ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2023/11/03 「ゴジラ-1.0」

2023-11-03 00:00:02 | 日記
「ゴジラ-1.0」(2023年日)

 ゴジラは日本が生んだ怪獣の元祖で、本作は国産30作目70周年との事。
高評価だった「シン・ゴジラ」からも7年ぶりの新作です。
事前情報はあまりないんだけど、
「ALWAYS 三丁目の夕日」で戦後の風景を再現した(らしい)山崎貴監督が
戦後復興時の日本にゴジラが現れ、再び絶望のどん底に突き落とすと言うものらしい。
ゴジラの1作目は1954年作品なので、その当時を再現したのかなと思ったが
どうももう少し前(戦後直後)みたいです。
54年のゴジラが大ヒットした後、シリーズ作品が何作も作られており
途中何度か設定のリブートはあったが、
〇〇作目から〇〇作目の間はなかった事に。。みたいな感じで
別格扱いの1作目だけはあった事にする作品が続いた。
おかげで、怪獣と言う見た事のない存在に初遭遇するシーンは、
厳密には描かれてこなかった。
「シン・ゴジラ」でようやく1作目もなかった事にしたが、舞台は現代。
本作は戦後直後を舞台に戻して、激しそうな特撮で描く訳で
1作目のリメイク的な事になると言うのか。もちろん見ます。

敷島浩一 元特攻隊員(神木隆之介)
大石典子 敷島と同居(浜辺美波)
明子 典子の連れ子
太田澄子 敷島の隣人(安藤サクラ)
秋津淸治 機雷除去のリーダー(佐々木蔵之介)
野田健治 機雷除去のメンバー。学者(吉岡秀隆)
水島四郎 機雷除去のメンバー。戦場には行かず(山田裕貴)
橘宗作 整備兵のリーダー(青木崇高)

起:元特攻隊員敷島はゴジラを攻撃できず、大勢を死なせた責任を感じる。
承:水爆実験で巨大になったゴジラが上陸し、銀座を壊滅状態にする。
転:ゴジラを倒す為に、元海軍兵士らが集められる。
結:作戦は失敗するが、敷島が特攻してゴジラを倒す。

① 特攻から逃げた敷島は、大戸島に現れた怪獣ゴジラを倒せず大勢を死なせる。

 太平洋戦争末期。大戸島にある基地に特攻機が着陸する。
操縦する敷島は優秀なパイロットだが、機に異常が確認されたと言うのだ。
迎える橘らが整備する事になるが
敷島の言う異常は確認されなかったと指摘する。
橘は、敷島が特攻から逃げたのだと気付いていたのだ。
何が言いたいんですかとごまかす敷島は、深海魚が大量に浮かぶのを目撃する。
続いて巨大生物が現れて、兵士たちは塹壕に避難。
ある兵士は、大戸島の伝説にあるゴジラではないかと騒ぐ。
ここのゴジラはそんなには大きくなく、
本作ではこのサイズで行くんかなと思ったが、後のシーンでは巨大になってます。
ネタを明かせば、この後に水爆実験があり、それで巨大になったと言う訳。
つまり、このシーンのゴジラは
「ゴジラVSキングギドラ」のゴジラザウルス相当です。
敷島も怯えているが、橘は特攻機の機銃で攻撃してくれと言う。
橘らが持っている銃では巨大生物に効果なく、特攻機の機銃なら何とかなると。
やむなく敷島は乗り込むが、怯えて攻撃する事が出来ない。
そうしている間に、塹壕の兵士が発砲してしまい、ゴジラは塹壕を攻撃。
特攻機も襲われ、敷島は気絶する。
 敷島の意識が戻ると、近くには兵士たちの死体が並べられていた。
唯一生き延びた橘が並べたのだ。
橘は、敷島が撃たなかった為に全滅したと責める。
 終戦になり、敷島は他の兵士たちと帰還する事になるが、
同じ船に乗っていた橘は封筒を押し付ける。
そこには死んだ兵士たちの家族写真が入っていた。
死んだ兵士たちや、家族の思いを知れと言う事ですな。

② 帰還した敷島は典子と暮らすように。ゴジラの悪夢を見る。

 敷島は自分の家に戻るが、
付近は空襲で破壊されており、バラック小屋が並んでいる状態だった。
隣人である澄子は、むざむざ帰ってきた敷島を非難。
敷島の両親も、澄子の家族も死んだと言う。
 ある日、闇市を歩いていた敷島の前に、浮浪児みたいな娘が現れる。
彼女は何だか追われてるみたいで、抱いていた赤ん坊を渡して退散。
押し付けられた敷島は途方に暮れ、捨てていこうかとするが
出来ずに連れ帰る事に。
逃げ切った娘は、赤ん坊を受け取る。
 典子と言う娘は、勝手に敷島の小屋に住み着く。
敷島は迷惑がるが、あんたは赤ん坊を見捨てられなかったと言う。
典子自身も、空襲で死んだ母親から赤ん坊明子を託され、捨てられないでいると言う。
敷島が助けてくれなければ、典子は娼婦にでもなるしかないのだ。

 澄子は敷島が2人を連れ込んだと批判するが、
事情を聞いて、このままでは赤ん坊が死ぬと、なけなしの米を与える。
ここまでおっかないおばはんだった澄子は、以後はいい人になる。
 そんな事で、一家みたいな3人の生活が始まる。
最初浮浪児みたいだった典子だが、落ち着いて暮らすようになるとお嬢様風に。
典子と澄子のキャラが途中で変わるのには、ちょっと困惑させられる。
時々、敷島はゴジラの悪夢を見るが、何も語らず、
典子は何かを抱えているのだと感じる。

③ 敷島は機雷除去の仕事を得て、そこそこの高給を得る。

 彼らは細々と暮らしていたが、敷島はそこそこ高給の仕事を見付ける。
それは海に残った機雷除去の仕事で、危険を伴うのだ。
典子は命を粗末にしていると怒るが、敷島は最新鋭の装備だと安心させる。
 だが、敷島が船を訪ねると、そこにあったのは木造のオンボロ船だった。
迎えたのはリーダーの秋津は、
磁気式の機雷に対しては、木造が有効だと言う。
一方で秋津は、敷島がパイロットだと知り、海軍ではないのかと失望する。
他のメンバーは、学者と呼ばれる野田。そして一番若手の水島だ。
水島は戦争に行けなかった事を悔しがっているが、
戦争に行かなかった事は幸せだと、敷島を怒らせる。
ちなみに、水島役の山田裕貴は、実際は神木隆之介より年上らしい。
 作業は、機雷についた紐を切り、浮上した所を機銃で爆破するのだ。
秋津が撃ちまくってもなかなか当たらないが
敷島が代わると簡単に爆破に成功し、一同を感心させる。
 儲けた敷島はそこそこ立派な小屋を建て、仲間も招くように。
一同は、敷島と典子が夫婦でないと知り、
向こうは待っていると結婚するように勧める。
だが、敷島はやり残した事があると感じていて、今すぐ結婚する事には消極的だ。

④ 水爆実験で巨大化したゴジラが現れ、上陸阻止を任された敷島らも遭遇する。

 そんな中、米国はビキニ環礁で水爆実験を行う。
つまり、それでゴジラザウルスがゴジラになったと言う訳。
そういうセリフがあった訳ではないけど、そこは世の中の常識と言う事で。
大戸島からビキニ環礁がどれくらいの距離かはわからないけど、影響を受けたんです。
 その後、巨大化したゴジラが目撃される。
GHQのマッカーサー将軍は、この件に手を出さない事を決める。
米ソの関係が悪化しており、ソ連を刺激したくないと言う意図があったのだ。
旧作で実在の人物の名前が出た事はない気がしていて
マッカーサーの名前が出ただけだけど、
実際にあった歴史上の事件であるかのような印象を受ける。
 旧日本軍の戦艦とかは没収されていたが
ゴジラを上陸させてはならないと、巡洋艦高雄が使える事に。
そういうのに詳しくないけど、
高雄と言うのは巡洋艦の型式の名前で、実在したらしいです。
高雄はすぐには来ないので、敷島らの船がゴジラを足止めする事を命じられる。
使える武器は、回収した機雷2つだけだ。
深海魚が大量に浮かび、敷島はあの時と同じだと感じる。
やがてゴジラが現れ、その巨大な存在に一同は愕然とする。
規模感は違うけど、「ジョーズ」の終盤の戦いを連想させます。
機雷1つを海上に落とし、ゴジラの近くで爆発させるが、全く効果がない。
これまでのゴジラって海上でも立ったまま移動してる感じで
水中はどうなってるんかしらと思わせたが、本作では頭を出して普通に泳いでる感じ。
さらにもう1つの機雷を落とし、ゴジラの口の中に入れる事に成功するが
繋がるワイヤーが切れてしまい、起爆させられない。
そこで機銃で撃って爆発させる事に成功。
ゴジラの口付近が欠損するが、しばらくすると再生してしまう。
このゴジラはそういうやつなのだ。
ようやく高雄がかけつけ、ゴジラを攻撃。
もう安心だと言う雰囲気になるが、
ゴジラの背びれが光り、シャキンシャキンと伸び始める。
このゴジラは、熱線を吐く時にこういうロボ的な動きをするらしい。
高雄も歯が立たず、混乱の中で敷島は気絶。
気が付くと病室にいて、チームは全員無事だったとわかる。
だが、人々の混乱を避ける為、何があったかは極秘とされる。

⑤ 上陸したゴジラは銀座を破壊し、熱線で典子が犠牲となる。

 帰宅した敷島だが、再びゴジラに悩まされるように。
心配する典子に迫られ、何があったかを告白。典子は敷島の気持ちに理解を示す。
 明子も少し成長して言葉を話すように。
敷島は3人での生活に幸せを感じるようになっていた。
死んだ兵士たちの写真を見て、このまま生きていいですかと話す。
 ある時、今まで敷島が3人分稼いでいたが、典子も働くと言い出す。
銀座で事務職の仕事を見付かり、
仕事中は澄子が明子の世話をするように話をつけたと言う。
スーツ姿で出かける典子はお嬢様風で、初登場時とはだいぶ印象が違う。
 そんな中、ゴジラが東京へ上陸。
途中にいろいろポイントがありそうだけど、いきなり銀座に現れる。
戦災から復興しかけていた人々の前に、巨大な怪獣が現れ、恐怖のどん底に。
現代に怪獣が現れても0に落ちるだけだが
戦争でもともと0になっている状況では、マイナスに突入と言う訳。
題名はそんな意味合いすかね。
ゴジラは有楽町マリオンの場所にかつてあった日劇を破壊。
アナウンサーがその様子を屋上から中継するが、そのビルも破壊されてしまう。
これは1作目の中継シーンの再現です。
1作目では東京タワーが出来る前に使われていた電波塔が舞台でした。
 そんな事が起きてるとは知らない典子は、電車に乗っていた。
ゴジラが投げ飛ばした車両が前方に落下し、列車は急停止。
驚いて外を見た典子は、そこにいた怪獣を目撃。
それが敷島の言っていたゴジラだと理解する。
このゴジラは人も喰ってた気がするが、典子の車両にかみついて持ち上げる。
他の客もいた気がするけど、いつの間にか典子だけに。
列車は縦向きになり、典子は手すりにつかまって転落しそう。
ミッションインポッシブル最新作のクライマックスみたいになる。
下に川があって(今は埋められたらしい)、典子は飛び降りて助かる。
そこから這い上がるのも大変そうだけど、次のシーンでは逃げ惑う人々の中にいた。
銀座にゴジラが現れたと知ってかけつけた敷島は、
混乱する人々の中に呆然とする典子を簡単に見付け出す。
ゴジラはのしのしと迫っており、敷島らは他の人々と一緒に逃げる。
やがて、ゴジラの背びれがシャキンシャキンと伸びる熱線モードに。
これはあかんと感じた典子は、敷島を建物の影に突き倒す。
その直後に熱線が吐かれ、典子は熱線で飛ばされる。
建物の影で難を逃れた敷島が通りに出ると、熱線の先は瓦礫の山となっていた。
浜辺美波が死ぬ訳ないよなーと思うが(しかもまだ中盤で)
焼け死ななかったとしても、あんな勢いで飛ばされたら、普通は死ぬよね。
実は生きてたんですと言う展開も予想しつつ、
あえてヒロインを死なせる想定外の展開で衝撃を与えると言う意図かも。
いずれにせよ敷島は典子が死んだと判断し、また自分だけ生き延びてしまったと絶叫。
やがて黒い雨が降り注ぐ。これって放射能の雨すよね。
後に、現場から放射能が検出されたと言うセリフもある。
 敷島の家は葬式みたいになっていて、
秋津はなぜ結婚してあげなかったんだと責める。
幼い明子には、典子は遠くへ行っているだけとごまかすが、察したのか泣き出す。
敷島は、自分が幸せな生活を望んだせいですかと絶望する。

⑥ ゴジラを倒す為に民間の有志が集まり、水圧で倒す作戦が進められる。

 元海軍兵士を中心に、ゴジラを倒す為の有志が集められる。
自衛隊が出来る前の時期らしくて、民間主導の作戦だ。
敷島、秋津、水島もゴジラ経験者として出席。
元海軍の将校みたいな人が指揮官で、ゴジラを倒す為に協力を求める。
だが、戦争中ではない為、強制は出来ない。
家族がいると離脱する者もいるが、絶対に死ぬ訳ではないと留まる者もいた。
つまり、彼らは敷島と同様に戦争でやり残した事を感じていて
ここで決着をつけたいと考えていたのだ。
 すると、ゴジラを倒す為の作戦が説明される事に。
作戦を考えたのは学者こと野田だった。
彼は、秋津らが考えていたよりも優秀な存在だったようだ。
ゴジラに装置を取り付け、装置からフロンガスを出すと、ゴジラは海底に沈むはず。
海底千メートルだか、1万メートルだかの深海に沈めれば、
さすがのゴジラも水圧で潰れるはずだ。
もし、それでもダメな場合は、バルーン会社の協力を得て、
バルーンで逆に急浮上させ、水圧の急激な変化でゴジラを倒すと言う作戦だ。
オキシジェンデストロイヤーとか、メーサー砲とかではない
当時の科学力で可能そうな方法を使用する点は好感が持てる。
この作戦は「わだつみ作戦」と呼ばれる。
「わだつみ」ってゴジラに出てきたような気がしたけど
「日本沈没」に出た潜水艇の名前ね。
海の神の意味らしいので、日本沈没を意識したかはわからないけど。
ゴジラの生態系が不明な為、この二重の作戦も確実ではないが、
生物である以上、急激な水圧の変化に耐えられるとは思えないと野田は話す。
敷島は、ゴジラは確実に倒さなくてはいけないと悲壮な顔つき。
一方、水島は今度は日本の為に戦えると喜ぶが
腕を負傷してるので(海上でゴジラに対峙した時かな?)
秋津は留まるように命ずる。
水島は僕も戦わせてくださいと叫ぶが、聞き入れられる事はない。
でも、何かの方法で参加するんやろうね。

⑦ 敷島は誘導役を買って出て、実際は特攻を覚悟する。

 敷島は戦闘機でゴジラを誘導する役を買って出る。
野田はスピーカーでゴジラの声を再生し、同類がいると思わせて怒らせる事を考えるが
敷島が挑発しておびき出す事で、より確実にすると言う。
関係者が捜索し、戦争末期に作られた震電と言う戦闘機を見付け出す。
これも実在の戦闘機らしいです。
だが、飛べる状態ではなく、整備士を見付けなければならない。
すると敷島は、それが出来る整備士は一人しかいないと言う。
つまり序盤に出ていた橘すね。
役所に調査を頼むが、橘の居場所は不明だ。
そこで敷島は、橘が所属した部隊の元兵士たちの住所を調べさせる。
そして彼らに何やら手紙を書いて、送り届けた。
 しばらくして、敷島は男に背後から殴られる。やったのはもちろん橘だ。
敷島は、大戸島全滅の責任は橘にあるとした手紙をばらまき
怒った橘が現れるのを待っていたのだ。
わだつみ作戦にどれくらいの期間を想定したかわからないけど
このやり方では橘が現れるまで、早くても半年くらいかかりそうな気もする。
 敷島は橘に、ゴジラを倒す為に協力してほしいと頼む。
知った事かと言われるが、敷島は今度こそ特攻するつもりだと告げる。
ゴジラの口の中で機雷が爆発した際、すぐに再生したが、それなりの効果はあった。
爆弾満載の戦闘機でゴジラの口に突っ込み、爆発すれば倒せると考えたのだ。
敷島としては、やり残した事に決着をつけられると言うのだ。
 取り合わずに去った橘だが、
しばらくして仲間を引き連れて現れ、整備に取り組む事に。
戦闘機の整備を進める内、橘も敷島の気持ちを理解するように。
このあたりで、橘が何するか察しがつく。
前の方のシーンで、
日本軍の戦闘機には脱出装置もなかったと言うセリフがあったのが伏線で
この戦闘機に脱出装置を付けて、敷島を助けるって事すね。
戦闘機は無駄な部品を外して、空いた箇所に爆弾を詰め込んだ。
橘はレバーを見せ、これが爆弾の安全装置だと言う。
突入寸前にこれを引けと指示。つまりそれが脱出装置のレバーやな。

⑧ 作戦は想定通りいかず、特攻でゴジラを倒した敷島は、脱出装置で無事だった。

 観測ブイのガイガーカウンターに反応があり、
その動きから、再びゴジラが上陸する事が予測される。
ついに出動だと、敷島は澄子にあてた手紙を残す。
そこには札束が入っていて、明子の為に使ってくださいと書かれていた。
その後、澄子は敷島あてに届いた電報を受け取り、それを見て驚く。
つまり、この電報はアレですな。生きてましたと言うやつ。
 ゴジラが想定よりも早く上陸してしまい、一同は大慌て。
だが、作戦はあくまで決行すると言う。
敷島は橘に敬礼して離陸。ゴジラを攻撃し、海の方へ誘導する。
2隻の駆逐艦が、海上に戻ったゴジラの周囲を回り
フロンガス装置の付いたワイヤーを巻き付ける形に。
ここで伊福部ゴジラのテーマが流れて盛り上がるけど、
すぐに「キングコング対ゴジラ」の南国風の音楽に。
これってコングの登場シーン用だよね。デストロイアのエンディングにも流れたけど。
今回、銀座のシーンではモスラの曲も流れました。
 ゴジラはシャキンシャキンと背びれが伸びる熱線モードになっていたが、
フロンガスが一気に放出され、熱線を吐く前に深海に沈められる。
カウンターから目標の深度に達した事がわかるが、
まだワイヤーが引かれており、ゴジラは生きているようだ。
それでは浮上させるしかないと言う事に。
敷島が特攻するだろう事を考えると、それでも平気なんだろうけど。
バルーンを膨らませて、一気に浮上させる。
順調に深度が浅くなるが、途中でバルーンが破裂して浮上してしまう。
ゴジラがバルーンを割ったのだ。
やむなく駆逐艦がクレーンで持ち上げようとするが、
ゴジラの力に耐えられず、クレーンが曲がってしまう。
(ワイヤーは切れていない)
このままではあかんと思った時、漁船(たぶん)で水島がかけつけた。
もう役立たずとは言わせませんと言う。
他の船も大勢来ていて、2隻の駆逐艦をそれぞれワイヤーで引っ張るのに加勢。
ついにゴジラが海上に浮上する。
皮膚は何かパチパチしていて、若干の効果はあったようだが、倒せてはいない。
ダメだったかと秋津らは失望するが、敷島の戦闘機がゴジラに接近していた。
あいつ何をする気だなんて言われる。
ゴジラの口を目前にし、敷島は安全装置のレバーを引くが、
本当に安全装置だったみたいで、脱出はしなかった。
えー、本当に特攻しちゃうのか?
戦闘機はゴジラの口に突っ込み、大爆発を起こす。
ゴジラの頭は吹っ飛び、吐けなかった熱線が体からあふれた形になって崩壊。
海中に沈んでいった。
ついにゴジラを倒せたが、敷島の命は?
秋津が上空を見ると、パラシュートで降下する敷島の姿があった。
橘はやっぱり脱出装置を用意していて、敷島に生きろと伝えていたのだ。
それって、死ぬつもりだった敷島が、自分の意思で脱出したって事すよね。
橘がこっそり仕掛けておいて、
死ぬつもりだったけど生きられた方が良かった気がするけど、まあ細かい事はいいか。

⑨ 敷島は生きていた典子と再会。
  一方、海底に沈むゴジラは再生を始めていた。

 敷島らを乗せた船が港に到着。
水島と再会して抱き合ったりするが、そこへ澄子がかけつける。
敷島がこの作戦に参加して、ここへ戻る事を、
澄子がどうして知っていたかはわからないけど。
澄子に渡された電報を見た敷島は驚く。
 次のシーンで、敷島は明子を抱いて病室にかけつける。
そこには生きていた典子がいたのだ。
典子の無事を知って感激する敷島。
典子は片目と片腕に包帯が巻かれていたが、割に無事そう。
なぜ生きていて、なぜ今まで見付からなかったかわからないし
彼女が生きてるなら、他の人々も結構生きていたのではと言う気もする。
ネットを見ると、典子はG細胞のおかげで生き永らえた説があって
それって典子が怪物化してるって事になるはずだけど
次回作でそこがメインに展開するのはちょっと嫌かも。
 一方、ゴジラの死体は海底に沈んでいたが
再生が始まっており、復活を感じさせていた。
体を残しちゃいかんかったと言う話だけど、脳はいらないんすかね。

 と言う訳で、本作の冒頭は太平洋戦争末期で、
特攻隊員である神木隆之介扮する敷島が、大戸島の基地に到着する所から始まる。
彼は機体が故障したと称して、特攻から逃げ出したのだ。
そこへゴジラが現れ、整備兵たちが全滅。
このゴジラはやや大きい程度で、本作はこのサイズで行くんかなと思ったが
後で「ゴジラVSキングギドラ」のゴジラザウルス的存在だとわかる。
終戦になって敷島は帰還するが、生き延びてしまったと言う自責の念を感じていた。
敷島はバラック小屋で暮らすが
そこへ浮浪児みたいな浜辺美波(典子)と、彼女が引き取った孤児明子が住み着く。
やがて敷島は、危険な機雷除去の仕事を見付け、そこそこの高給を得る。
浮浪児みたいだった典子は、すっかりちゃんとした姿になり銀座で事務職として働く。
だが、ビキニ環礁の水爆実験の影響でゴジラは巨大になっていた。
やがてゴジラは銀座に現れ、1作目を彷彿させる破壊シーンを展開。
銀座の破壊シーンはなかなかに激しい。
逃げ惑う典子の所へ敷島はかけつけるが、ゴジラの熱線で典子は死亡。
敷島はまたも生き延びてしまったと、ゴジラを倒す事こそ自分の使命だと感じる。
日本版ゴジラ作品でいい方の人が死んだ事はないと思うので
浜辺美波が死ぬと言うのはなかなかの衝撃だが、
実は生きていたパターンかも知れないとも予想。その予想は的中します。
米軍は関係が悪化したソ連を刺激しない為、軍事介入を行わず、日本にお任せに。
自衛隊はまだない頃か、民間の集まりで対処する事になる。
機雷除去の仲間である野田が実は学者で、ゴジラ退治のアイデアを出す。
それは新兵器オキシジェンデストロイヤー。。ではなくて、
ゴジラを深海に沈めて、再び浮上させ、水圧の変化で倒そうと言うものだった。
その作戦の為に集められたのは海軍の元兵士たちで
協力を拒む者もいたが、俺たちで倒そうとやる気になる者も。
つまり彼らは、戦争で死ねなかった事を悔やむ人の集まりだったのだ。
(戦争で不完全燃焼だったと感じる血気盛んな人もいる気がするけど)
だが、ゴジラには再生能力があり、野田作戦が確実ではないと考えた敷島は、
口の中に特攻して爆発する事で内部から倒せると考える。
特攻で終わるのかと言う感じの、悲壮感あふれる雰囲気に。
ゴジラに関わらず、怪獣ものは人間不在になりがちで
ドラマ部分が多い作品も、科学的な説明とか作戦とかの話になりがち。
本作は戦争の影を残した人々のドラマが中心で
ゴジラはちょっと出てくるだけで、登場シーンは少ない。
中盤以降はどうなるかは想像できちゃって、ほぼその通りに展開。
ややくさいドラマに、怪獣も出てますと言う印象だけど
でもそう言うお約束的な展開が面白い事ってありますよね。
後半の作戦が退屈気味だった「シン・ゴジラ」よりも好感持てました。
音楽はちゃんと伊福部メロディだけど
なぜかモスラやキングコングの曲が流れたのにはちょっと困惑。
音楽担当の人って、怪獣によって曲が変わってる事わかってないんすかね。
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2023/11/03 スター・トレック:ローワーデッキ「第二次接近遭遇」 #1

2023-11-03 00:00:00 | 日記
スター・トレック:ローワーデッキ「第二次接近遭遇」 ボイムラーは、船長の指示でマリナーを見張る事に。

ブラッドワード・ボイムラー 指揮官見習い
ベケット・マリナー 同僚
ラザフォード  サイボーグ
ドヴァナ・テンディ 医療チームに赴任
ランサム 副長
フリーマン艦長

起:ボイムラーは、船長の指示でマリナーを見張る事に。
承:ランサム副長がウイルスを持ち込み、船内は大騒ぎに。
転:ボイムラーが持ち帰ったヌルヌルでウイルスは無力化される。
結:実はマリナーは船長の娘だった。

 USSセリトスは、ファーストコンタクトならぬセカンドコンタクトを目的とする。
ボイムラーらは、その中でもローワーデッキと呼ばれる下層階で働く。
ボイムラーは医療チームに赴任したテンディを案内するが、ブリッジに呼び出される。
 フリーマン艦長は、ボイムラーに同僚マリナーを見張ってほしいと言う。

 上陸任務に就いたボイムラーは、マリナーを監視。
マリナーが連邦の武器を売ろうとしていると誤解するが、
農業の器具を渡したのなとわかる。
マリナーは以前の艦でこの惑星を訪れており、その状況について知っていたのだ。
 一方、ランサム副長が艦に帰還するが、彼は虫に刺されていた。
やがてランサムは暴れ出す。
ウイルスに感染したらしく、感染した者は怪物化して大騒ぎとなる。

 ボイムラーらの前に、巨大なクモのような生物が現れる。
それは住民の家畜で、逃がしたまま帰れる事は出来ない。
ボイムラーが喰われかけるが、生物は草食で水分を吸われただけだった。
ボイムラーはマリナーに、監視を命じられたと明かす。
 ボイムラーらが帰還すると、艦内は感染した者と無事な者の撃ち合いとなっていた。
ボイムラーが喰われかけた際に付着したヌルヌルで、ウイルスを無力化できると判明。
解毒剤を艦内に散布し、ランサムら乗員らは元に戻る。
ファーストコンタクトでは見付からなかったウイルスが、艦内に混乱を呼んだのだ。

 ボイムラーは艦長に報告。
マリナーに違反行為はなかったとされ、
実は娘であるマリナーに手を焼く艦長は、営巣に入れたいと言う目論みがはずれる。
 マリナーはボイムラーが告げ口しなかったと知り、必ず艦長にすると騒ぐのだった。

 と言う訳で、シリーズ第1話。
ボイムラーは、船長の指示でマリナーを見張る事に。
スタートレックの世界観で、
下層の連中を描く、ブラックコメディテイストのアニメシリーズ。
初出の情報量が多くて戸惑うが、
ダメなボイムラーを、実はやり手のマリナーがサポートすると言う展開になるのかな。
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