旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

国や宗教の違い

2007年10月30日 | 旅行一般
海外を旅していて、まごついたり、悩んだりする事の原因の多くが各地の習慣や文化の違いにあります。言葉の問題も多きな意味でこの範疇に含まれます。

そんな事を繰り返している中で考えた事は、"動物"=>"人間"=>"○○人"という事。

まず、動物的な側面をとってみると、動物としての人間共通の部分については文化や宗教に左右されにくいという事、一生何も食べない人もいるという話ですが、基本的にはあらゆる国の人間が食物と飲料を摂取しており、人が暮らしている中へ入っていく限り、食物や飲料を拒否している場所はありません。不足している場所はたくさんありますが、それは拒んでいるわけではなく求めても得られない事が原因です。

次に人間の人間としての側面。これは、食欲という欲望をある程度、制御する考え方が必ずあるという事。おそらく人間に限らず、社会的生活を営む生物の習性なのかとも思うのですが、食糧があれば、あっただけ食べようという考え方の人類はあまりいません。これもまだ文化とか宗教以前の共通項と言えるかと考えます。

ただ、ここに挙げた食物の例はやはりある程度、文化に影響を受けます。私のイメージとしては、定住性の高い生活をしている人間はどちらかというと、食糧に関して管理する意識あるいは食べすぎない事に対する意識が高いのですが、移動性の高い人間は、目の前にある物は片付けてしまおうとする傾向があるように思います。
そういえば、我々もキャンプなどで移動しながら旅をしている時は"食べ残し"を無理してでも食べてしまおうとする気持が働く事がありますね。

これはおそらく、文化が感じ方に影響しているというよりも、逆に生活形態の必然が文化に影響を与えている部分だと思います。

それプラス、文化や宗教といった理由により、多種多様な違いが発生してきて、これが時として旅人の混乱を呼びます。

海外を旅しはじめた頃は、"違い"に戸惑う事が多くて、"違い"を意識する事が多いですね。違いを意識しているうちは、新しい場所に足を踏み込む事が億劫に感じたり、少し怖かったりもするものです。

しかし、少しずつ経験が増えてくると、むしろ"違い"がある事は最初から予測できているので、むしろ意外と"同じ"なのだなと感じる事が増えてきます。文化の違いよりも、共通項の方が多く見えるようになってきます。

私は、より多くの人が、"違い"を意識する次元を脱して、より共通項を意識できるようになれば、もっと世の中の問題は解決していくのではないかと思うのです。

ただ、違いを意識しているうちは億劫だし、恐いものです。そんな事に挑んでみるよりも、自分の同好の志を探して、頭でっかちな、もっともらしい話でもしている方がやっぱり楽で楽しいかもしれませんね。

ん?これは私が"頭でっかちな、もっともらしい話でもしている"異文化に適応できていなくて、その"違い"ばかりを意識している次元であるという事かもしれませんナ。


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2 コメント

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Unknown (kyrかす)
2007-12-11 11:18:53
 これからも、平和がつずくといいね。(・¥・)
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Unknown (klfdjbん)
2007-12-11 11:25:06
けっこういい資料になりました。「@・@」
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