旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

ごみを買ってきて捨てる不条理

2013年12月03日 | ライフスタイル
私の住んでいるエリアでは昨日、月曜日はプラスチックごみの収集日、本日火曜日は可燃ごみの収集日となっています。

しばらく前にふと思ったのですが、不要となった物を捨てるという作業、油断していると思いのほか時間やお金がかかるものです。

 まず、ゴミを捨てるためにはゴミ袋が必要となります。ここの場合、東京都指定の半透明なゴミ袋。不要となったものを入れて一緒に捨てる復路をお金を払って、お店に行って購入しなければならないわけです。生ごみの場合は更に、三角コーナーを使っていると三角コーナー用のネットを購入する場合もあって、ゴミを捨てるための道具の購入というなんだか釈然としない費用が発生してしまいます。

 以前少しだけ触れましたが、私の生活方式では三角コーナーは使用せず、生ごみはベランダに置いた植木鉢コンポストに埋めて処理。書類は極力電子化しているので火曜日と金曜日の可燃ごみの日に出すものはあまりなく、生ごみも入っていないので急いで捨てる必要もなく、多分月に3回ほど捨てるだけだと思います。
 
 こうやってごみの減量を意識して取り組んでいても曲者なのが”プラ”マークのゴミです。私の生活パターンの中で発生するプラゴミはほとんどが食材を買った時に付いてくる”発泡トレー”です。
 
 スーパーで食材を買って、家に持って帰って料理した途端にゴミになるわけですから、これほど私に恩恵をもたらさない物はあまりありません。各スーパーともレジ袋廃止にはとても積極的ですが、実際にはレジ袋はゴミ袋として再利用された末に生命を全うする事も多いのに対して、発泡トレーは何に使えるでしょうか。食材を冷蔵庫に入れておくときの容器には蓋が無いのでなりませんね。ちょっと使い道を思いつかない一方、正しく”プラ”として捨てようとすると、これから捨てるというのに水道代と下水道代を負担して洗って分別しなければならないわけですから、釈然としません。しかも朝の忙しい時間の一部を割いて集積所へ出すという手間まで発生します。

 発泡トレーに入った肉の上にプラスチックでできた飾りの笹の葉が載っている肉類を購入して、レジで”袋は如何なさいますか?”と聞かれると、”袋も、発泡トレーも、笹の飾りもいりません”と心の中で呟いてしまいます。

 私の行動範囲の中では”西友”だけは、一部の商品で発泡トレーを廃止する取組をされているようで、私的には好感度高であります。以前住んでいたエリアでは”サミット”がやはり一部の商品でトレーを廃止する取組をされていましたが、今も行われているのでしょうか。

 発泡トレーにいろいろな商品を載せる事の上手さでは日本は一番ではないかと思います。タイではほとんどの食材はバザールで単に台の上に盛られていて、重さを計って器用にビニール袋に入れて売ってくれます。ヨーロッパやアメリカのスーパーでは発泡トレーは使われていますが、トマトやキュウリが発泡トレーに入っているのは見たことがありません。肉類も発泡トレーに乗っているところもありますが、肉屋さんに必要な量を言って切り出してもらう所も多いのです。だから、食事の用意をすると同時に発泡トレーをいくつも洗うような事は起こりません。

 考えてみれば、レジ袋も発泡トレーも石油製品。もしかすると大量の発泡トレーが使われるために石油の需要が上がって燃料サーチャージがとても高額になっていたり、ガソリン代が値上がりしているのかもしれません。そうでなくても、店頭での見た目が良いだけで、自分の手元に来た後は捨てるまでの手間と費用が発生するこういう習慣、そろそろ見直してみても良いのではないかと思うのでした。


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