旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

新しい事をするための時間

2017年05月11日 | ライフスタイル
 過去にも何度か触れているように今年から時間を作って軽い山歩きを楽しんでいます。

 先日、同じように山歩きをする友人から、”山岳部にいた事があるから得ですね”と言われました。大学の山岳部にいた時期そのものは長くはないのですが、それ以前に地元の山々を散々荒らしまわった子供時代の経験やその後、旅をするために地図を見ながら計画を立てたり、ラリー中に自分でも踏破できるルートを探したりしてきた経験などもあるので、登攀を伴わない山であれば1人で地図を頼りに歩くことに困難を覚えるようなことはありません。装備や非常用の装備や食料については山岳部で学んだことが充分に活かせます。

 だから、友人の言う通り、過去の経験を使って気軽に楽しめていると言えるでしょう。

 考えさせられるのは自分にとっては山歩きはたいしてハードルの高い事ではないにもかかわらず、思い立ってから既に何年もが過ぎ去って、ようやく実行に移すことができたという点です。新しい事を始めるのはそれほど難しい事。

 どうして数年の月日が過ぎ去ったかを考えてみれば、大抵の場合と同じです。”時間が無かった”。
 
 一人暮らしだと、休みの日は掃除や洗濯もしなければなりませんし、食糧品の買物などなど、何かと片付ける必要のあることがあって、そんな事で休日は過ぎ去ってしまいます。週休2日ではありませんので余計に時間は限られています。

 ”山歩きを始めたいけど、時間がない”

 そんな日々を過ごしているうちに日本は山歩きブーム。山へ出かけて渋滞というのも避けたい等、マイナスの気持ちも生まれてきます。

 それでも、やっぱり時々は自然の中で過ごしたいと強く思った昨年の後半に考えたのは”少し時間をやりくりして見よう”ということでした。

 調整し始めてみたら、いつも日曜日に詰め込んでいた家事を少し分散させて平日の夜に済ませるようにしてみたり、少し下着類を買い足して、洗濯を溜め込める日数を増やしたり、そんな素朴な変更位で日曜日のうちの数回を空ける事ができることに気が付きました。

 やってみれば意外と時間は簡単に捻出できる。ただし今までの生活パターンを帰る必要がある。

 そう、結局のところ、時間を作ることが難しいのではなくて生活パターンを変えることが難しい。

 ”ヘバって他のハイカーに馬鹿にされるんじゃないか”とか、"自分が知らない新しいシステムができているんじゃないか"とか、何かを始めるに必ずついてくるいろいろな不安も足を引っ張ります。

 そんなマイナス材料全般を説明する便利な言葉が”時間が無いから”という言葉。実際、大抵の人にとって”時間が無い”のは事実でしょう。ただ、”工夫すれば捻出できる”のもまた事実。

 魅力を感じるけれども時間を作ってまで行こうと思わない。を”時間がない”と言っている場合が多いものだと我ながら気付かされた次第です。

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