旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

世の終わりローテーション

2009年12月29日 | 旅行一般
この世の終わり

この世の終わりがやってくるという予言は昔からいろいろなタイミングでやってくるもので、大イベントの2000年が終わったとおもっていたら、まだ2012年のマヤの予言というのがあったのですね。

今のような年末時期やゴールデンウィークなどのシーズンには高速道路の渋滞予測というのが発表されます。今年の場合だと年末の帰省は日時が分散しているので大きな渋滞はないけれど、上り線、1/2と1/3は各高速道路に大きな渋滞が予測されるとの発表がなされています。

私はここ数年、実家へ帰省をしていないのですが、数年前までは毎年年末年始に車で帰省していました。あまりスケジュールが調整できない状況である事が多くて、どうしても大きな渋滞が予測される日時に高速道路上に居る事が多かったのですが、意外な事に、事前に発表されている日時には大きな渋滞が無く、前日などに渋滞が発生していた事も多々ありました。あるとき、ラジオの番組で、”渋滞予想は、実際に渋滞が予測される日時を発表していますが、事前に発表する事で交通の集中を分散させる狙いがあって、この情報をいきわたらせる事で結局渋滞予想が外れる事それ自体も一つの狙いである”という事が語られていました。当たらない予測に対する負け惜しみのようにも聞こえなくは無いのですが、実際に運転していたての実感としてはその狙いは成功していたように思えました。

予報とか予想、予言といったものは、それ自体がタイムマシンのように作用して過去を変え、未来を変える機能があると言えるでしょう。

高速道路の渋滞予想のようなものとして例えば”ノストラダムスの大予言”について考えてみたらちょっと面白い側面が見えてきます。ノストラダムスの大予言については私が子供の頃から語られ続け、多くの本が発売され、テレビ番組などでも様々な人が解釈を試みてきましたが、結論だけから考えれば”なーんにもなかった”という事になります。実際、1999年7月に恐怖の大王は降って来ませんでした。

しかし、1999年に至るまでの長い期間にわたって、ある程度の人数の頭の中に漠然とした不安材料として巣食い続けたことも事実ではないでしょうか。そして、1999年7月に向けて、”万が一”何かあった場合に備えて、身辺を少し整理整頓してみたり、今までの自分個人や人類全体の生活や社会について少し反省する時間を持てた人も”少数”ではなかったのではないでしょうか。

様々な宗教の中に語られる終末論を含めて、こういったこの世の終わりが語られるとき、それは先に生きた賢人達が、”時々は自分の生活や社会を見つめなおす機会を持ちなさい”という意図で仕掛けていった自動実行プログラムなのかもしれません。そして、その予言が外れるという事が、我々、後世の人間が先の賢人達の意図を正しく汲み取って行動できたという証明なのかもしれません。

予言されたこの世の終わりが実現するほどまでに我々の愚かさは進行していないかどうか。2012年に答えが出るのかもしれません。

年末年始。今年1年は皆さんにとって、どんな年であったでしょうか。嫌な事も良い事もどういうわけか12/31をもってリセットされる気がします。今年一年をゆっくり振り返ってみるには良い機会であるのかと思います。

来年が皆さんにとって、より良い年でありますように。

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