてます。

ドルは直接入ってませんが
オランダのW・ファンレーウヴェンのスマーラグド・バルセロナⅠ(バルセロナIN総合10位、18位 IN♀の部総合優勝、総合2位)
とスマーラグド・バルセロナⅡ(バルセロナIN総合優勝)や
ヨンプ・クレーンが飛ばしたフェレヴェック・ド・ベステ(バルセロナN総合優勝 実距離約1220k IN総合優勝プレイボーイ・バルセロナは実距離約1045k)
などはドルの兄弟姉妹のラインになります。

これらは本の一部でドルの系統の活躍は枚挙にいとまがないのですが、
作出の方向性が違ってくると、観賞用レース鳩になってしまうのです、
これは他系統にも言えることで、
特に系統保存を目的とした在来系に観賞用レース鳩が結構居ますね、
やはりレースで淘汰しながら改良しないと優れたレース鳩は生まれないのです

観賞用レース鳩とレース用レース鳩は目指す方向が違うのです!

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